人見知り はとても便利な言葉。


だと思うんです。
「人見知りなんです」って言えば他の人が話しかけてくれる、端的に言っちゃうと自分から話しかける努力をしなくてもいい理由にできちゃうから。
……なんだか今回は自分で努力しないのに「いいよねーもともと○○できて」とただ羨んでくる人に対しての愚痴になりそうですよ( ˘ ω ˘ )

もちろん人見知りの方皆が皆努力していないとは思ってないです。ただ初対面で「人見知りなので話しかけてください」と言われると私は若干警戒します。「他力本願な人かも」「自分のエネルギーを余計に消費することになりそう」と。
よっぽどの人間好きでない限り初めて関わる人には緊張するものだと思うんですがどうですかね?あまり自分だけの物差しで決めつけてはいけないとは思いつつも、自分が今まで出会ってきた人の大半は初めて会う人に緊張するタイプでした。私も例に漏れず緊張しますしめちゃくちゃエネルギー消費するのでもちろん疲労します。

口癖のように「私人見知りだから」っていう人がたまにいます。別に本人にその気はないと思うんですが、その言葉を連発されると私には人と打ち解ける努力を怠ける言い訳にしか聞こえないです。

私も人見知りの部類だったと思います。確か高校生くらいまで。小学校のときはいじめられるほどではないが陰で笑われていたタイプの子供で、引っ越しで違う学区の中学校に行ったけど、やっぱり初めはどう人の輪に入っていくか分からなかった。高校でも友達を作るのは得意ではなくて、人との距離感とかそういったものを掴みにくかった。
でも大学生になってよりたくさんの人と出会うことになって、だんだん打ち解け方を掴めるようになった。というか留学を経験して自分から輪に入っていかなきゃどうしようもない状況に直面したからそういう術を身につけざるを得なかった。

いつだっただろうか。
自分の苦手なことを最初に口に出しておけば周りが助けてくれると知ったのは。
一気にいろんなことが楽になりましたね。だって自分がやらなくても周りが助けてくれるから。苦手なものはこうやって遠ざければいいんだって思っていました。

いつだっただろうか。
自分の苦手なことを最初に口に出しておけば周りが助けてくれるという状況を作り出すのはただの甘えだと感じるようになったのは。
おそらく社会人になってから。やりたくなければやらなくていいという考え方は学生だから許されていたと、どこかで気づいたんだと思います。

自分が30年前後生きてきた経験の目安としては、「人見知りなので」という甘えが通用するのは四捨五入して20歳。アラサー以降で「人見知りなのでと言っておけばなんとかなる」スタンスを続けている人には徐々に距離を置き始めると思います。私はね。ただ検索してみると「人見知りを甘えだという人は心が狭い」なんて言葉もありました。なるほどその通りかも、とも思いました。私は初対面の、客先やお世話になっている人の紹介ならまだしも、素性の知れない人の人見知りに毎度合わせられるほどできた人間ではないです。まぁ表面上は合わせるけどね無理矢理!体力消耗激しいんだなこれが!そのままエネルギー消費してお腹の贅肉も削ぎ落としてくれたらいいのに!

大学時代に同じ部活に所属して仲が良かったと思っていた友人AとBに久々に会ったとき。私は先に到着していたBと話していたのですが、最後に到着したAは1年ぶりに会った私には目もくれずよく会っていたBに話しかけに行きました(AとBは家が近くよく一緒に遊んでいた模様)。お待たせ、とかそういう一言もなし。しばらくしてもAは私を見ようともしません。後日Aから「久々に会うと人見知りして話しかけられなかった」と言われました。

未だに「同じ場所で同じ時間を4年間過ごした友人に人見知りして話しかけられなかった」という感覚は理解できていないです。Aには「もう付き合いきれません」と言って縁を切りました。「人見知りだから」という理由で存在を無視されたように振舞われた相手の気持ちは考えられなかったのだろうか。
ちなみにこれだけが原因で縁を切ったわけではないです。今回のこと以外にも、彼女の実年齢に見合わない幼稚な行動に、何度か嫌な気持ちにさせられていたからです。(Bとは今でも連絡取ってるよ)

もちろん好きで人見知りしてるわけじゃない、これでも直そうとしているんだ!って人もたくさんいらっしゃると思います。人間なんだから苦手なものくらい誰だってありますし。甘えること自体は悪いことでもないと思っています。ただそれを都合の良い言い訳にして自分では努力せず、周りに甘え続けるのは違うのではないかということです。

私の人見知りを克服していった経験から話すと、人見知りを直したいという人は、「人見知りなので」という言葉を多用しないところから始めてみればいいのではないかと思います。わざわざ言わなくても、だいたい反応や返し方で、相手も「この人は人見知りっぽいな」って分かりますから。
ただ上手く話を返せなくて相手に嫌な思いをさせたかも、というときもあると思います。そういうときは「人見知りで上手く返せなくて…」と一言添えていいと思います。「人見知りなので」という言葉を初めから出すのではなく、詰まってしまったときのお守りくらいにしておくのがよいのです。多用してるとどんどんそのお守りに縋りやすくなってしまいますから。

あとは具体的に小さな目標を決めて、それができたら自分を褒め讃えます。例えば「自分からひとつだけでも話題を振る」とか。初めから上手くなんていきません。会話が続かなかったとしても、ひとつでも話題が振れたら一歩前進。前に進んだ自分を褒めちぎりましょ。
そして次。ひとつ話題は振れた。でもそのあと会話が詰まった。じゃあ次回は会話が詰まった後にもう一度自分から話を振れるようにしよう、とか。自分を褒めた後に次のステップを具体的に考えておくんです。人見知りの克服に限らず、振り返ることってすごく大事だと思うんですよね。もし全然上手くいかなかったとしたら、「どうせどうやってもダメなんだ」じゃなくて「じゃあ今度はこの方面から話題を振ってみよう」という感じで、一歩でも半歩でも0.1歩でも、ほんの少しでも良いので自分を前へ進めていくんです。それを繰り返していきます。時間はかかるけど絶対良い方向に進んでいけます。

自分は幸いにも大学に行かせてもらい、留学もさせてもらえて、たくさんの人に出会う機会に恵まれました。生活していく上で人見知りを克服しなくてはならない場面を何度も経験したことはただただ幸運であったと思います。
でも幸運だけで何とかなるわけではないです。人間関係を構築する上でしてきた失敗もたくさんあります。だからあたかも最初からできたんでしょみたいなニュアンスで「いいよねー」と言われると…まぁ…カチンときちゃいますよね(笑)

そしてそれに対して「じゃあその現状を何とかするためにどういう努力をしてるの?」と返してしまうのがワタクシでございます(笑)こんなんだから友達少ないんだよな…。
ただ正論言うだけというのは大人のすることじゃないと最近気づいたので!ちょっとずつ物言いは柔らかくなってきていると!…思いたい。0.1歩ずつ進みます…。代わりにnoteでげろげろする…。

そんなわけで今回は普段主張すると角が立つので抑えてたけど抑えきれなさそうだったのでそれを発散するためのnoteでしたー!(あれいつも通り?)
苦手なことにもちょっとずつちょっとずつ向き合って、目指せビッグボウル(器の大きい)な大人レディ!\(‘ω’)/



※「(人物の)器が大きい」は正確にはhigh caliberらしいです

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