お気に入りのブックポーチ&選書サービス
Instagramに投稿した500字くらいのミニミニエッセイ×2です。記録としてnoteにも転載します。
「ブックポーチ」.
SNSで見つけてビビッときて即購入して以降、お気に入りで常に持ち歩いているポーチがある。紀伊國屋のブックポーチで、中身のスタメンは文庫本とA5サイズのノートとB6サイズの手帳。ときどき振り込み用紙。ボールペンも入るし(ペンケースは持ち歩かない派)、カバンの中で本がくしゃっとなってしまうのを防げて、ちょうどいい。
以前、取材先で40代(推定)の男性担当者に「めちゃくちゃ可愛い!ライターさんっぽくて素敵だね」と言われてからさらにお気に入りになった。持ち物を褒められるのは、ひょっとしたら性格を褒められるより嬉しいかもしれない。相手がおしゃれっぽい人だとなお嬉しい。
本類やペンをまとめて持ち歩いたり、くしゃっとなってしまうのを防いだりするだけならどんなポーチでも一緒だけれど、見るたびに気分がちょっと高まったり誰かとの会話のきっかけになったりするのは、すごくいい。
ちなみに、紀伊國屋では同じ素材のブックカバーも販売されていて、そちらも絶賛愛用中です。電車の中で、紀伊國屋のポーチから紀伊國屋のブックカバーがかかった本を取り出した時は、心の中でつい(どんだけ紀伊國屋や好きやねん!)とツッコんでしまったけれど。
「選書サービス」.
ここ1年、月に10冊以上のペースで本を読んでいる。その影響もあっていつからか、本屋やインターネットで面白い(自分に刺さる)本を見つけ出すことが難しくなくなった。それはつまり自分の好みがわかってきたということではあるけれど、その反面、新しいジャンルに出会う機会が少なくなった、ということでもあると思う。
本のタイトルや装丁が隠されたままヒントだけで本を購入できたり、誰かが自分のことを考えて本を選んでくれたり、そんなサービスはそりゃあ流行りますよね。
そんなの博打すぎない?という意見もものすごくわかるのだけれど、自分のもとに届くまでのワクワク感、封を開ける瞬間のドキドキ感は、普通の本屋では味わえない。万が一その本が自分の好みではなかったとしても、十分に元は取れている(という言い方も変だけど)と思うし、絶対に自分じゃ選ばなかったと思うと、かなり愛しい。
人の手による選書サービスなんかは、「この人にわたしはこう見えてるんだ」なんて新しい発見にもつながる。友だちのおすすめを聞くのも楽しいものの、もっと遠くにいる、会ったこともない方に自分のアレコレを話して本を選んでもらうのは、新鮮で楽しい。
気になった本を本屋やインターネットで自分で購入する、以外の本との出会いがあってもいいと思うのです。