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惜しみない愛 溢れる感情

「「子供を殺してください」という親たち」っていう漫画わかりますか?

なんか、職場の先輩に勧められて読んでみたんだけど。すんごくて。なんていうか、ほんと、リアルで、薄暗くて、とにかくリアルで。

内容としては、精神疾患を抱える人たちが病院に行かない、行けないまま、世界でそのままにされてて、その人たちと家族をフォーカスして、精神保健所の人たちが医療に繋げて行くためにどう動いて、関わって行くかって話なんだけど。

精神疾患って言っても、ほんと色々で、統合失調症、うつ、アルコール依存、薬物依存、双極性感情障害、適応障害、パニック障害、とかね。

その病気をメインにした漫画じゃなくて、どちらかといえば、その人の背景とか家族関係、性格、生育歴に目を向けてる感じかな。

いろんな家庭があって、歪んだ愛とか、真っ直ぐじゃない関係性にお互いが共依存してたり、、ほんと、嘘じゃないから、他人事じゃないなって。

きっかけって、きっと、些細なことでさ、親からの愛に飢えてたり、暴力とかね、大きいことじゃなくても、

それに、愛に飢えてのパターンもあれば、親から過剰に愛を受けすぎて、それを利用する子ってパターンもあってさ、ほんと、人ってそんなことある?ってこと、あるわけ。
ないってないから怖い。
真っ直ぐなんてきっとなくて、親の敷いたレールに沿って歩む人もいればさ、自分で道を作って行く人もいるけど、それが正解か間違いかはその人それぞれ違ってて、だから、みんな怖いから真っ直ぐ進みたくなるんだと思うけど、真っ直ぐが必ずしもいいわけでもなくてさ。
「自分」がないと、「自分」を,持ってないとやっぱり、強くはなれなくて、何処かでちょっと躓いた時、簡単に起き上がれなかったりするんだと思う。

親からは無償の愛を受けるのが子供の権利だと思う。けど、それが常識的だと思ってても、それが当たり前に感じない人もいる。
親からの愛を沢山もらって子供は人に優しくなれるし、思いやりとか人を思うことができて、愛を感じて愛を学んで、人に愛を注げる人になってくんだと思う、
だから、愛ってギブアンドテイクなわけね。
だから、子には愛を捧げなきゃじゃんね。無償の愛を!

精神科で働いて、思うことは、家族の大切さ、親と子供のいい関係性、距離感、子はいくつになっても可愛いもん、家族を信じたい。そう言った類。
やっぱり、病気になった時、「親のせい」って考えてしまう部分がどうしてもあって。
でも、それが全てではない。

全てではなくても、何かしら、家族関係だったり、生活背景、生育歴は、関係してて。

1年だけど、たくさんの患者さんと家族を観て、関わって、すごいなぁ、現実にあるんだ、怖い、って、沢山色んな感情(プラスもマイナスも)を抱いた。
それと同時に、自分が親から貰った愛がどれだけ大きくて、大切に育ててもらって、すごく幸せな環境でここまで生きてきたんだなあ、当たり前に過ごしてきた毎日も、全然当たり前じゃなくて、すごく、有難いことで、もっともっと、それを解らないといけないんだ。って。

親から子への愛情は、無限で、無償ってよく言うけど、それだけ、沢山の愛とお金と時間全てをもらってきたなら、子が親孝行するのなんて、ほんと、当たり前というか、当然のことというか、義務なように思える。

年齢からして、親は子より先に死ぬ。
だから、当たり前のように、日々の中で、感謝は言葉にして、態度で、ちゃんと、示さなきゃだし、伝えなきゃだし。

会えるうちにいっぱい会って、たわいも無い事でも、沢山話して笑って、同じ時間を共にするべきだし。

なんだと、思うんだ。

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