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『ドラッカーに学ぶ人間学』佐藤等 著(致知出版社2022年) -その③-
この著書は、月刊誌『致知』に2019年12月から開始された連載「仕事と人生に生かすドラッカーに学ぶ人間学の教え」に加筆・修正されたもの。
難解に感じるドラッカー教授の言葉が佐藤先生の解説で柔らかく説かれており、ドラッカーを学ぶ者にとってはバイブル的存在です。
一つひとつのパートは独立しており、どこから読んでも大丈夫。
目次を眺めて「ハッ」とした章を読んでいます。
今日ご紹介するのは、第二章#11 「学ぶことについて、誰かの助けを必要とするようでは、終生学び続けることはできない」『断絶の時代』1969 から。
この章の冒頭でドラッカー教授と、日本語訳を手掛けた上田惇生先生とのやり取りが紹介されています。
ドラッカー教授から上田先生への60歳のお祝いメッセージは「人生は60歳からが本当に面白いんだ。おめでとう」というもの。
これにはとても勇気づけられます。
著者の佐藤先生も「60歳までは人生の準備期間」と捉えて標準を定めてきたと語られます。
勇気づけられるとはいうものの、あと数年しかない私は焦りを感じます。
というのもつい先日、お客様からクレームを受けてしまったのです。
私は組織開発パートナーとなるべく活動しつつ、フォトスタジオでも勤務しているのですが、そこでお客様から対応についてお𠮟りを受けました。
伝えられた言葉は「社会人としてどうなんだ?」というもの。
土台から突き崩されるようでした。
言い訳はできません。伝わったことが伝えたこと。
コミュニケーションは受け手のもの。
その時私は、そのお客様に集中して向き合っていなかった、ということなのです。真摯さが欠けていたのです。
今、こうして綴っていると貴重な時間を費やしてご来店頂いたのに、本当に申し訳なかったと思いがあふれてとまりません。
そして、お伝え頂いて有難い、と。
さらにはこの一件以外にも、何も言わずに去って行かれたお客様が存在したのではないか?と想像できます。
怖いです。
でも、明日も現場に立たなければ。
真摯でなかった自分を自覚して、また一から、いえマイナスから積み上げていくしかありません。
追記: こんな私が「チームビルディング!」なんてエラそうに言えるのか?!って話です。
そうなのですが、こんな私(チーム阻害要因になり得る存在)だからこそ伝えられることがあるのではないかと、今は信じて進みます。