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【ライブ感想】PLUMCHOWDER 20th ANNIVERSARY SPECIAL 20/25 グランドチャウデーション @大阪城ホール 2024/12/17

はじめに


豊洲サンセット(9/26)で今年のスピッツはラストかなーと思っていたところに、プラムチャウダーの周年イベントにスピッツが出るとの情報が。
しかも他のバンドおよびミュージシャンも、ライブ観るのが5~10年ぶりで「そのうちまたライブ観てみたいな」とぼんやり思っていた面々が多く、これは行くしかない!とチケットを取りました。

いつもならド平日(金曜なら土日とつなげればどうにかなりますが週の真ん中)かつ関東外のライブは諦めるところですが、今回は退職前の有休消化期間と被っていたので心置きなく参加できました。運がよかった。

いつものごとくセトリバレあり、かつどのバンドがいまツアー中でどれくらいツアーとセトリが被っているのか把握していないので、ご注意ください。



ライブの感想


The Birthday


なんとなく「オープニングアクトはOKAMOTO'Sかな」と予想していたところまさかのThe Birthday。
8月にライジングのWEEKEND LOVERSをバスの時間切れで見逃し地団太を踏んでいたけど、この日も超豪華なゲストボーカルを率いての演奏が嬉しい。

・・・の前にオリジナルメンバーで「I SAW THE LIGHT」。
2019年にテナーとピロウズとの3マンイベントを観て以来のThe Birthday、相変わらず音がでかい!
イントロの沈黙をつんざくギターからの、全楽器がブンブンいわせる演奏でたたき起こされた気分になった。ステージからの振動がすごい。地鳴りみたい。

2019年にThe Birthday(とフラッド)のライブを観て、あまりの爆音に「超かっこいいけどこのまま素の耳で聴き続けると耳がおかしくなって今後ライブに行けなくなるかもしれない」と思いライブ用耳栓を買ったのを昨日のことのように思い出した。

「I SAW THE LIGHT」の次は元Drop'sの中野ミホさんボーカルで「プレスファクトリー」「LEMON」の2曲。しっとりした大人な仕上がり。

お次は大好きなPUFFY。なかなかライブを観る機会がなく10年ぶりくらい。
「誰かが」はやるの確定として、あと1曲なんだ?と思ってたら、ギターのフジイさんが1曲目のイントロに入る前にポロンと一瞬ギターを弾いた瞬間「うわ!!君とオートバイじゃねえか!」と気づき大興奮してしまった。

君とオートバイ大好きなのに、あろうことか曲の存在もチバ曲だということも頭から抜け去っていました・・・それでも大好きな曲はほんの一瞬で思い出せるから音楽はすごい。
お茶目な歌詞&「トゥットゥットゥルッ」ていうスキャット?ハミング?もかわいい疾走感のある曲で途中までノリノリで聴いてたんだけど、生で聴くギターソロがかっこよすぎてこのパートは茫然としてしまった。たまげた。
バイクで爆走してる風景がパッと頭に浮かぶ豪快なソロ。

2曲目はお待ちかねの「誰かが」。The Birthdayセルフカバーバージョンの演奏+曲のキーはPUFFYバージョンだった。
PUFFYバージョンのイントロは元気いっぱいな一方、The Birthdayセルフカバーバージョンのイントロは渋い。飲んだことないけどウイスキーみたいな感じがする。どっちもかっこいい。

ラストは吉井(敬称略)。
なぜかわからないけどチバ、民生、吉井は呼び捨てで呼びたくなってしまう。あとさわおさんと田村さんは文章で呼ぶときは「さん」づけしたくなるけど、口に出すときは呼び捨てにしたいタイプ。(どうでもいいですね)

吉井を前に観たのもPUFFYを最後に観たのと同じイベントだったので10年ぶりくらい。時の流れが恐ろしい。
選曲が「爪痕」「」の2曲で、自分の声の魅力をよくわかっているなこの人は・・・!とうなってしまった。他のイベントでもこの2曲が定番なのかもしれないけど、私は事前情報ほぼなしで初めて聴いたのですごく嬉しかった。
(ライジングのセトリは見たはずだけど頭からすぽーんと抜けてました)

すこーし声の調子悪そうな気もしたけど、やはり歌がうまい。
吉井が歌うと、チバとはまた違うアンニュイさ、陰りが曲ににじみ出てくる感じがした。
「声」のサビの次々追いかけてくるコーラスを生で聴いて「チバ天才だな」としみじみ感じた。さわやかなのに心の隙間にぐっと入り込んできて、サブスクで聴いててもこの部分になると感極まってしまう。

The Birthdayパートはここで終了。

ウルフルズ

初手トータスさんの三つ編みにびっくり、似合う。
徐々にベートーベンみたいな髪型になってきてるなと思ってたら、ここに来てまさかの三つ編み。

誰もが知ってる有名かつ心をつかむ5曲をすごい勢いで演奏。
体感時間一番過ぎるのが早かった。
ウルフルズの曲は、ゆったり曲でも元気な曲でも湿度が低くてカラッとした雰囲気が好き。

ウルフルズのあとは、PUFFYをゲストに迎えて又吉先生が登場。
PUFFYに関する短い作文を淡々と読み上げていく形式で、短い文章の中でもしっかりオチがあり飽きなかった。プロの芸人はすごい。
お笑いを生で観たことは今までの人生で本当に数えるくらいしかなかったので新鮮な時間でした。

吉井和哉

イエモンでツアー中のためソロライブのバンドメンバーを招集するのが難しかったとのことで、吉井+ギター+キーボードという変則的な編成。
それでも「ソロで出てほしい」というオファーに対して出演した心意気がまずかっこいい。

イエモンはベストアルバムの一部はわかる、吉井ソロは聴いたことなし、の状態だったけど、吉井ソロは想像よりポップで意外だった。

プラムチャウダーの梅木さんから「イエモンの曲もやってよ」とリクエストがあったらしく、エレキギターの弾き語り的な形式で「LOVE LOVE SHOW」。
ドラムとベースがいない中正確なリズムを取るのは難しかったと思うけど、できる限りのことをやってくれた。

原曲は元気ロックな雰囲気だけど、メロディーが強いから弾き語りにも向いてるんだなという発見があった。
ただやっぱり「LOVE LOVE SHOW」はイントロとCメロ部分のドラムのパワフルドカドカ部分が好きなので、今度はリズム隊ありで聴いてみたい。

OKAMOTO'S

まずはハマさんがインフルから無事復活していて安心した。
OKAMOTO'Sは漠然と「リズム隊がうまいバンド」というイメージがあったけど、久々に生演奏を聴くとギターもすごくうまかった。カッティングのキレが良く気持ちよかった。

4つ打ちのゴリゴリ躍らせる系の曲は演奏のパワーも強く、逆にキャッチ―で温かい曲(新曲の「ありがとう」)はじんわり染みる優しい演奏。
カラフルで素敵なステージだった。

OKAMOTO'Sの次はとうとうトリのスピッツだ・・・!とそれまで座っていたお客さんも立ち始めたところ、再び又吉先生の登場。
登場するや否や「みなさん、正直すぎですよ」と言われるほど、又吉先生が出てきたときの会場の「えー?!」の声がでかくてびっくりした笑
又吉先生が優しくてよかった・・・

又吉先生2回目も初回登場時と同様作文大喜利で面白かったです。

スピッツ

1曲目は「春の歌」。
ビバラとかJAPAN JAMみたいな春フェスの1曲目のイメージがあったから少し意外な選曲。ちょっとマサムネさん緊張してたかも?
ラスサビ後、さきちゃんのカウント→道を歩き出すみたいなアウトロが始まるところがかっこいい。

2曲目は「8823」。序盤から結構飛ばすね、やっぱり今回は大きい会場でのイベントだし定番曲メインかな?と思ってたら・・・

3曲目がまさかの「迷子の兵隊」。はい?!

イントロが「たまご」のライブアレンジみたいだったから、たまごか?いやこのイベントでたまごやるなんてありえるか?とかぐるぐる考えてたら、予想の斜め上の曲が始まった。

赤や紫のギラギラチカチカした照明と、初っ端からグイグイ引っ張っていくリズム隊、なんか別の世界に来たみたい。
ギターも音源と比べるとかなりアレンジしていて、ギターソロが終わったあと(どこのタイミングか忘れたけど)そこそこ長い時間歌の後ろで「キュイーン」ってギターが鳴り続けてたところが好きだった。
あと、アウトロがドルフィン・ラヴのイントロみたいな「ダダッダダッ」てキメキメリズム→ラストのラストでてっちゃんの優しいアルペジオ、という怒涛の緩急で、心の中で発狂してしまった。
迷子の兵隊、こんなすごいポテンシャルを持った曲だったのか・・・

迷子の兵隊のかっこよさに心臓がバクバクしていたところで、次はしっとりした「正夢」。
この曲は、フロントマン3人が似たフレーズをじっくり丁寧に弾いて曲が終わるところが好き。近年のライブでは結構定番になってきてる曲だけど、何回聴いても心が洗われる。

その後は「美しい鰭」→「晴れの日はプカプカプー」。
・・・なんで???ここでプカプカプーさんが???

「晴れの日はプカプカプー」はスピッツのインディーズ時代の曲で、2014年のフェスティバリーナというツアーのライブ映像(および初回限定盤の付属CD)では聴けるけど、サブスクや正式なCDの音源としては販売/配信されていない曲。
ファンクラブツアーならわかるが、なぜこんな大きな会場で?
嬉しさより驚きが勝ってしまった笑

この曲はてっちゃんの「オーオーオー」というコーラスがとてもさわやかで、初夏の風みたいだった。
あとイントロのベースも、緩やかだけど徐々にギアが入っていく感じがいいですね。

その後MCでマサムネさんが「ロックロックこんにちは(←スピッツが毎年大阪でやっている夏イベ)初回は~」と話し出したので、強欲な私は「ロックロック初回はさわお君出てくれたよね、がまた来るか?!」とワクワクしていましたが特にその話は出ませんでした。

MC後、「チェリー」をはさんで大好きなデビュー曲「ヒバリのこころ」をちょい久々にやってくれて歓喜した。
サビ前まで高めの伸びやかなメロディー→サビで低くなる→からのサビの最後で「ウォウウォー!」って雄叫びが来るのは、スピッツの曲だとなかなかないメロディーの流れだと思う。(スピッツに限らず、通常Aメロとかよりサビの方が高めのメロディーのことが多いですよね)
ギターソロがアウトロに来るのもちょっと変則的、かつ長いギターソロを隅から隅まで楽しめてテンションが上がる。

アンコール前ラストは「夢追い虫」。これも意外だった、意外すぎた。
10年前にスピッツのライブに初めて行ったときの1曲目として聴いたっきりライブでは聴けてなかった曲。(セトリには入ってたけど、自分の参加した回では他の日替わり曲が演奏される・・・を繰り返してた)
びっくりしすぎて曲が頭にあんまり入ってこなかったのが悔しい・・・でもCメロがとても美しかったことだけは覚えてる。

「夢追い虫」で本編終了後、アンコール前にメンバー紹介。
田村さんがいつも通りまったりした声で「これからもスピッツ続けてくよー」と言ってくれたことが、この日はいつもよりずっしり胸に響いた。

20年以上やってきているベテランで「今後もずっと続いていくんだろうな」と勝手に思っていたバンドでも、それぞれさまざまな事情でメンバーが脱退したりバンド自体が活動休止したりして、「さらさら」の歌詞にもある通り「永遠なんてない」ことを今年は特に強く実感した年だった。
そういう年のラストライブで、特に力を込めるわけでもなく普段と同じ雰囲気で「これからも続く」と言ってくれたことで、心から安心できた。

からの本当の最後「跳べ」!私がApple Musicで2023年も2024年も一番たくさん聴いた曲!話が出来過ぎている!なんだこのセトリは!

・・・というわけで今回の感想は以上です。
後半だんだん語彙力の限界を迎え、読みにくい文章になってしまい申し訳ないです。

ここまで長文をお読みいただきありがとうございました。
また、更新したりしなかったりの中、今年1年私のnoteを読んでくださりありがとうございます。よいお年を~!

おまけ


大阪の夜景すごいキレイだなあ


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