シンデレラはパーティーに行けたのか?
先日、半額のパックンチョの箱に描かれているディズニーのシンデレラを見て子供の頃の事を思い出したので、お時間に余裕のある方は、どうぞおつきあい下さいませ。
あれ?先日はアリエルだったよね?
という細かいツッコミは受け付けません。
(2箱買ったとかそんなことあるわけない)
時は遡ること.…いや、それはいい。
小学校入学のお祝いに腕時計を買って貰えることになった私。
大人の仲間入りをするようで、とても嬉しかった事を覚えている。
私はずっと狙っていたキャラクターの腕時計を買って貰えるものと思ってウキウキ気分で母と近所の時計屋さんへ
さて、どれがいいのかな?
という時計屋さんのオバサンに、コレ!と指差すことが出来なかった私。
普段は生意気なガキんちょのくせに超人見知りな私はモジモジしちゃって言えなかった。
母が指定してきたのは赤色のシンデレラが描かれているもの。
私は心の中で、そんな女くさいの嫌だ!
絵も嫌いだし、色も嫌いだった。
どっちにしても女くさいのは苦手なので昔にこれらがあったとしても嫌だけど。
わたしが欲しかったのはスヌーピーの両腕が長針短針になっているもの。
グルグル腕が回るそれが欲しかった。
モジモジしながら勇気を出して、それは嫌と首を横に降ってみた。
じゃあどれがいいの?
と聞かれて、恐る恐るスヌーピーを指差す。
文字盤の中のスヌーピーは微笑んでいた。
コレで決まりだと思った。
.…が、オバサンと母は赤色のシンデレラをやたらと勧めてくるのだ。
いや、そんなのダサくて嫌だよ。
口には出せないけれど、絶対に首を立てに降るもんか!
そう思っていたのに、2:1という圧倒的な不利な状況とオバサン2人の圧には勝てなかったのである。
あの頃の私に教えてあげたい。
そう言う時は『ならいらない』と一言言えばいいと。
無事、私の腕には真っ赤なダサいシンデレラの時計。
※ごめんなさいディズニー、ごめんなさいシンデレラ
母はご満悦。
そして大人達は皆、私の腕で微笑むシンデレラを見ては言うのだ。
anne ちゃんステキだねぇ。
可愛いねぇ。
お姉さんになったねぇ。
大人みたいだねぇ。
カッコいいねぇ。
どの言葉も、ちっとも嬉しくなんかなかった。
可愛さなんて求めてないし、カッコよくもない。
ほんと生意気なガキんちょなのである。
当然、シンデレラは暗い机の引き出しの中で多くの時間を過ごすことになる。
パーティー?(友達のお誕生日会)
そんなとこに連れていける訳もない。
そのパーティーの日のこと。
友人が同じ赤色の白雪姫の腕時計をしていた。
.…ダサい!
何故、女の子は赤い時計を身につけると決まっているのか?謎だ。
それから2年ほど経ったとき、兄が修学旅行のお土産にキャラクターの腕が長針短針になっている腕時計を買ってきてくれたのである。
当時流行っていた外国のキャラクターだった。
好きなキャラではなかったけれど、少しだけ嬉しかった。
本当はスヌーピーがいいけど、シンデレラよりはずっとマシ。
※ごめんなさいディズニー、ごめんなさいシンデレラ
以降、シンデレラは何処へ行ってしまったのかも全く覚えていない。
あぁ、なんて可愛そうなシンデレラ。
彼女はパーティーにも行けず、ガラスの靴どころか王子様に出逢うこともなく一生を終えてしまうのでした。
いや、もしかしたら私の知らぬ間にカボチャの馬車が迎えに来てお城のパーティーにいったのかもしれないな。
だから行方を覚えていないのかも。
そういうことにしとこ。
本日も読んでくれてありがとう。