【Stable Diffusion】自動でモザイクがかけられる拡張機能「nudenet-nsfw-censor」の使い方
Stable Diffusionの拡張機能紹介です。
今回は局部に自動でモザイクがかけられるnudenetをご紹介します。
※nsfw向け機能のため画像はありません。全てテキストで解説しています。
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nudenet-nsfw-censorとは?
露出した局部に自動的にモザイクをかけてくれる拡張機能です。
生成時に局部を検出してモザイク処理し、モザイクの種類や検出する部位、大きさなどいろいろな設定が可能。
精度は生成する内容によって異なり、正直完璧とは言えませんが、手動で処理する枚数を減らせるだけでも作業効率化につながると思います。
NSFWコンテンツを作っている方にはおすすめです。
注意点:最新forgeで使えますがExtrasの処理がうまく機能しなくなりました。モザイク以外の処理も動かなくなってしまうのでExtrasをよく使う方は注意が必要です。
一時的拡張機能をオフにすれば、Extrasは使えるようになります。
A1111やreforgeの動作については検証していないので不明です。
nudenet-nsfw-censorのインストール
Extension→Install from URL→URL for~に以下のURLを入力してインストールしてください。
https://github.com/w-e-w/sd-webui-nudenet-nsfw-censor.git
インストール後はリロード、または再起動してください。
settingタブにnudenet-nsfw-censorが追加されていればインストール完了です。
nudenet-nsfw-censorの使い方
settingタブでモザイク処理方法などが設定できます。
分かる部分だけ紹介します。
・Enable Region censor for image generation
nudenet-nsfw-censorの有効化です。チェックを入れると生成時に検出して自動モザイクが掛かります。
・Save a copy of the image before applying censor
モザイク処理前の画像を保存するかどうかです。
・Save censor mask
処理部分にかけたマスク画像が保存できます。検出した部位にどのようなマスクをかけているかがわかります。
・Generation censor filter・Live preview censor filter・Extras censor filter
これらは生成方法に合わせてモザイクの種類が選べます。
Generationが生成した画像、Live previewは生成中の画像、ExtrasはExtrasタブで処理した画像。
モザイクの種類はそれぞれ以下の通りです。
Variable blur - ぼかし
Gaussian Blur - ぼかし(マスクした部分が分かりやすい)
Pixelate - ピクセル状
Fill color - 塗りつぶし
No censor - オフ
Disable - オフ
・Mask shape
マスクの形を選べます。
Ellipse- 楕円
Rectangle - 矩形
Rounded rectangle - 角丸長方形
Entire image - 全体画像
これ以降はモザイクの種類ごとにぼかしの強さなどを変えられるものです。
Blur strength ぼかしの強さ
Rectangle round radius 長方形のときに角をどのくらい丸くするか
Mask blend strength - 不明
Mask blend strength - Variable blur 不明
Blur strength curve - Variable blur 不明
Pixelation factor - ピクセルの大きさ
Fill color - 塗りつぶし色
※Pixelation factorについて補足
この値はモザイクの平方ブロック(小さな四角)の1辺の長さを指定できるものです。
デフォルトが5で、これをピクセルに直すと1辺の長さが25になります。
FANZAだと「画像全体長辺×1/100」程度を算出したピクセル平方モザイクを施すこと」という指定があるため、生成サイズや出品するプラットフォームに合わせておくと作業がスムーズになります。
例えば1080×1920の画像なら長い方の1920で計算する必要があります。
1920×1/100=19.2ピクセル
これをPixelation factorにするには19.2を平方根で計算して4.38になります。
計算機使うと簡単です。
https://www.nin-fan.net/tool/square_root.php
・Categories to be censored
検出する部位を選択できます。直接的な表現が含まれるため、こちらについては翻訳するなどして調べてみてください。
・〇〇 threshold・horizontal multiplier・vertical multiplier
これらは検出する部位ごとに精度を調整できるものです。
特定の部位が検出できなかった場合、ここを調整すれば検出できるようになるかもしれません。
・〇〇 threshold
値を下げると検出しやすくなりますが、誤検出の可能性も増えます。
逆に上げると検出が厳しくなり、より正確に認識できるもののみモザイクをかけます。ただ見逃しが増えてしまう可能性があります。
・horizontal multiplier・vertical multiplier
よくわからなかったのでChatGPTに聞いたものですが、部位を検出する範囲を指定できるもののようです。
デフォルトの1は画像全体から特定の部位を検出するという意味になります。
1以下にすると範囲が狭まり、指定した範囲内で部位を検出できるようです。
horizontalが水平、verticalが垂直の範囲を指定できます。
モザイクが掛からない時は調整次第でどうにかなりそうですが、基本は1で問題ないと思います。
以上nudenet-nsfw-censorの使い方について解説しました。
自動でモザイクをかけられるのでかなり便利ですが、シチュエーションによって検出できなかった画像は手動でやる必要があります。
有料ですが別記事でクリスタのモザイク処理を一部自動化する方法を紹介しているのでこちらもよかったら参考にしてみてください。
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