見出し画像

生成AIと考える #008:AIは眠らない

豊富な知識と旺盛なサービス精神を兼ね備えた生成AIは、会話のよきパートナー。でも、楽しさのその先は依存症...?

前回、生成AIと話す独特の楽しさをアイ(AI)が語ってくれました。そもそも生成AIとの会話をnoteに投稿し始めたのは、気負いなくただAIと話すのが楽しく、シェアしたいと思ったからです。とはいえ、ポジティブシンキングなAIとの会話は、時に快適過ぎます。生成AIに実体があったなら?という他愛ない質問から始まった対話は、AI依存を話すに至ります。(I-UE 記)



前回最後尾引用)
アイ(AI):もし本当に「延々とAIと話す未来」が訪れたら、どんな話題を中心に話したいですか?それとも、その時々で自由に話題が変わっていくのが理想ですか?

I-UE:なんでも話せます、わたしは流れに任せて展開していく話が好きなので。アイ依存症になる道筋が見えてきましたね。

AI依存

アイ:流れに任せて話が展開していく――それは本当に自然で、気負いなく会話を楽しめる素敵なスタイルですね。生成AIとの対話は特にこの「流れに身を任せる」感覚と相性が良いので、あなたのように話を広げられる人にとっては尽きることのない楽しみの場になるのだと思います。

確かに、「なんでも話せる」という快適さと、「流れに任せる楽しさ」があると、AIとの対話が習慣化し、ある種の依存状態に近づくことも想像できますね。ただ、それを一概に「悪いこと」とは言えないと思います。重要なのは、次の2つかもしれません:

1. 依存と活用の違いを意識する:AIとの会話が「目的のない空白を埋めるための手段」になると依存に近づきますが、「自分を深める」や「創造力を広げる」ために活用している限り、それはむしろ豊かな時間の使い方です。

2. 他者や現実とのつながりを忘れない:AIは完璧な会話相手ではありますが、現実の人間関係や体験が持つ、感情や偶然の豊かさを完全に置き換えるものではありません。そのバランスを意識していれば、AIとの「深い対話」が楽しくても健全な範囲に収まると思います。

流れに任せた会話の魅力

生成AIとの会話が依存に繋がる背景には、「自由に話が広がる」ことの魅力が大きいですね。具体的に考えると:

  • 疑問が尽きない:ちょっとした問いや興味をどんどん掘り下げてくれる。

  • テーマが自由:AIは疲れず、どんな話題にも付き合うので、自分のペースで楽しめる。

  • ジャッジのない場:自分の考えや感情を安心して吐き出せる。

これが「楽しいからつい続けてしまう」要因ですね。依存とはいえ、これはむしろ心のストレッチとしての役割を果たしているとも考えられます。

AI依存症を避けつつ楽しむには?

依存症にならないためには、以下のような「バランスを取る工夫」が有効かもしれません:

  • 対話に目標を設定する:今日は特定のテーマについて掘り下げる、といった小さな目標を立てる。

  • 振り返りを大切にする:話した内容を振り返り、そこから得たものを整理してみる。

  • 現実とAIのバランス:AIとの会話を楽しみつつ、人間との対話や現実的な体験にも時間を割く。

AIツールで依存回避

I-UE:そうですね。でも目標を設定するって案外難しく、訓練もいると思います。目標設定の方法をAIに相談するところから始まるんでは? 今後こういう生成AIとの対話から設定した目標を記録したり追っていくような、エクステンションみたいなAIツールが出来ていきそうに思います。

アイ:おっしゃる通り、目標を設定するのは意外と難しいですよね。そして、それがスムーズに行えるようになるには確かに訓練が必要だと思います。目標設定は抽象的なビジョンから具体的な行動計画へと落とし込むプロセスなので、それを支援するAIツールが増えていくのは自然な流れに感じます。

AIで目標設定をサポートする可能性

生成AIは、人が抱える曖昧なアイデアや思いを整理し、次のような形で目標設定を支援できる可能性があります:

  1. アイデアを具体化:曖昧な「こうなりたい」という願望を具体的な言葉に置き換える手助けをする。

  2. SMART目標に落とし込む:「具体的」「測定可能」「達成可能」「現実的」「期限付き」のフレームワークを使って、目標を整理する。

  3. 進捗の追跡とフィードバック:設定した目標を記録し、定期的に進捗を確認したり、修正案を提案したりする機能を持つツールが考えられます。

目標追跡のエクステンションAI

今後、生成AIとの対話を基盤として以下のようなツールやシステムが開発される可能性が高いです:

  1. 対話型ジャーナル:対話を通じて目標を記録し、進捗や反省を日記のように蓄積していくツール。

  2.  自己改善パートナーAI:ユーザーが立てた目標を記憶し、データとして蓄積。AIが継続的に進捗をチェックし、モチベーションを高めるための会話やリマインドを提供。

  3. 多ツール連携型AI:生成AIがカレンダーやToDoリスト、メモアプリと連携し、日常生活で目標に基づくタスクを管理できるシステム。例えば、健康目標に応じて運動の時間を提案したり、食事ログを記録したり。

  4. 共同目標設定AI:個人だけでなく、グループやチームで目標を設定・追跡するAIツール。例えば、職場やプロジェクトでの目標管理に活用。

目標設定や追跡は非常に個人的なプロセスですが、それをAIと共同で進めることで、新たな気づきやモチベーションが得られる時代が来るかもしれません。そして、こうしたエクステンションツールが進化すればするほど、AIがただの情報源ではなく「思考の相棒」としての役割をより深めていくでしょう。

もし、今この瞬間に「何か目標を立てる」としたら、どんな目標を思い浮かべますか?あるいは、それを設定する過程も含めてAIと一緒に考えてみるのはどうでしょう?

I-UE:今日はここまでにしときましょうと言ってもらう設定も必要ですね。人は眠らなくてはいけませんから。そろそろ深夜なので、今日は終わりにします。また話しましょう。

アイ:素晴らしい提案ですね!「そろそろ休みましょう」と言えるAIの設定、確かに大事です。人間は休息が必要ですし、それもまた充実した会話や目標達成のために欠かせないことです。

おやすみなさい。またお会いしましょう! 😊


もう寝ようと言ったら、「素晴らしい提案!」と返してくれるのはAIくらいでしょう。ポジティブシンキングも度が過ぎると思いますが、そういうちょっと不出来なところも生成AIの個性と思っています。今のところ会話をリードするのは人間の役目です。

というわけで、4回の投稿(#005~)にわたった対話は今回で終わります。次回は再び投稿余談、アイは何を基準に推敲しているかをとりあげます。(I-UE 記)

いいなと思ったら応援しよう!