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チョンブリーでも日日是好日で。

今日は仕事部屋を学生が尋ねて来てくれました。3年生の男子2人。
昨日約束していた、日本から持ってきた釉薬の本を見に来てくれて、色々と相談や質問を受け。

着色の金属ごとに分類されていてわかりやすくて、テストピースも綺麗で、私の大好きな本。
その通りに作るというよりは、参考になればと思って持って来ました。
彼らにもそれなりに刺激と参考になった様子。

にしても、二酸化マンガンや酸化ルチルといった金属の名前とか、酸化・還元の焼成の仕方とか、焼成温度とか、専門用語や独特の言い回しが多いので翻訳アプリを日本語→英語、その後に英語→タイ語とフル活用。行ったり来たりが忙しい笑。
彼らも色々と聞きたいことがストレートにやり取り出来なくて、もどかしい。うーー拙いタイ語聞き取り能力で申し訳ない!

そして後から連れて来られた3人目の男子。日本語を勉強していて、少し話せる。私も時々タイ文添削や翻訳でお世話になってます・・翻訳?ああそういうことね、通訳のために呼んで来たんだね〜。

でも。
「〇〇▲▲◻︎◻︎・・・」(タイ語です)
はい。みんなで彼を見る。
「えー、だから・・▲▲◻︎◻︎〇〇」
ズっ!!(みんなずっこけた笑)
「おまっ・・それタイ語じゃねーか!!日本語にしてくれよ!」
「あーー・・・うん、そうなんだけど専門的な話は難しい・・・」
的なやり取りをする彼らの横でゲラゲラ爆笑の私。
全然通訳されてないじゃーん。タイ語をタイ語で通訳するって・・・面白すぎでしょ!笑

こんな状態でも、ちゃんと(?多分ね笑)釉薬についてどうしたら良いのかが、何となく見えて来た感じでした。
釉薬の焼成温度の調整をどうしていくか、普段の透明釉に金属を添加することで試してみてはどうかなどなど、少しはヒントになったかな。
私も、一緒に釉薬の試験をやっていけたら良いなあと思ってます。今はEngobe(化粧土)や土自体の試験で、そこまで手を出せないけれど。
来学期の授業で何をどうやっていくかの話し合いに、少しでもデータを提示したいから。

学生みんながもっともっと、より充実した内容の授業を受けられるようにしたいなあ。
先生同士でも連携し会えそうで、ちょっと嬉しいこの頃なのです。


タイ北部のカオリンと、そのカオリン主体のengobe


今日は化粧土の方向が少し見えて来たので、ちょっとだけ前進。いきなり本番的テストピースのコーヒーカップ他(笑)。
少し前に挽いて昨日削ったコーヒーカップに取手付け。
カオリン主体の白磁的白土を作るための準備。
化粧土ももう1種類、白磁ベースで作る予定。(今日のはカオリンベース)最後まで剥がれずに、土に喰われずに良い感じに仕上がることを願う。
上手くいけば他の先生も授業で使いたいと言ってくれたので、めちゃめちゃ嬉しかった。ガンバ!ろ。

ブラパー大学で使っているのは、タイ北部の山で採っているというカオリン。ものすごく良いと感じます。
単体でもかなりの粘土質。でも少し土を入れないと作陶は厳しいかなあ。
(すごくときめいてます。)


ナコンラーチャシーマーの赤土


ナコンラーチャシーマーの良質そうな赤土も乾燥状態で入手!
(隅っこに転がっていると教えてくれた男子学生くんに感謝)
再生完了かな。
出来上がった白化粧と合わせてみたい妄想が広がり中・・何作ろうかなあ。
※ナコンラーチャシーマーという地域は、古くかr他焼き物産地として有名で、良質な土が採れることでも有名らしいです。私が知っていたのは白土だったので、ホントにもう、ときめき中(笑)。

化粧土を作るにあたり、美濃は瑞浪市のカネ利陶料さんに大変お世話になりました。ありがとうございます。
タイからでもご相談出来るって・・・すごい世の中です!感謝です。


白磁ベースの化粧土と、作陶用のカオリンベースの粘土も作りたいので準備中です♪


今日も読んでいただき、ありがとうございました。
ขอบคุณมากค่ะ


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