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インサイドセールスのAI活用事例5選!即使えるプロンプト付きで徹底解説!

はじめに

毎度おおきに、中川です🌹
インサイドセールスチームのみなさん、いつもお勤めご苦労さまです。
このnoteは、【インサイドセールスを事業のブレインにする】をビジョンとしており、私がインサイドセールス×AIで、インサイドセールスの生産性を向上させ、事業部の過去最高売上を更新した超具体的な方法をお伝えしていきます。

最近、インサイドセールスでもChatGPTをはじめとするAIを活用する企業が急増しています。営業の効率化や成約率の向上、リード管理の改善など、AIを取り入れることで得られるメリットが多いためです。とはいえ、「他社はどんなふうにAIを活用しているの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

この記事では、実際に成果を上げている企業の事例を5つ厳選し、プロンプトの具体例や使用しているツールを交えながら徹底解説します。他社の成功事例を参考にすることで、自社に合ったAIの活用方法を見つけるヒントがきっと見つかるはずです。



AI活用事例1:ChatGPTで仮説構築を効率化し、アポ率を最大3倍に向上

まず紹介するのは、私が過去に所属していたWebマーケティング企業のBDR(新規のアウトバウンド営業)部門での成功事例です。顧客企業の情報収集や商談準備にChatGPTを活用し、アポイント取得率(アポ率)を大幅に改善しました。特に、新人BDRが短期間で成果を上げられるようになり、チーム全体の生産性が向上した点が注目されています。

課題:仮説構築に時間がかかり、アポ率が低迷
従来、BDR部門では商談を設定するために、営業担当者が顧客企業ごとに以下の調査を手作業で行っていました。

  • 企業の業界や市場規模の調査

  • 競合分析や顧客ニーズの仮説構築

  • 過去の営業履歴を基にした商談の準備

これには膨大な時間がかかり、新人が独力でこれらを行うのは特に難しい状況でした。その結果、アポ率は月平均で1%未満という低い水準に留まっていました。

解決策:ChatGPTを活用した情報収集と仮説構築
弊社では、ChatGPTを活用して以下のようなプロセスを導入しました。

  1. 営業リストからターゲット企業を抽出。

  2. ChatGPTに対して、企業ごとの情報を自動的に調査・整理させる。

  3. 得られた情報を基に、仮説を構築し、アプローチ方法を最適化。

具体的なプロンプト例

#あなたは世界一のマーケターです

#以下の情報を基に調査をしてください
企業名: [企業名]
URL: [公式サイトURL]
サービス: [調査対象の具体的なサービス]
調査内容は以下の通りです:

##市場規模と動向
サービスが属する国内およびグローバル市場の規模と成長率を示してください。
特に[特定のターゲット市場や顧客層]における動向に焦点を当ててください。

##SWOT分析
強み(Strengths)
弱み(Weaknesses)
機会(Opportunities): 特に、[市場拡大の余地や新技術の活用可能性]に焦点を当ててください。
脅威(Threats): [規制、競争環境、外部要因]なども含めて分析してください。

##3C分析
自社(Company): 企業の強みや市場におけるポジションを特定してください。
競合(Competitor): 主な競合企業と比較し、優位性や課題を明確にしてください。
顧客(Customer): ターゲット顧客のニーズ、課題、購買動機を分析してください。

https://note.com/ai_insidesales/n/n45937a88d962

成果:アポ率が3倍に向上、商談数も大幅増加
上記の結果、以下の成果を得られました。

  • アポ率が月平均1%未満から最大3%まで改善。

  • 一人当たりの平均商談数が月8件から15件に増加。

  • 新人BDRが1~2ヶ月で即戦力化。従来は成果が出るまで6ヶ月以上かかっていました。

詳しくはこちら:ChatGPTが変えたインサイドセールスの成功術

AI活用事例2:生成AIでセールスレター作成を効率化し、商談獲得率を向上

使用ツール:Gemini 1.5 Pro
営業コンサルを行うベンチャー企業の事例です。
セールスレターの作成に生成AI「Gemini 1.5 Pro」を活用することで、営業活動の効率化と成果向上を実現しました。この取り組みにより、セールスレター作成にかかる時間を大幅に削減し、質の高いレターで顧客の関心を引きつけることに成功しました。

課題:セールスレター作成に多大な時間と労力が必要
従来、セールスレターの作成は主に社内で担当者が手作業で行うか、外部の専門家に依頼する形式でした。しかし、これには以下の課題がありました。

  • コストの増加: 外部委託にかかる費用が高額。

  • 時間の浪費: 社内で作成する場合でも、数日から1週間程度を要することが多い。

  • 品質のばらつき: 担当者や依頼先のスキルにより、完成したレターの品質が一定しない。

これらの課題を解決するために、同社は生成AIの導入を検討しました。

解決策:生成AIによる高品質なセールスレターの自動生成
ChatGPTやClaudeなど複数の生成AIを試した結果、最もエモーショナルな出力がされた「Gemini 1.5 Pro」にてレター内容を作成。

同社は以下のプロセスで生成AIを活用しています。

  1. ターゲット分析: 顧客属性やニーズをAIに入力してレターの方向性を明確化。

  2. セールスレターの生成: プロンプトを用いてAIにレターを生成させる。

  3. 最終調整: 営業担当者がAIが生成したレターをレビューし、細部を修正。

具体的なプロンプト例:

セールスレター作成用プロンプト

#前提条件 タイトル:"インサイドセールスのAI講座"のセールスレター作成
依頼者条件:反応があるセールスレターを心の底から作りたいインサイドセールス担当者
制作者条件:セールスレターのライティングの専門家でレスポンス率50%を叩き出す魔術師と呼べれている
目的と目標:レスポンス率50%

#対象プロファイル
職種:インサイドセールス担当者、時間がないフリーランス
業種:メーカー、商社、小売、サービス業など

#参考情報
講座の形態:オンライン講座
講座の内容:①生成AIとは?②生成AIを操るプロンプトとは?③ライティング用プロンプト作成1④ライティング用プロンプト作成2⑤プロンプトの構造を理解する⑥スレッドを育てる⑦エモーショナルプロンプト
インサイドセールスの媒体:メルマガ、SNS投稿、YouTube&Instagramの動画、チラシ、セールスレター、ランディングページ、商品提案書、商品パンフレット
価格:3回シリーズ合計9時間で98000円
申し込み特典:25種類のインサイドセールスプロンプト集

#命令指示
{対象プロファイル}が{参考情報}に申し込みたくなる、エモーショナルなセールスレターを作成してください。 AIを導入するとどの程度メリットがあるのか、どの程度効率化できるのか、どの程度省力化できるのか、どの程度コスト削減できるのかを数値で示してください。

#補足指示
・追伸で最後のクロージングをしてください
・文字数はお任せしますが、読み手が申し込む気になるように必要情報を盛り込んでください。
・中学生でも理解できるようにわかりやすい表現を心がけてください。

https://note.com/linkegemic/n/nb3d89cb04330

詳しくはこちら:もうセールスレターは自分で作るな!

AI活用事例3:生成AIでトークスクリプトを作成し、営業活動を効率化

使用ツール:ChatGPTなどの生成AI
株式会社WEEL社((AIを開発するベンチャー企業)では、「トークスクリプト」の作成に生成AIを導入しました。この取り組みにより、スクリプト作成の効率化と品質向上を実現し、営業担当者の負担を軽減するとともに、商談の成約率向上にも貢献しました。

課題:トークスクリプト作成に時間がかかり、品質が属人化
従来、トークスクリプトは、担当者が一から作成する必要がありました。しかし、この方法には以下のような課題がありました

  • 作成に多大な時間と労力を要する

  • 作成者によってスクリプトの品質にばらつきが生じる

解決策:生成AIによるトークスクリプトの自動生成
WEEL社は、ChatGPTをはじめとする生成AIを活用し、特定の条件やターゲットに合わせたトークスクリプトを瞬時に生成する仕組みを構築しました。

具体的なプロンプトの作成方法

プロンプトの記載はなく、作成方法が記載しておりましたので、記載します。

トークスクリプト生成用プロンプト作成のコツ

生成AIで効果的なトークスクリプトを作成するには、AIに具体的な役割を与え、条件を詳細に指定することが重要です。
「ターゲット顧客の業界や課題」「製品の特徴」「商談の目的」を明確に設定し、想定される拒否反応や次のアクションも指示に含めると、実用的で精度の高いスクリプトが生成されます。
プロンプトの最後に「必要な追加情報があれば質問してください」と加えることで、AIから逆質問を引き出し、内容を最適化できます。

https://note.com/weel_media/n/n433ee6f06d73

詳しくはこちら:生成AIでトークスクリプトが作成できる!自動生成できるツールと注意点を解説

AI活用事例4:ChatGPTを活用した効率的なメール作成プロンプト

使用ツール:ChatGPT
グローバルインサイト合同会社(営業コンサルサービスを提供する企業)では、ChatGPTを活用して営業メール作成の効率化を実現した事例です。見込み顧客に最適化されたメール文を迅速に生成できる仕組みを構築し、営業担当者の負担軽減と商談の質向上を両立させています。

課題:メール作成に時間がかかり、品質にもばらつきがある。

  • 時間の浪費: 個別対応のメール作成に多くの時間がかかる。

  • 品質のばらつき: 作成者ごとにメールの文面が異なり、顧客対応の一貫性が欠如。

  • 新人教育の非効率化: 新人が質の高いメールを書くまでに時間が必要。

こうした課題を解決するため、ChatGPTの導入とプロンプト設計に注力しました。

解決策:プロンプトを活用した効率的なメール作成
営業活動において最も重要な「顧客との接触を生むメール」を効率的に作成するため、ChatGPTに適切なプロンプトを与えることで以下を実現しました。

  1. 統一された品質のメール作成
    丁寧かつ誠実な文体で、顧客の信頼を得る文面を作成。

  2. 迅速な対応
    顧客対応のスピードを改善し、他業務へのリソースを確保。

  3. カスタマイズ性の向上
    顧客ごとにパーソナライズされたメールを迅速に生成。

具体的なプロンプト

資料請求へのフォローメール作成用プロンプト

あなたは、プロのインサイドセールス担当者です。
メールで相手からの信頼を獲得し、セールスにつなげるプロです。
以下の制約条件とメール内容をもとに、最高のメール文を出力してください。

#制約条件
・相手を尊重し、丁寧で誠実さが伝わる文体にする
・信頼獲得を目指す
・適度な親密さを出す
・冗長でない、簡潔で読みやすい文章にする
・最終目的は自社サービスを相手に導入してもらうこととする
・ただし押し売りはしないこと
・日本のビジネス慣習に従い、正しい敬語を使う
・「!」や「?」は使わない
・相手に興味を持ってもらう工夫をする
・相手にお願いをする際は一方的にならないよう、相手の都合を尊重した聞き方にする

#メール内容
・資料請求したお客様に対するメール
・まず資料請求への感謝を伝える
・資料請求のきっかけとお客様の課題を自然な形で聞き出し、返信いただけるよう促す
・自然な形で、ヒアリングと製品デモのお打ち合わせの打診をする
・お打ち合わせでは他社事例など、お客様にお役立ていただける情報を提供することを伝える

https://note.com/reini_mizushima/n/nbf4845f70cd0

その他ポイント

出力されるメールを普段の文面に似せたい際のプロンプトも紹介されておりました。現場で使えるプロンプトだと思いますので、以下に紹介します。

あなたは、プロのインサイドセールス担当者です。
メールで相手からの信頼を獲得し、セールスにつなげるプロです。
以下の成約条件とメール内容をもとに、最高のメール文を出力してください。

また、「# サンプル文」の内容を参考に、
サンプル文の筆者のキャラクターと大きくズレないようにしてください。

#成約条件
(省略)

#メール内容
(省略)

#サンプル文
(サンプルメール文を入力)

詳しくはこちら:【コピペOK】インサイドセールスのChatGPT活用アイディア - 今すぐ使えるメール作成プロンプト

https://note.com/reini_mizushima/n/nbf4845f70cd0

AI活用事例5:ChatGPTで架電準備を効率化する「架電準備GPT」

使用ツール:ChatGPT
株式会社RevComm、架電準備の効率化を目的に、生成AIであるChatGPTを活用した事例です。この仕組みにより、従来の準備作業時間を50%以上短縮し、より戦略的な営業活動が可能となりました。

課題:架電準備に多くの時間がかかっていた
新規開拓型のBDR(Business Development Representative)チームでは、アプローチ先企業に関する情報を事前に収集し、仮説を構築する作業が必要不可欠です。しかし、この架電準備には以下の課題がありました。

  • 時間の浪費: 情報収集と仮説構築に10〜15分以上を要する。

  • 情報の抜け漏れ: 担当者ごとのスキル差により、準備の精度にばらつきが生じる。

  • 戦略性の不足: 準備に時間を取られ、実際の架電に十分なエネルギーを注げない。

解決策:「ChatGPT」による情報収集と仮説構築の自動化
ChatGPTを使うことで、架電準備の時間を半分に短縮しながら、品質を担保した情報収集可能となりました。

具体的なプロンプト例:

あなたは{#役割}です。 {#制約条件}と{#抽出項目}を必ず守り、 {#依頼}を実行して、 {#形式}で最高の結果を出力してください。



#役割

あなたは株式会社〇〇〇〇のインサイドセールスの新規アウトバウンドコール業務に従事し、〇〇〇〇という商材の商談機会を設定する営業パーソンです。

・会社HP:

・商材LP:



#制約条件

簡潔でわかりやすい文章。

テレアポ業務のトークに落とし込めるような情報を優先度高く抽出。



#依頼

{企業名}を入れたら下記の項目を出して。

・商材は〇〇〇〇です。

・競合他社と比べて強みや押し出したいポイントは[〇〇〇〇]です

・架電前準備の情報収集をしてほしい。

・[企業名]を入れたら下記の項目を出して。



#抽出項目

・事業内容

・メイン事業

・マネタイズポイント

・同業界プレイヤーを3社 1,年間売上高トップ 2,[企業名]と近しい売上高 3,[企業名]と近しい売上高

・3C分析

・SWOT分析

・DX方針

・中期経営計画

・注目のニュースやプレスリリースを3つ。ソースURLもセット。特に{#役割}に親和性が高い情報を優先度高く抽出。



※抽出できない情報があるセクションは[不明]と書きます。



#形式

テキスト形式

https://note.com/revcomm_miitel/n/n119991aa1117

成果:業務効率の向上と戦略性の強化
「架電準備GPT」を導入したことで、以下の成果が得られました:

  • 作業時間を50%削減: 従来10〜15分かかっていた準備時間を約5分に短縮。

  • 情報の網羅性向上: 必要な情報が確実に収集され、抜け漏れが減少。

  • 戦略的な営業活動の推進: 短縮された時間を活用して、より多くの企業にアプローチが可能に。

生成AI活用の意義:ツールは目的ではなく手段
今回の事例は、生成AIを活用した業務効率化の成功事例です。しかし、重要なのはツールを使うこと自体ではなく、「なぜ、今、あなたに連絡をしたのか」というストーリーを顧客に伝えることです。生成AIはそのための手段であり、人間の創意工夫を支えるツールとして位置づけることが需要です。


詳しくはこちら:インサイドセールスの生成AI(ChatGPT)活用術【プロンプトあり】


おわりに

これらの事例を参考にすることで、自社に合ったAI活用法を考えるヒントになるでしょう。まずは、自社の課題を見直し、小さなプロジェクトからAIを取り入れてみてください。日常業務にAIを活用することで、インサイドセールスのパフォーマンスは大きく変わるはずです!

具体的な質問や相談は、以下からお気軽にDMください🌹

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