9月19日 ダビメトVer8.1 APN(Application Note)だいぶ出力傾向が解ってきました。※かなり長文です。
7月にバージョンアップしましたが、いろいろとトラブル続きで、なかなか新Verの出力傾向が掴めなかったのですが、ようやく落ち着いてきました。
まあ私達もそれぞれ家族持ちのおやじなので、それなりに土日は忙しく、落ち着いて検証することも出来なかったわけですが、、、
何とかこの3連休の最終日に東京競馬場のパークウインズのS指定席に集合して二人で馬券を買いながら検証をすることが出来ました。
※やはり家族から解放されて競馬だけに集中するのは貴重な時間ですよ。
さてダビメトVer.8のAIスコアを活用し、どの様に馬券に結び付けて行けば良
いのか、現時点での私たちの見解を報告します。
先ずはおさらい
AIスコア1位は大切に
スコア1位が0.5を下回ったとしてもスコア1位は大切にして下さい。
馬場の悪化、強風、極端なトラックバイアスに注意
道悪や強風、トラッバイアスはAIにはノイズになるだけです。AIスコアの信用性も下がると思って下さい。近年の夏の暑さも間違いなくノイズになると思っています。因みに昼に休憩を実施する来年の夏競馬はデータ取りに専念して全休したいと思っています。※朝9時の取得オッズが大きく変わってしまうので。
前バージョンと大きく変わった点
AI期待値オッズでは消せなくなった。
前VerではAI期待値オッズが7を超えた馬はほとんど馬券圏内に来ないので機械的に消せましたが、新Verでは平気で7を超えた馬が馬券圏内に入ってきます。まだ実戦での検証が少ないのですが、私はAI期待値オッズが7を超えていてもAIスコアランクが6位以内なら買い目からは外さないことにしています。(特にランク3位以内は逆に厚めに買います。)AIスコアランクが7位以下の場合は、少し慎重に取捨を検討しています。※これはAI期待値オッズよりもスコアランクから馬券圏内に入る確率が低いと考えています。
穴人気の馬が明確に狙えるようになった。
9月18日阪神6R
12番のクリノクリスタルに注目して下さい。朝9時のオッズですが単勝9番人気13.6倍でしたが、AIスコアランクは2位と狙い目でした。
旧Verではなかなかこういったケース(単勝5番人気以下)のAIスコア上位馬が馬券圏内には入らなかったのですが、新Verではけっこう馬券になります。
高確率では無いのですが、基本的に人気馬では無いので馬券的に収支は良くなると思います。
ただし、こういう馬が馬券に絡む場合は相手が難解でAIスコア1位~6位内で決まることが少ないので馬券を取るのは意外に難しいケースが多いと思います。
阪神6Rの結果は
1着10番(1番人気、AIスコア1位)オッズは最終オッズ
2着12番(10番人気、AIスコア2位)
3着16番(3番人気、AIスコア10位)※9時オッズでは11番人気
私は12番の複勝と10-12のワイドを取りましたが、AIスコア1位を軸にスコア2位~6位に流した3連複は外しました。
このレースは3着馬の単勝人気が朝9時から大きく変わっており、何か変な感じですが、こういったケースを深読みし過ぎると競馬認知バイアスにハマるので止めておきます。
次回への教訓としては、直前の単勝人気ランクについても注目して16番のような馬も拾えたらと思います。単勝10番人気の馬を狙うならば、相手は単勝5番人気以内を狙うのはある意味競馬予想の鉄則ですからね?
※人気が低い馬を狙う時は、AIスコア3位内であることが一つのポイントです。単勝10番人気、AIスコア4位のような馬ははなかなか馬券圏内には入って来ないと思って下さい。
同じようなケースで9月18日中山10Rを見て下さい。
このレースは9番が単勝推奨馬で軸としては間違いないケースでした。6番は朝9時のオッズでは5番人気でしたが、AIスコアランクは2位なので絶好の狙い目でした。(最終オッズは4番人気)
私は先ずAIスコア1位を軸に2位~6位に流す三連複を買い。6-9の馬連とワイド(厚め)を勝って儲かりました。※6番のAI期待値オッズは9.339でした。
このケースは穴人気でAIスコア3位以内の馬が存在するといった状況よりも、AIスコア1位が高スコアで単勝推奨馬である場合の狙い方を優先しました。※馬鹿の一つ覚えのスコア1位軸の2位~6位へ流す三連複
AIスコア0.5以上の馬が5頭以上出現するレースは見送りが賢明
新Verの多頭数高スコアを出してしまう問題?ですが、ひとまず以下のパターンで切り分けを行いたいと思います。
丁度良い例が9月18日の中山9、10Rに出現しました。
9Rはスコア0.5越えが5頭もいましたが、馬券圏内は1頭しか入っていません。10Rは4頭ですが、馬券圏内に2頭入っています。
ここは次の様に考えて切り分けを行いたいと思います。
スコア0.5超えは4頭まで、5頭以上はAIが明確に各馬の可能性を捕捉できていないと考えます。(5頭以上はAIが迷っていると、便宜上考えたい。)
今後は5頭以上出力したレースは見送りと決めました。※今後はもっと詳細な切り分けも発生してくると思いますが、、、
おまけ
おやじ二人がアルコールが入った状態で話し合った。「今後、AIを活用して競馬予想をする上で重要なこと」を報告します。
※酔っぱらいの話と思って下さい。
1.馬柱は見るなバイアスになる。
馬柱に載っているような項目はAIが学習してくれているので、人間が読みとる必要は無い?深読みしすぎるとバイアスが生じて、冷静な予想を出来なくなる。
2.データ予想はするな。
自分達はデータによる予想をもう何十年も前から続けていて、一定の成果は上げているが、飛躍的に馬券が当たってきたとは言えない。そう考えると、データは人間が分析しても無駄で、AIに分析させて定量化しないと意味が無い。JRA-VANのCMで「貴方に足りないのは裏付けよ。」言っているが、人間がデータを見て分析しているうちは他より抜きんでることは不可能だと思っています。
※データを分析し過ぎると、必ずバイアスとなって冷静な予想を妨げる場合もありますよ。
3.人はAIが予想できないファクターを一つだけでもいいから極めるべき。
馬柱は見るな、データ予想はするなでは人間が競馬予想をすることを否定してみたいですが、私達が言いたいのは、「人間はAIが捕捉できない(判断できない)事に専念しましょう。」言うことなのです。
例えば、調教師別の詳細な勝負パターンを研究するとか、種牡馬別の好走時の調教パターンや、種牡馬別の騎手成績等、AIの学習データでは誤差程度でAIスコアに反映されないファクターを極めることだと思います。
調教と言うファクターも感覚的に良い悪いでは無く、定量化、パターン化して分析して評価する手法を自ら編み出すべきなんです。
言い換えれば、メディアに流される情報に左右されない程に自信を持てる予想ファクターを極めるべきという事です。※バイアスに侵されないためには、メディアに流れる各馬の情報もテキトーに右から左に受け流すべきなんです。
最後に
何回も申し上げていますがAIは万能ではありません。私達は人間の知恵とAIのアシストが組み合わさって予想が当たるのが理想と考えています。
競馬ですので、運の要素は無くなりませんが、皆さんがAIの力を借りてより的中確率の高い買い目を導き出せるようにAIの開発を頑張っていきたいと思っていますので、皆さんも何かAIには捕捉できない予想ファクターを極めて下さいね。
以上