【武藏野MTG會】第7回開催レポ&カバレージ【レガシー】
11月18日(土)、そぞろ寒。
埼玉県朝霞市の市民会館ゆめぱれすにて、第7回武藏野MTG會を開催いたしました。
(EWEやら何やらでレポが死ぬほど遅くなり大変申し訳ない。)
レガシー3回戦+上位4人のSEをメインイベントに、その後はフリプや二次会などを通じて、レガシーおじ民同士交友を深めました。(いつもの
今回は、2023年最後の開催かつEWE前週ということで、いつも以上にレガシーに熱が入っている参加者が多いようでした。
一方、初参加や復帰勢の方もいらっしゃり、主催として嬉しい限りです。
広がれ、レガシーの輪!
そんなわけで、今回もなんとか會を無事に終えられましたので、例のようにレポとして残したいと思います。
1.前日譚→大会前
前回から始まった発表企画。
記念すべき1回目を務めてくれたジャンさんの後を引き継いだのは、前回優勝のワタクシ。
しかし…
準備する時間がねえ!
時期が論文提出と重なっており、もう研究の「け」の字も見たくない状況。
発表する内容もねえ!
白スタックスなどというデッキタイプについて解説したところで、一体誰の得になろうか。
ほとんどの人が使うことも使われることもなくその生涯を終えるであろうに。(詠嘆
まあぶっちゃけ、ぶっちゃけすぎると私が勝てなくなるというジレンマもあった
そんな内情はともかくとして、とにかく聞いてくださる方々がいる以上、楽しんでもらうことを重視した。
お堅いだけが研究ではないのである。(自己弁護
当日は、以下ポストのように4つのパートで20分弱お話しさせていただきました。
仕事と趣味を切り分けられないタイプ。
何はともあれ、3の「キープorマリガン→初動」の例題×22はなかなか楽しんでもらえたように思います。
はなまる。
2.メイン大会 無盡杯
今回はレガシーおじ26人+飲酒おじを疑われるおじ1人の総勢27人。
体調不良の欠席者の人数調整で観戦に回ってくれたmasaさん、ありがとうございました。(次は強制出場です
今回は初参加の方に5人もご参加いただきました。
もちろん常連さんたちもいつもありがとうございます。
冒頭の主催の無駄話が終わり、13時55分に1回戦スタート。
レガシーともなれば、魂のデッキを携える者が多い。
しかも第7回とあっては、顔とデッキも割れ始める頃合いだ。
それでも僕らはやめない。
心が折れそうな時も、飛び立つ翼をくれる。
愛機と殉じる覚悟ならできているから。
①スイス1回戦
私の前に座ったのは初参加のグルダン京介さん。
嬉しい嬉しい復帰勢である。
後の二次会でわかったことだが、なんとわんこさんと旧知の仲だそうで。
世間は狭い。
Game1
先手のグルダン京介さんは《沼》から《思考囲い》。
狙いは《未認可霊柩車》。
あっ、そちらの教義のお方でしたか…
では主催から、心を込めたご挨拶。
2枚目の《モックス・ダイアモンド》を引き込み、後手1ターン目《煙突》設置、完了。
あとは《三なる宝球》を置いて完全ロック。
「ようこそ、武藏野MTG會へ」
Game2
《納墓》から速攻で出てくるのは《朽ちゆくレギサウルス》。
さらに手札からも《朽ちゆくレギサウルス》2匹目。
本来ならこのスピード感・サイズ感ともに白スタックスにとって致命的なのだが、今回は違う。
朗々と繰り返される《ウルザの物語》2章が恐竜と並ぶサイズの構築物トークンを紡ぎ出し、真っ向からのダメージレース。
3章から《影槍》を添えて。
太正の古代兵器と令和のカードパワー。
講義後の実戦演習をお楽しみいただけていたなら幸い。
あいチャン 2ー0 グルダン京介
さて、フィーチャーテーブルの1番卓は、前回準優勝・ちたんさんのイニシアチブストンピィ対ミラさんのデッドガイエール。
令和のカードパワーに対し、昭和のデッドガイはどう立ち向かうのか。
Game1
先手のミラさんは《沼》から《コジレックの審問》。
これが大当たりし、〈土地〉1枚キープの《髑髏砕きの一撃》をはたき落とす。
続く《石鍛冶の神秘家》で《カルドラの完成体》をサーチしてイージーウィンを狙うが、《水蓮の花びら》と《金属モックス》を引き込んだちたんさんも《鏡割りの寓話》を展開しつつ、《孤独》で《石鍛冶の神秘家》を退ける。
しかし、さりげなくセットしてあった《ウルザの物語》で構築物トークンと《改良式鋳造所》を呼び出す。
さらに後続の《石鍛冶の神秘家》を送り出すと、《再活性》で相手の《エメリアのアルコン》を吊り上げる。
未だゴブリン・シャーマントークンのマナ頼みであるちたんさん、ようやくにして引き込んだ《古えの墳墓》も悲しみのタップインで、《カルドラの完成体》の圧に飲み込まれた。
さすがにデッドガイの令和のカードパワーである。(アレ?
Game2
先手《Plateau》《水蓮の花びら》スタートに対し、後手の《思考囲い》。
《古えの墳墓》《月の大魔術師》《混沌の洞窟の冒険者》《練達の地下探検家》という聴牌ハンドから《月の大魔術師》を已むなくピック。
早速地下街に潜った《混沌の洞窟の冒険者》は農場送りにし、さらに《悲嘆》で《練達の地下探検家》を落とすも、トップから《練達の地下探検家》。
からの《混沌の洞窟の冒険者》。
除去を的確に打ち込み、盤面こそ譲らないミラさんだったが、令和のMTGは盤面外で事が進む。
《混沌の洞窟の冒険者》の攻撃誘発でさらなる《混沌の洞窟の冒険者》がアップしていることを見届け、3戦目での決戦を選んだ。
Game3
先手のミラさんは《コジレックの審問》で三たびの初動検閲。
比較的圧の弱い手札から、後続を呼び得る《鏡割りの寓話》を禁書指定。
さらに続けて《思考囲い》で《砕骨の巨人》を落とし、《ウルザの物語》も展開する。
一方、手札がスカスカのちたんさんは辛く、初動は《猿人の指導霊》通常召喚。ペインター最強生物も、ここでは余りにひ弱である。
あれよあれよで《改良式鋳造所》が開業し、《石鍛冶の神秘家》も三たび《カルドラの完成体》をサーチしてこれが走り出す。
追い込まれたちたんさんは、後戻りの道を断つイニシアチブ争奪戦を選択。
《第三の道のロラン》まで起動し、《髑髏砕きの一撃》でブロッカーを排してイニシアチブ再奪還を試みる。
しかし、一蓮托生と信じたパーティーは《剣を鍬に》によって1人が転職、《突然の布告》によって1人が姿を晦まし、残った丸腰の主人公は細菌トークンに蹂躙されてしまった。
ミラ 2ー1 ちたん
②スイス2回戦
2回戦、私のお相手は受付も手伝ってくれているkazuさん。
一本槍の主催に対して、毎回異なるデッキを持ち込んでくれる運営側の鑑である。
Game1
後手《ウルザの物語》スタートでフェアに戦う主催に対し、kazuさんは4ターン目に予想外の《実物提示教育》から《偉大なる統一、アトラクサ》。
思ってたデッキと違う!
しかしこれに乗じて《煙突》を設置し、全力で火を焚べる。
さらに《偉大なる統一、アトラクサ》と、そのcipで手札に入った《引き裂かれし永劫、エムラクール》を《Karakas》で同時に睨み、《不毛の大地》を絡めて盤面を完全制圧。
Game2
《虚空の杯》X=1→《煙突》→《選定された平和の番人》という流れを《否定の力》→《Force of Will》→《Force of Will》でいなされる展開。
そろそろリソース切れかと期待したところに《自然の怒りのタイタン、ウーロ》。
盤面のマウントを取られると、地上の対処に駆け回るのを尻目に《ヴェズーヴァの漂う者》が空から急襲。
小回りの利かない白スタックスの弱みを突かれた形。
Game3
kazuさんは痛恨のダブルマリガン。
初動の《三なる宝球》こそ《Force of Will》にかかるが、その後はハンド差を活かして《選定された平和の番人》《煙突》《三なる宝球》を押し通してロック完了。
こういう日があるのも、またマジック。
あいチャン 2-1 kazu
1番卓はたつあにさんの4cリアニメイト対Nanase7vさんのUBシャドウ。
双方お約束のデッキ同士。
自己紹介は既に済んでいる。
Game1
先手のたつあにさんは《Underground Sea》《水蓮の花びら》と展開。
早速にして首元へと刃を突き付ける。
そしてNanaseさんの《思案》に対応して《納墓》。
しかし、ここは《Force of Will》で躱される。
暫しの静寂を経て5ターン目、たつあにさんが《悲嘆》を通常キャスト。
黒のダブルシンボルが出ずに間誤ついていた天敵《ダウスィーの虚空歩き》を落とし、即座に《再活性》で命を吹き込む。
一方のNanaseさんも《思考囲い》で相手の有効牌を抜きつつ、ようやく引き当てた土地でも〈自傷〉し、《死の影》2体を展開。
手札には《通りの悪霊》も見えており、あっさり逆王手をかける。
すると、ブロッカーにならない《ダウスィーの虚空歩き》に迷いなく見切りをつけて《思案》に変換し、トップ3枚から引き込んだのは《実物提示教育》。
手札の最後の1枚は《偉大なる統一者、アトラクサ》。
捲った10枚の中には追加の攻め手こそなかったものの、《偉大なる統一者、アトラクサ》の絆魂・警戒でライフレースが完全崩壊。
飛行ブロッカーを用意できなくなったNanaseさんはここで盤面を畳んだ。
Game2
Nanaseさんは相手の初動の《納墓》を《Force of Will》すると、《カザド=ドゥームのトロール》サイクリングから《相殺》を早々に設置。
一方のたつあにさんは、2枚目の《納墓》にも《目くらまし》を当てられたところで、相手の《カザド=ドゥームのトロール》強奪を狙って《動く死体》。
《相殺》誘発、デッキトップは《目くらまし》。
この見えている《目くらまし》と《相殺》で縛りつけられている間に、8/8の《濁浪の執政》に一瞬でライフを削り取られた。
Game3
先手のたつあにさんは《思考囲い》でスタート。
《目くらまし》《Force of Will》《四肢切断》《思考囲い》+土地3枚の中から《思考囲い》を落とす。
互いに静かな2ターン目の後、3ターン目に仕掛ける。
《Tropical Island》を立てつつ《ダウスィーの虚空歩き》を着地させると、《悲嘆》を想起。
Nanaseさんもここは《夏の帳》を恐れずに《Force of Will》し、《ダウスィーの虚空歩き》には、払えるマナを払わずに自傷しつつ《四肢切断》。
詰まるところ、《死の影》である。
たつあにさんは《再活性》で《悲嘆》を吊り上げて次なる《Force of Will》こそ落としたが、如何せん盤面の圧が凄まじい。
ギルドランドで自傷しつつ大きく育つ《死の影》。
ここで《動く死体》を引き込んだが、釣れるのはブロッカーにならない《ダウスィーの虚空歩き》のみ。
なんとか時間を稼いで活路を見出したいところに飛び出してくるのは《オークの弓使い》と6/6《濁浪の執政》。
命運が託されたドローは《渦まく知識》。
《オークの弓使い》が徐に弓を構えた。
Nanase7v 2-1 たつあに
③スイス3回戦
2-0同士の1番卓。
私の対戦相手はmoroさん。
前々回に連覇を阻まれた因縁の相手――これ以上ないリベンジマッチである。
Game1
moroさんの緑の土地スタートを見て〈いつものデッキ〉だと思ったのが運の尽き。
2ターン目に《敬慕される腐敗僧》が2体登場すると、単体除去の薄いこちらとしてはお祈りタイムに。
案の定、カード名さえよく知らないカード群の乱れ撃ち。
あっという間に致死量の毒を浴びた。
Game2
《虚空の杯》X=1を通し、《世界のるつぼ》を定着させて特殊地形を睨む。
しかし丁寧なケアで基本地形を並べられ、《敬慕される腐敗僧》が《緑の太陽の頂点》を経由して戦場に。
このままやられるわけにはいかないと《難題の予見者》で相手の手札を検閲するが、予見される無理難題の数に逆に頭を抱える。
最後は《Touch of Darkness》がキャストされ、《虚空の杯》が誘発。
しかし、《Touch of Darkness》自体が打ち消されようが、一向に構わないのだ。
キャスト時に既に対象は取られている。
《敬慕される腐敗僧》、誘発。
moro 2ー0 あいチャン
これでスイスラウンドが終了。
全勝のmoroさん、Nanaseさん、わんこさんに、2-1でオポトップのネギ氏さんを加えた4人がSE進出を決めた。
④準決勝
1番卓。
スイス1位・moroさんの腐敗僧に対するは、初参加でスイス4位・ネギ氏さん。
Game1
先手のmoroさんは、2ターン目に《緑の太陽の頂点》X=1から《喜ぶハーフリング》を呼び寄せる。
この動きを見たネギ氏さんはマナ基盤への攻撃を選択。
《Bayou》には《不毛の大地》、《喜ぶハーフリング》には《剣を鍬に》。
この二段攻撃にマナが詰まったmoroさんがセットランドなしでターンを返すと、ここに《聖遺の騎士》が更なる圧をかける。
何とか2枚目の土地を引いたmoroさんだが、《聖遺の騎士》を前に安易には《霧深い雨林》は切らない。切れない。
そんなことはお構いなしと、2人目の《聖遺の騎士》が登場。
2人ともなればますます猶予は少ない。
エンド時にリスクを承知で《Bayou》をサーチし、《オークの弓使い》。
これは《目くらまし》で霧消したが、自ターンにキーカード《敬慕される腐敗僧》を戦場に送り込む。
だが《聖遺の騎士》も黙っておらず、再度《不毛の大地》で《Bayou》を咎め、足回りの自由を奪う。
さらに《虹色の終焉》で《敬慕される腐敗僧》も難なく処理し、愈々《聖遺の騎士》が攻勢に転じる。
既に6/6が2人。
潔癖なバントらしい、純粋な暴力。
Game2
今度は《金のガチョウ》スタートに対し《虹色の終焉》という立ち上がり。
これまた大当たりで、moroさんは土地が1枚でストップ。
後手2ターン目にネギ氏さんは《緑の太陽の頂点》X=0から《ドライアドの東屋》で土地を伸ばすと、対するmoroさんも先手3ターン目で《緑の太陽の頂点》X=0から《ドライアドの東屋》。
しかし、この1ターンのラグはあまりに大きく、《ドライアドの東屋》は《剣を鍬に》で一方的に退場。
さらに《緑の太陽の頂点》X=3から《聖遺の騎士》。
これが最後の《Bayou》までをも削り取り、またまた2人目も登場。
moroさんは《忍耐》を想起してサイズを下げようと試みるが、一度動き出したらこの騎士が止まらないこともまたよくわかっている。
フェッチランドを絡めてすぐさま5/5の2人に戻ると、moroさんは最後のドローが土地でないことを確認し、正義の軍門に降った。
ネギ氏 2ー0 moro
2番卓はスイス2位・Nanase7vさんのデスシャドウと、スイス3位・わんこさんの多色コン。
コントロール優勢かとも思われるマッチアップだったが、奇しくも1番卓同様にマナ基盤を巡る攻防が勝負を分けた。
Nanase7v 2ー0 わんこ
⑤決勝
2度目の決勝進出での初賜杯か、はたまた初参加でスイス4位からの下剋上か。
長い戦いの終わりの始まり。
Game1
Nanaseさんの初動は《島》から《思案》。
この《思案》の最中に、卓の話題は氏のニールセンフルアートfoil《島》へ。
決勝とは思えない和やかなムードである。
《Tundra》セットのみで返したネギ氏さんに対し、誂え向きの《不毛の大地》。
このテンポデッキの形式美に対し、《もみ消し》が急角度で刺さる。
レガシーおじなら知っている。
脳裏に刻み込まれた《もみ消し》の幻影ほど厄介なものはない。
これで先手後手が入れ替わると、互いに《渦まく知識》で手札を整え、静かに土地を並べ合う。
中速ビートコントロールのマーベリックにとっては願ってもない展開。
相手のエンドに《忍耐》を偵察に送り出すと、ここには《突然の布告》。
しかし、間髪おかずに本命の《聖遺の騎士》を押し通し、《四肢切断》も《目くらまし》で掻い潜る。
Nanaseさんも《濁浪の執政》を展開し、さらに《再活性》で《忍耐》を寝返らせ《聖遺の騎士》の勲章たる侵略領土を消し去る。
が、《濁浪の執政》を《剣を鍬に》で対処しつつ、生き残った《聖遺の騎士》に《演劇の舞台》への進軍を命じる。
そのまま一気呵成に《暗黒の深部》にまで到達し、マリット・レイジが降臨。
青黒カラーでは対処が厳しいフィニッシャー。
一度は《忍耐》で忍んだものの、二度目の侵攻に耐える術はなかった。
Game2
《カザド=ドゥームのトロール》が《沼》を運び込んでゲームが始まり、続いて《思考囲い》。
《剣を鍬に》《剣を鍬に》《流刑への道》《壌土からの生命》《自然の怒りのタイタン、ウーロ》《吹きさらしの荒野》という目を背けたくなるような手札から、《自然の怒りのタイタン、ウーロ》を落とす。
斥候として《ダウスィーの虚空歩き》が送り込むが、これには《剣を鍬に》が宛がわれる。
このやり取りがあと2回は繰り返される未来。
テンポデッキにとっては永遠のような時間。
この倦怠を打破すべく唱えたのは、ともすれば全てをシャットアウトし得るキラーカード《相殺》。
対応して撃たれた《渦まく知識》に《オークの弓使い》を合わせ、さらにそこに飛んでくる《剣を鍬に》も《目くらまし》で躱す。
この一連のやり取りで完全に制空権を握ると、《オークの弓使い》こそ討たれど、大きく育ったオーク軍団が心強い。
ネギ氏さんも全力で《自然の怒りのタイタン、ウーロ》の脱出を二度企図するが、《目くらまし》と《殺し》で対処。
さらにデッキトップから登場した《オークの弓使い》が再び矢を番える。
ようやく《虹色の終焉》で《相殺》地獄は終わったものの、稼がれた時間はあまりに長かった。
次なる脅威、《オルサンクのパランティール》の出番である。
久々のテーブルトップだというネギ氏さんが丁寧にテキストを確認すると、残ライフ3の自らにほとんど選択肢が残されていないことを悟る。
一縷の望みを託して三たび脱出を企図した《自然の怒りのタイタン、ウーロ》にも《Force of Will》。
その結果、《オークの弓使い》を向こうに回して盤面を支えるのは、難攻不落の要塞と化す《ドライアドの東屋》のみに。
万事休す、か。
そんな時こそ頼るは魂のカード。
《緑の太陽の頂点》X=3からの《聖遺の騎士》。
さらに手札からも2体目の《聖遺の騎士》。
ところが、こちらも三たびの登場となる《オークの弓使い》が3対3の盤面を作り出すと、要衝《ドライアドの東家》が《致命的な一押し》で攻め落とされ、1点を争うゲームは終結を見た。
Game3
先攻のネギ氏さんの《漁る軟泥》に対し、Nanaseさんが《ダウスィーの虚空歩き》を送り出す。
これを《虹色の終焉》で退け、先手先手でゲームを進めたいところ。
しかし、フェッチランドからのショックイン連打で《死の影》が3ターン目にして姿を現す。
さらに《漁る軟泥》には《シェオルドレッドの勅令》が下る。
戦場の天秤は忙しなく振れる。
流れを引き戻すべく駆けつけた《聖遺の騎士》。
これが《殺し》の罰を受けて《死の影》が7/7にまで育ち、満を持しての《オルサンクのパランティール》。
《死の影》こそ《流刑への道》で対処したが、《オルサンクのパランティール》が以降、手札の質を高め続ける。
デスシャドウの泣き所を見事に埋めるカード。
続けて《ダウスィーの虚空歩き》が盤面に送り込まれる。
シャドーが定着しては堪らないと虎の子の《Force of Will》通常キャスト。
ここにNanaseさんは抜け目なく《目くらまし》。
フェッチランドの起動を強要され、ネギ氏さんの残ライフは2。
消え行く《ダウスィーの虚空歩き》に安堵したのも束の間、空中戦の余韻の中から《死の影》が這い寄る。
もはや行軍は途切れることを知らない。
騎士道に順じ、最後まで勇敢に戦うこと。
フェッチランドから《ドライアドの東屋》を呼び出し、残ライフ1で《死の影》を食い止める。
騎士道に殉じ、最期まで勇敢に戦うこと。
カードの代わりに差し出されたのは、力を尽くした右手だった。
Nanase7v 2ー1 ネギ氏
……
申し上げます。
第7回 無盡杯 優勝は、Nanase7vさんのUBシャドウ。
主催の個人的な思い入れとしても、昨年末にご一緒したエタパから、第1回武藏野會、第2回準優勝…と成長を見守ってきたデッキ。
これが
こうなって
こうなって
こうじゃ!!!
敗北。練習。試行錯誤。
それらの日々は裏切らない。
優勝おめでとうございます!
準優勝は、ネギ氏さんのバントマーベリック。
魂のカード《聖遺の騎士》を軸に据えて、ここぞの《Force of Will》《目くらまし》《もみ消し》。
試合後にはすぐに〈反省会〉が始まる思いの強さ。
見事な闘いぶりでした。
3位決定戦の方は、わんこさんがスイス全勝のmoroさんの腐敗僧をコントロールしきっての勝利。
こうして無事、第7回無盡杯は閉幕を迎えたのであった。
3.中締め→二次会
大会終了後は、統率者戦や追いレガシーなど、思い思いに過ごす。
主催はひとり思う。
仲を深め合うには、真剣勝負だけでは十分ではない。
楽しいだけでもつまらない。
そのどちらもが僕らの絆を強固にするのだ、と。
今回はみなさんの協力のおかげで順調にイベントが進み、また二次会の開始が少し遅くなったことから、久しぶりに主催もフリプの輪へ。
これが噂のヴィンテージハラスメントです。
……
気づけば時は過ぎて、今回も結果発表を兼ねた参加賞分配へ。
いつもどおり、順位順にお名前を呼ばれた方から、使用デッキを名乗っていただくシステムで。
以下、第7回無盡杯メタゲームブレークダウン(順位順)
🥇UBシャドウ👻
🥈バントマーベリック🛡️
🥉5c豆の木コン🫘
BG腐敗僧☠️
4cリアニメイト🪦
白スタックス🏭
BUGアルーレン🪶
スニークショー🐙
スニークショー🐙
茶単スタックス🏭
デッドガイエール🍸
黒単🏴☠️
オムニテル🐙
ヨーリオンミラクル🕊️
セファリッドブレックファスト🦑
青黒忍者🥷
ボロスイニシアチブ🧭
ANT🦁
緑Post🌳
Poxリアニメイト🪦
ドロマーブリンク🌟
スニークショー🐙
4cコントロール💍
黒単リアニメイト🪦
バーン🔥
トリコ石鍛冶⚔️
朝霞の不動のトップメタであるスニークショー3人(+オムニテル1人)に、リアニメイト教団3人衆が襲いかかる。
他には、3色以上のコントロールも3人、スタックスが2人、ポスト系も2人と続きました。
特筆すべきは《オークの弓使い》や《悲嘆》が使える黒の多さ。
長らく不人気色だったことを忘れさせる人気ぶりとなっています。
……
そして19時50分、今回も朝霞駅へ仲良く移動して二次会。
今回はレガシーおじに似つかわしくないオサレなお店で。
永遠のような一瞬のような2時間。
光陰矢の如し。
4.次回予告
次回は、1月6日(土)の開催となります。会場の予約が取れないんだから仕方ないだろ(暴言
募集及び詳細の告知につきましては、12月中旬(今だな)を目処に私のXアカウントでさせていただく予定です。
※尚、会場定員の都合で、応募者多数の場合は募集〆切後に抽選とさせていただく可能性があります。何とぞご了承ください。
2年目を迎える当會を来年もどうぞよろしくお願いいたします。
皆さま、健康に気をつけて良いお年をお迎えください。
(了)
〔附記〕
今回もご参加いただいた斑鳩さんは、狭山市のカードショップディスクさんにて、毎月第2土曜に「彼の地きずな杯」(レガシーや5Kモダン等)を主催していらっしゃいます。(※ただし、次回は新年1/2(火))
皆さんも奮ってご参加ください。
レガシー界のスターも来るぞ!