自分に還る旅

あれから　わたしは

なにかが変わったのだろうか

随分と遠くまで来た

山を越えて

谷を越えて

涙し

悲しみ

怒り

喜び

愛すること

たくさんの感情と出会い

ここまできた

たくさんのドラマを体験して

ここまできた

ふと　空を見上げると

自分はなんて小さな

ちっぽけな存在なのだろうと思う

この小さな存在のなかから

たくさんの感情が

湧き出てくるのだ

あの空を眺めていると

懐かしいきもちになる

優しいきもちになる

本当のわたしは

いまよりも

ずっと　ずっと軽くて　

ヒョイっと両足で

地面を蹴飛ばせば

あの空まで　飛んで

この地球を

眺めることだって

出来るんじゃないかって思う

形をもって

この世で

生きている意味

その意味を

想いながら

わたしは今日も

〈生〉を感じて生きていく