火と水

恋は終わるから恋なんでしょう

人生がいつか終わるのと同じだ

その「ひととき」を生きるのみ

わかっているけど終わりはさびしい

夢から醒めたように

心が離れていくのがさびしい

男は「火」で女は「水」

はじめは燃え上がって夢中になって

冷めたわたしを追いかけてきたのに

その火に熱されたこちらが

徐々にあたたまってきて

その熱い温度を覚えてとろけさせられて

もう忘れられなくなった頃に

あなたはどこかへ行ってしまう

火照ったわたしをどうするの

この熱が冷めるにはまだ時間がかかる

ふたりで「火水(かみ・神)」となった瞬間を

一生忘れられないでしょう






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