シンザン記念 新しいグランアレグリア(ラスール)が招いた認知バイアスについて考える。
名門藤沢和雄厩舎、2月一杯で引退
ルメールが騎乗
過去にシンザン記念を勝った牝馬がアーモンドアイ、ジェンティルドンナ
シャケトラをはじめ、母ザマーハの仔は好成績
以上だけでも、何だかラスールが勝つんじゃないかと思えてしまうのに、そこに加えてルメールの「新しいグランアレグリア」の発言がダメを押したのでしょうね。
もう完全に思考停止して、ラスールの対するネガティブな要素は考えなくなってしまった方が多かったのではないでしょうか?
こうなるともうラスールに対するネガティブな記事には目に入らなくなるのが認知バイアスのやっかいな所ですね。
私もグリーンチャンネルでパドックを見たのですが、解説の競馬ブックの米満さんが馬体を絶賛していましたが、馬体診断などまったく出来ない私ですら、「こりゃ良く見えるわ」と感じていました。皆さん同じく良く見えたのか、パドック映像終了後に単勝オッズが2倍を切りましたね。
私はラスールのAIスコアが意外に低く、特にAI期待値オッズが1.09と異常に低いので、こういう数値の馬を買い続けたら絶対に儲からないと判断しました。スコア0.6以上の馬が不在なので、基本的には見送るのが正解のレースですが、買うならスコア1位のビーアストニッシドと思っていました。
ラスールに関するネガティブな要素を挙げておきますと
1.藤沢和雄厩舎は馬第一主義なので、自身の引退が近いとはいえ、絶対
に馬に無理はさせない。
2.キタサンブラック産駒がマイル戦に向いているとは思えない、またシ
ャケトラをはじめ兄弟達が3歳の春の時期にそんなに活躍はしていな
い。
3.牝馬にとって初めての長距離輸送は大丈夫なのか?
「新しいグランアレグリア」でとどめを刺された方は、完全に「確証バイアス」に陥って、ラスールに有利なファクターばかりに目がいって、否定的なファクターは目に入りにくくなっていたのかもしれませんね。
しかし認知バイアスとは、そんなに軟なモノではありません。何処にでも落とし穴が潜んでいるんですね。
私は見送りレースと決めていたシンザン記念ですが、スコア1位のビーアストニッシドに岩田康誠が騎乗していることを考えると、頭の中に岩田がインからするすると抜けてくる姿が鮮明に映し出されてしまい。1番から人気上位3頭へのワイド馬券を購入してしまいました。(過去に岩田がインからするすると抜けてくる騎乗で馬券を当てた成功体験が狂わせたのか?しかもラスール含みの馬券まで買っている。)
結果はご存知の通りですね。せめてワイドBOXにしておけば元は取れたのに、この時は岩田が必ず3着以内と思い込んでいるので、、、
また1月10日のフェアリーSは、予想する以前に「このレースは難しいので当たる訳が無い」と事前に思い込んでしまい、思考停止状態でした。
スコア0.6を超える馬が不在で見送りレースとしていましたが、結果はAIスコア2位のライラックが1着、スコア1位のスターズオンアースが2着でしたので、買えない馬券じゃ無かったとも思われます。自分達が作っているAIをもっと信用しろという教訓ですね。思考停止はダメです。
とにかく競馬の予想は認知バイアスとの戦いですね。
AIはバイアスがまったく無い冷静な判断をしてくれるので、バイアスにまみれた私には必要なんです?
AIスコアを参考にして馬券が的中しましたらほんの少しだけサポートして頂けるとやる気が湧いてきます。趣味とは言え家族を犠牲にして莫大な時間を費やしております?