短歌連作「QUARTET NIGHT LIVEエボリューション 2017」

ん、なんてとぼけてみせて制裁をしてほしそうに笑うくちびる（QUARTET NIGHT「QUARTET★NIGHT」）

「革命」という名の賽は投げられてふたりの恋は動きはじめる（QUARTET NIGHT「The dice are cast」）

誘惑をしないでほしい射抜かれてしまった胸がズキュンとうずく（寿嶺二「溺愛テンプテーション」）

純潔なステンドグラスの何色があなただろう、と触れ合った熱（カミュ「純潔なる愛-Aspiration-」）

とくん、って脈うつことない僕だからほのあたたかい翼がほしい（美風藍「Innocent Wind」）

あいにくと背中は過去でいっぱいでだから未来のおまえを抱こう（黒崎蘭丸「ONLY ONE」）

0時でも解けない魔法がありましてきみとわたしと月だけが知る（美風藍・カミュ「月明かりのDEAREST」）

ガラスって触れたら怪我するものだからきみに心を許せないまま（寿嶺二「愛しき人へ」）

愛なんてガラじゃねえから欲しいもんやるよ おれとの未来でいいか（黒崎蘭丸「BRIGHT ROAD」）

again、と拳を握りなおすときおまえを守れる男になろう（寿嶺二・黒崎蘭丸「RISE AGAIN」）

ひらり、また、ひらりと舞い散る雪がありまるで桜のようなせつなさ（美風藍「Winter Blossom」）

終わってもまた生まれゆくものとしてオーロラがある はてしない冬 （カミュ「AURORA」）

きみは星 何光年はなれていてもすぐに見つけて抱きしめていて（QUARTET NIGHT「Starlight Memory」）

愛情は寿印 いち、に、さん、はいっ、であなたに笑顔をあげる（寿嶺二「Hurray×2ドリーマーズ」）

膝をつき貴女に捧げる／跪き堕ちる どちらがお好みですか？（カミュ「Double face」）

真っ直ぐしか知らねえような人生だ 本能、魂、おれはおれだろ（黒崎蘭丸「No.1」）

心拍を教えてあげる それはねえ あいしてるってささやく速さ（美風藍「ムネノコドウ」）

本能のなかに「弱さ」もあることを知ったときから強くなれるよ（黒崎蘭丸「WILD SOUL」）

AIは「人工知能」ではなくて「愛」だときみが教えてくれた（美風藍「A.I」）

ウインクで放ったキスは「ひみつ」って意味だよ 視線をひとりじめして（寿嶺二「キスはウインクで」）

くちびるが冷たいひとの緊張を知るため宵の静寂がある（カミュ「絶対零度Emotion」）

永遠のマリアージュを もうきみのこと離したくない離せはしない（QUARTET NIGHT「マリアージュ」）

伝説がひどく眩しいのはきっと玉座にかぎりなく近いから（QUARTET NIGHT 「God's S.T.A.R.」）

トランクへ詰めるにはすこし大きくて絆 ぼくらの形をしている（QUARTET NIGHT「KIZUNA」）

革命じゃ足りない ことばがゆっくりと歌になるような「進化」がほしい（QUARTET NIGHT 「エボリューション・イヴ」）

愛（くる）わせてあげる 背伸びをするきみに少し屈めば触れるくちびる（QUARTET NIGHT「ポワゾンKISS」）

もう眠りましたか そっと髪なでて「ありがとう」って囁いてみる（QUARTET NIGHT 「You’re my life」）