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【MTGレガシー】エタパ・ニッセン・神決を終えて~3マナと魔笛~

数か月ぶりにMtGを再開し、大型イベントが3回終わったのでまとめ。
以前のような凝った長ったらしい文章を書く気力がないため、簡易的な記録として。

と思っていたが、よねたろうさんの楽しそうなレポ読んで少し気分が上がってきた。

24/12/29 エタパ東京@ハイライフプラザ板橋

リストは以下。

フェアに戦う気が少しはあるスタックス

ニッセン(春)の後、MH3が投下され、夏のBMOに向けて苛立たしいガラクタと攪乱のフルートを擦りに擦った。
しかしBMOは不参加、それから4か月はMtGどころではなく、戻ってきたら蛙とガラクタは退場。

12月末はナドゥまみれの状況で、コンボの速さを考慮して、精鋭呪文縛り(以下PV)2を採用し、カーン1と土地1(残響する深淵)アウトでエタパへ。
サイドにフルートを1枚忍ばせて。

以下、2か月も経っているので戦績のみ。

R1 先手 80ナドゥセファブレ xoo
R2 先手 UBリアニ oxo
R3 先手 BUG豆の木 xx
R4 後手 BUGアルーレン oxx
R5 先手 WUスタイフルノート oxo
R6 先手 URデルバー oo
R7 後手 スパイ xox
R8 先手 UBテンポ oo

5-3 ジャガーノート
43位(214人中)

勝ち越せると思っていなかったので望外の結果。
R4は延長ラストターンで明確なプレミで引き分けを逃し、R7は勉強不足で負けたのが反省点。
R3は動きも相性もどうしようもなかった。

【感想】
PVとフルートの感触が思いの外よかった。
影槍は対テンポで特効を発揮するが、対コンボでは死に札になるのがややストレスだった。

年明け以降

エタパ以降はきちんと環境を追ってデッキを調整。
環境は高速化が止まらず、スパイがトップメタにまで上がってくる状況。

FoWもない色なので初手から確実に相手に干渉しなければならず、昔はよくやったT1サーガゴーなんて悠長でとてもできない。
何がなんでも1ターン目に動く必要があると判断。できれば3マナで。

まずは相手に干渉する手段を増やすためにメインにPV3・フルート1を採用。
PVはオークが減っている環境が追い風と判断。

フルートは扱いこそ難しいが、サーガプランでは不毛を(緑ポストから知恵を拝借)、ストンピィプランではFoWを(カーンフォージから知恵を拝借)指定できる上、苦手なマッチや高速コンボにもワンチャン作れる追加のチャリス三玉枠。
T1に3マナ揃えられなかった時の保険にもなる。

減らしたのは霊柩車1・精霊界1・影槍・セヴィン。
どれも対テンポで強いカードではあるが泣く泣く。

次に、3マナスタート率を上げたいので、赤プリやボロチブのリストを参考にしながら久しぶりに大幅にマナ基盤をいじった。
とはいえ、赤プリはSSGとボルトランドと寓話が齎す宝物が、ボロチブはペタルとイニシアチブが齎す基本土地があるため、そのまま流用とはいかない。
(煙突とかいうカードがなければペタル採用できるんだがなあ!)

つねに、自身にできる限りの範囲で、それを為し遂げるように努力すべきだと思います。どんなに小さいことでもよい。タンポポの花一輪の贈りものでも、決して恥じずに差し出すのが、最も勇気ある、男らしい態度であると信じます。

太宰治「葉桜と魔笛」より

リストは以下。

これが最高速度。

25/2/8 日本レガシー選手権(冬)@幕張メッセ

R1 先手 UBテンポ oo
G1 先手チャリ1が刺さってサーガビートダウン。これしかない勝ち方。
G2 番人×2でドロソと除去に課税しながらストンピィ。

R2 先手 4cヨーリオンミラクル(ラーメン王さん) xx
G1 一生懸命ストンピィしたけど終末で流されて負け。エタドラ永遠しちゃいけないタイミングでしたので残当。
G2 全部きっちり捌かれて見せ場なく。
超絶不利マッチ+デッキチェック+ロングゲームで観衆に囲まれて疲労困憊。

R3 後手 RUBデルバー xx
G1 デルバーに稲妻捲られながら全部弾かれて、お手本のようなクロパ負け。
G2 同上。

R4 先手 WUスタイフルノート oo
G1 チャリ1はPEで処理されたもののカーンを通して、タミヨウとドレノを爆発域で流して塗膜嵌め。
G2 チャリ1通して番人とアルコンでストンピィ。

R5 先手 ナドゥセファブレ xoo
G1 遅刻ゲーロス本当に申し訳ありませんでした。
G2 フルート(FoW指定)→煙突→アルコン→カーン→マイコ。
G3 チャリ1通して不毛でお相手が土地詰まり。

R6 先手 ウィザードシフト oo
G1 わからないカードが多くて択が難しかったが、以前の神決を拝見していたので、番人×2とサーガのサイズ感で押し切り。
G2 初動の創意の神童X=1を孤独で追放して、番人×2でギリギリストンピィ完遂。

R7 後手 UBシャドウ(Nanaseさん) oo
G1 チャリ1通してPV→番人→サーガ。
G2 番人でデルタ指定して展開を遅らせて、終盤のダメージレースで白行進引いて押し切り。
ラーメン王さんと3人で総当たり戦やってて笑った。

R8 後手 ナドゥエルフ xx
G1 コー2体を並べられたため、番人で見えたコードに課税して遅らせ、5マナからカーンで塗膜サーチ。トップナドゥ本尊で負け。欲張らずにコーに針刺してたらワンチャンあったかなあ(たぶんない)。 
G2 サーガ+チャリ1スタートも、すぐにアロサウルスにすり抜けられ、二の矢を引けぬ間にナントゥーコに盤面広げられて負け。
エルフ型は構造的に止めようがなく已むなし。

5-3 ジャガーノート
44位(188人中)

【感想】
負けた3戦は相性的にもかなり厳しかったので、この構成で臨んだ以上は仕方ない。
マナ基盤にトラブルはほぼなく想像以上に感触がよかったため、同じリストで神決も参加することにした。

(実際は1週間散々いじくり回したものの、水曜にトレインさんの赤プリとタカさんの忍者(バシム)にしばかれて諦めた。これが伏線になるとはこの時まだ知る由もない。

25/2/15 レガシー神挑戦者決定戦@TC東京

2週連続で終日遊びに行くなんて普段なら絶対許されないのだが、妻がお熱のtimelesz(元Sexy Zone)新メンバーオーディション番組の最終回が10時からということで、「私は忙しいんだ行ってこい」と送り出されて0回戦突破。
これからtimeleszを推すことを誓う。

R1 先手 青単オムニテル oo
G1 ショーテル待ちのハンドからPVでオムニを追放してストンピィ。
G2 チャリ1→三玉→不毛×2

R2 先手 WURエネルギー oxx
G1 カーン罠橋で引きこもって、都連続引きでギリギリマイコ。
G2 全部弾かれて猫軍団で負け。
G3 全部弾かれて猫軍団×ゴブ砲で負け。
G1取れたのが奇跡というだけで構造的に為す術なく。

R3 後手 スニークショー xoo
G1 T2にショーテルアトラクサ。モクダイでカラカス捨てていて絶望。
G2 チャリ1通してサーガ3章から先置きスニークを針で止め、構築物ストンピィ。 
G3 お互いダブマリで墳墓×2・チャリス・カーン・精霊界でキープし、2回投げられたアトラクサを精霊界と孤独で、スニークはキャストスタックのフルートで止めてPV×2でストンピィ。

R4 先手 ナドゥセファブレ oo
G1 番人×2でフェッチに二重課税してアルコン+不毛。
G2 セファブレムーブを孤独で躱して不毛るつぼ。

R5 後手 スパイ xoo
G1 セラピーのFoW指定空振りの返しにチャリ1。その返しに指導霊2枚からマジレスされて負け。
G2 黒力戦でスパイルートを止め、ビガーケアでヘイト生物もスパイルートだけ止め続けて、見えていたベルチャールートにフルートとカーン構えながら誘導してマイコカーン。
G3 黒力戦なし1キルなら諦めのヘイトましまし7枚を高らかにキープし、注文通りグダらせたものの結局ベルチャーとスパイに両面リーチをかけられる。入れる保険がトップモクダイのみのラストドローで引いてカーン+不毛を同時にできて薄氷。

R6 先手 スパイ oo
G1 T1サーガ・クロモ・モクダイ・アルコンでブッパしたにもかかわらず、土地2枚からスパイでデッキを裏返されてジャーニールートリーチ。返しに三玉トップで九死に一生。(なお、スパイが飛んでいることを完全に失念してアルコンを玉砕させ、スパイマスターを困惑させた。恥ずか死。)
G2 ダブマリ黒力戦キープで、お相手のビートプランにサーガとPVが間に合って。

R7 後手 UBバシム xx
R1 T2にバシム出された後は全部いなされて負け。伏線回収のバシム、ここで来るか。
R2 カラカスと孤独×精霊界で完走を目指したものの、不毛にネザゴとマークタイドで盤面を取り返され、虎の子の孤独にもキッチリ放逐で負け。
お相手は愛知からご参加の強いお方で、keiさんのおかげで白スタックスのことも把握してくださっており、お話ししていて思わず込み上げるものがあった。

R8 先手 カーンフォージ(ぴかいちさん) oxx
ラウンド間に歓談していたら見事にマッチング。
G1 T1PV→T2アルコン、指輪出された返しにカーン。
G2 T1カーンブッパで塗膜ルートに行ったらフルートされ、逆にカーンを出し返されてモックスが死んで負け。マナ基盤のレベルが違うため。
G3 PVで覗いたハンドがモノリス×2・キー・ゴーレム・指輪と絶妙に散っていて何も止まらず、結局ゴーレム→ゴーレム→カーン→指輪→肉掻き→フォージとめちゃくちゃされて負け。
エタパ以降ついにストンピィ系のマナ基盤と当たってしまい、案の定止めなければいけないものが多すぎて受けきれず。これも赤プリとやってわかっていたこと。

5-3 ジャガーノート
34位(205人中)

【感想】
序盤に負けるとズルズル連敗してしまうのが悪癖だったので、今回はR2の後に切り替えてR3から連勝できたのがよかった。
コンボを狩る形にしているので狙いはハマった一方、クロパへのガードが完全に下がっていてマグロなのがプレイしていても非常に苦しかった。
環境が偏っているとはいえ、構造的に無理なデッキが多いようではダメだなと痛感。

【2日間同じリストを回してみて】
限界まで切り詰めた新しいマナ基盤でも、2日ともよく回ってくれた。
赤プリやエルドラージと当たらなかったのも幸運で、オークもほとんど見かけずPV採用は当たり。
フルートは本当に擦り甲斐のあるカードで、ここぞの場面で何度も救われた。最後に殺されたが。

Die Zauberflöte wird dich schützen,
Im grösten Unglück unterstützen.
"この魔笛は御守り。
不幸のどん底でさえ支える笛。"

W.A.モーツァルト 歌劇『魔笛』より(拙訳)

一方、今まで中盤以降の頼みの綱だった両替機は、永遠の序盤の中でルーティングする暇がほとんど訪れず。サーガ3章も地図かモックスばかりサーチしていた。
対クロパでは「影槍があれば…」とも思ったが、対コンボでの弱さとクロモの白カウントもきついので両立への道は険しい。どうせ勝てないならいっそのこと、デルバーに強いエタドラまで減らしてしまってもよかったかもしれない。
霊柩車を中途半端に抜ききれなかったのは心の弱さ。現構成ならメインは受けるより押し付けた方がよかったと思う。
(それより煙突を抜いたほうがいい?お前スタックスは初めてか?力抜けよ)

【マッチ相性】
対コンボは全部狩りたい。カード名指定での課税が増えている分、ルートの理解と相手のサイドカードや軸ずらしの予習予測が全て。
対ナドゥはセファブレ型なら十分勝機があり、逆にエルフ型やバント型は相当厳しい。
対クロパはガードを下げている分、チャリスとサーガに全体重をかけるために他のカードを使うイメージ。スタイフルノートのみ体感では微有利。
対多色コンは不毛の効き具合によるが基本的に不利。PWに定着されたら終了。
対土地系は序盤に土地を嵌め切るか早期カーン着地を目指す五分前後のマッチ。
対ストンピィは8castや親和、MUDのようなファクト軸以外はノーチャンス。特に赤プリには先手でブン回っても勝てない。

【サイド指針】
先手後手や前のゲームでの勝ち方でかなり変えるので基本的な指針のみ。
対クロパはカーンと煙突全抜きで除去とフルートをインがベース。タミヨウ依存度が高そうならカーンを残すこともある。バウンス環境なので罠橋は全く信用に値しない。
対コンボは速度感や墓地依存度によるが、煙突・るつぼ・カーン・両替機・霊柩車・エタドラ・精霊界がアウト候補。ただし精霊界のアウトは慎重に。
倦怠の宝珠は苦手なDDFTとデスタク専用。エタパからの3大会では一度も当たっておらず、スパイ戦で入れるかどうかぐらいの感じなのでスパッと諦めて変えてもいい。
最後まで入れ替え候補で悩んでいたのは謙虚とMoatとボロミア。全ては対赤プリのため。
カーンボードに危険な罠も試したかったが枠が足りなかった。

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MtGに復帰して5年くらいが経ち、友人や顔見知りも増えて、大会に出るのが本当に楽しくなった。
この半年は家や仕事との両立に苦労しているが、大型イベントのトップ8という目標ができたのもモチベーションになっている。

だけど、今でも嫌な思いをすることが時々ある。
こんなデッキを選んで使っているほうが悪いのかもしれないが、特に神決では対戦相手に舌打ちされるなどして、せっかくの休日の趣味の時間に暗い気持ちになった。
(当日友人たちと話している時は笑い話にしてもらってとても救われていました。心から感謝しています。)

誤解のないよう、ほとんどの対戦では楽しく遊んでいただいたことも申し添えて。
誰が喚こうが、俺はこれからもチャリス三玉を置き続けるよ。

(了)