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【ChatGPT初心者向け】指示のコツ - 特定の単語、フレーズから始まる文章を書いてもらう

今回もコーネル大学が発表した、生成AIの精度を上げるプロンプトの原則26点の中から一つご紹介します。

例によって、後々見返した際に記事タイトルを見ただけでも内容を判断できるように、一つずつ紹介していきます。

コーネル大学の論文はこちら
https://browse.arxiv.org/html/2312.16171v1


論文の内容を翻訳してもらうと、次のように記載されていました。

When you want to initiate or continue a text using specific words, phrases, or sentences, utilize the following prompt:
- I’m providing you with the beginning [song lyrics/story/paragraph/essay…]: [Insert lyrics/words/sentence]’. Finish it based on the words provided. Keep the flow consistent.

特定の単語、フレーズ、センテンスを使って文章を始めたり続けたりする場合は、以下のプロンプトを利用します:
- [歌の歌詞/物語/段落/エッセイ...]の冒頭を提供します: [歌詞/単語/文を挿入してください]。提供された言葉に基づいてそれを完成させる。流れを一貫させること。

これはゼロからAIに作らせる場合ではなく、物語や歌詞の冒頭を与えて、その続きを書いてもらうテクニックですね。

スタートを指定することにより、AIはその内容に沿った文章や物語を作成してくれます。

プロンプト例

あなた

物語の始まりを提供します:"ある暗い夜、ジョンは古い屋敷に足を踏み入れた。" この物語を続けてください。

実行結果

ChatGPT 4

ある暗い夜、ジョンは古い屋敷に足を踏み入れた。彼の手には、唯一の光源である古びたランタンが揺れていた。屋敷は何十年もの間、誰も住んでいないと言われており、その間に数々の伝説が生まれていた。ジョンはその伝説に魅了され、真実を探求するためにこの場所を訪れたのだった。

彼が重い扉を押し開けると、ギシリと音を立てて軋んだ。中は予想以上に広く、まるで迷宮のように複雑な構造をしていた。ジョンは慎重に足を進め、屋敷の内部を探索し始めた。部屋から部屋へと移動するうちに、彼は壁に掛かっている古い家族の肖像画に気がついた。その中には、屋敷のかつての主であると思しき厳かな表情の男性の肖像もあった。

不意に、ジョンは背後から物音を聞いた。振り返ると、何もいない。ただの気のせいかと思いつつも、彼の心臓は早鐘のように打ち始めた。さらに奥へと進むと、ジョンは大きな書斎にたどり着いた。部屋の中央には大きな机があり、その上には散乱した書類と、古い日記が置かれていた。

ジョンは好奇心に駆られ、日記を手に取り、ページをめくり始めた。そこには屋敷の主が書き記した、古い屋敷にまつわる秘密や、隠された宝の噂についての記述があった。しかし、ジョンがさらに読み進めようとしたその時、突然、本棚の一つがゆっくりと動き出し、隠し部屋へと続く入口を明らかにした。

ジョンの目は驚きで見開かれた。彼はランタンを高く掲げ、新たに発見した部屋へと足を踏み入れた。その部屋には、想像を絶する光景が広がっていた。そこには何と、長い間失われたとされていた美術品や貴重な宝物が、壁一面に展示されていたのだ。

この驚くべき発見に心を躍らせながらも、ジョンはこの秘密をどう扱うべきか、深く考え込んだ。この屋敷とその秘密は、ただの偶然によって彼に託されたものだろうか。それとも、何か大きな運命の導きがあったのだろうか。ジョンは、この屋敷が隠していた真実を世に知らしめるべきか、それともこの秘密を守り続けるべきか、その選択に迫られていた。

なかなか面白いプロンプトですね!
よかったら皆さんもChatGPTに物語を作ってもらって遊んでみてください。

今回の記事は以上になります。


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良かったら他の記事も見ていってください。

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