わたしの歴史 sideお菓子作り 後編
めきめきお菓子を作っていた小学生から一転、中学生になると部活も始まり、作る機会が一気に減った。でも小学生のときにはあまりいなかったのに、中学に入るとバレンタインにお菓子というかチョコレートを作ってくる人がすごく増えた。
そして渡されたお菓子を食べて思った。美味しくない、と。いやもちろん美味しいお菓子をくれた人も何人もいた。ちょいと性格悪いモード入りましたしばらく続きます。
以前からよくお菓子を作っていた自分にとって、お菓子作りは難しいことではないと思ってた。シュークリームも問題なく作れてしまったので、正直なぜ難しいと言われているのかわからなかった。
でも見た目も味もよろしくないお菓子を渡されて、自分の普通が通用しない人がいるんだと、今思えばすごく当たり前なことなんだけど、それを感じた瞬間だった。
しかし当時はただのクソガキだったので自分は結構すごいのかもと思っちゃったんですよね。美味しくないお菓子を作った人を見下す感じになってしまったというか。思い出すと本当に屑だな。翌年のバレンタインにめちゃくちゃ本気でシュークリーム作ってばりばりマウント取りにいきましたわ。いやー黒歴史ですね…。中学生の自分って本当に言葉通りのクソガキだったと思います。当時を振り返って屑だったなぁと思うくらいには成長できていると思うのでお許しください。
そこまで美味しくなくても心がこもっていればいいと思うんですがね。今はこう思えるのに。まーじで記憶そのままに中学生に戻りたい。異世界転生ってやつですか。いやタイムスリップか。どっちでもいいのでどっちか希望します( ˘ ω ˘ )
高校生になるとね、自分よりすごい人ばっかりで、クソガキ感はだいぶ落ち着きました。自分がどれだけちっぽけな存在か思い知らされたんですよね。かわいくて勉強も運動もできて、みたいな子がたくさんいて。
自分は卑下するわけでなく本当にかわいくもなく勉強も運動もできない残念な子でした。なのにゲームばかりしてどんどん頭は悪くなる一方…残念すぎる…。むしろ高校生の自分に取り柄なんてあったか…?それこそ人よりほんの少しだけお菓子作りができるだけだったな…。
お菓子作りに戻ろう。新しいお菓子に挑戦するのは中学生くらいまでで、それ以降は決まったお菓子ばかり作っていた気がする。ゼラチンを使ったお菓子だけは小学生のときに3回くらい作って全部美味しくなかったので未だに避けている。そろそろこちらも克服したい。
大学生くらいだろうか。お菓子を作れることにもう一度自信が持てたのは。高校以上に広域から人が集まる場所だったわけだけど、お菓子作る習慣が全然ない人もいて。留学中のルームメイトはりんごの皮を包丁で剥けない人だった。
でも今度は「平々凡々である自分が少しだけ胸を張ってもいいもの」と、良い意味の前向きで捉えられた。さすがに中学生からは成長したわ。よかった。
あとはお菓子作りという趣味が、女の子らしくて可愛いもの、というイメージが世間的にあることを知ったことも、自信が持てた要因のひとつだった。もともと可愛いものが好きだったから、お菓子作りというかわいらしい趣味がある自分を前向きに見られるようになった。
そして今、自分で生活費を稼ぐ世間一般の大人になって、お菓子作りという趣味があることがばっちりアドバンテージになったと感じております。いやね、結構趣味や好きなことがないって人、多いんですよ。週末はとりあえずテレビ見てるとか、とりあえずネトフリ漁ってるとか。
自分でお菓子を作って、自分で食べて美味しいなと幸せを感じて、もしくは人にあげて美味しかったと喜んでもらうことに幸せを感じて、こんなにも自己肯定感が高まるアクティビティになるとは思ってもみなかったです。あ、これいつだったか書いた「自分の経験はどこで活きてくるかわからない」ってやつですね。自分自身を認められる大切な趣味となりました。
まぁ最近スコーンを焼き始めたのは古いバター消費したかったからなんだけど。でも思いの外美味しくできてしまって。翌週に結局またバター買って再度焼いて、今度は周りにプレゼントしたらめちゃくちゃ評判よくて。なんだかんだで作っちゃってるんですよね。自分で食べても美味しいし。
人にプレゼントするときは手作りジャムと市販のクロテッドクリームも添えてます。お弁当に入れる使い捨てマヨカップに詰めて(笑)スコーン単体だと映えなくてあんまりプレゼントに向かないんですよね。でもジャムとクロテッドクリームを添えたらあら不思議、おしゃれなクリームティーセットの出来上がり。あ、ティーバッグもひとつ付けたら完璧ですね…(笑)
今月は勉強強化月間なのでまたしばらくお菓子作りはお休みするけれど、また春には何か作りたいですね。考えとこ。そうだ自分のバースデイケーキを手作りしてみようかと思ってたんだった。来月歳を取るんですよはふん。
ちなみにシュークリームを上手に焼くコツは溶き卵を少しずつ調整しながら入れることと、焼き上がってすぐにオーブンを開けないことです。焼き上がった音が鳴ったら最低10分はドアを開けずに置きましょう。開けることによる急激な温度低下が生地のしぼむ原因だと聞いたことがあります。ここらへん守ってたらシュークリームもちょちょいのちょいでございます。
長くなってしまった!お菓子作り振り返るの楽しかった!お菓子作りが趣味でよかった!
次は何を書くかまだなーんにも考えてないのでまた思い付いたときに!ではでは!