愛間違い

天使が私にささやいた。
もう少し長く生きて
天使は私に言った。
僕がいなくても君は生きていけるよと。
僕は泣いた。
愛も知らずに死んでいくなんてそんなつまらないことあるか



違う。愛はどこにも落ちていた。
愛はどこにでも落ちていることに気づけない。

僕が馬鹿だ。

愛を知って、傷を知って今まで強くなった。
僕は愛の正体について気づいてないわけがなかった。なのに愛を知りたいと言う。
愛はすぐそこにあったのに愛に気づかず愛を求める。馬鹿みたいな僕だった。

ずっと愛されていたのは僕だった。何になって愛されていたのは僕だけだったなのに僕は愛を知らないと言った。
誰からも愛されていないと叫んだ。


太陽は君を愛していると思う。
僕が遠足の日に晴れてくれたかったのは愛じゃないように思う

愛じゃないと叫ぶ。
でも、雨にしたのはそれ相応の理由があって、雨にしているだけだよ
カエルが干からびそうだった日なだけだ。


すべて愛でできてるんだよ。
太陽からの愛。月からの愛。天使からの愛。悪魔からの愛。何者かに奪われることない。愛。


間違う。どうしても生き間違う。だからそれを正そうとしてくれる。愛。生き間違い。


死のうとする夜に天使からの愛。
もう少し長く生きてみない?
天使がつぶやく

それはどんな姿をしてても犬であろうと猫であろうと人であっても、何でもいい。天使からの愛はすぐそこにある。

その日の天使は愛を持ってやってくる。辛いほどの愛。泣きたいほどの愛。張り裂けるように痛い愛。こんな愛、手放してしまえ。そう願う愛。


何もかもが愛で何もかもが優しい。優しいのだ。誰かのために作られた道路も、それも愛だし、みんなのために作られた橋もそれも愛で優しさ。誰かの何かの役に立つように、誰かが行き間違わないように、誰かがそこを間違って踏まないように。


優しさに守られた愛は今日も私たちを支える。
愛の上で走って愛を吸いながら愛し合っている。僕たちは愛なんだよ。僕たちは愛だ。
愛なんだ君も全部愛だよ。
泣き叫ぼうと君は愛に包まれているよ。気づかなくてもいい。それでもいい、そうでもいい。なんでもいい。
でも愛じゃなくても、君だけは離さない。
そう。
僕はつぶやいた。

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