月4夜___音楽と月とコーヒーと..。7月の満月【バックムーンと2台ピアノのためのソナタニ長調】
ラジオ【stand fm】月4夜の放送_を
【note】テキストにてお楽しみいただけます。
___篇首。
おかえりなさい
今日も1日お疲れさまです。
今夜も月が綺麗ですよ。
コーヒーを淹れましょうか。
ちょうど、
演奏会も始まるようですし
よろしければ、ほんの少しの時間
コーヒーとご一緒に
一曲聴いていかれませんか。
___今夜のコーヒー。
今夜のコーヒーは
暑さから解かれる日暮れのひと時
満月が浮かぶ夜を待ちながら
おすすめしたいコーヒーは
【summer evening】(夏の宵)
個性際立つ野生的なマンデリンは
いかがでしょう?
フルーティなスパイシーさと甘さの余韻。スッキリとした軽さの中にミルクのような質感と深いコクを持ちながらクリアな風味を楽しめる。_____そんなコーヒー。
飲みごたえある【ティムティムマンデリン】
_____アイスでも美味しいですよ。
演奏会をご堪能いただきながら
ごゆっくりと おくつろぎください。
今夜、曲を奏でてくれる月は
7月の満月【バックムーン】
季節は梅雨から_____青と白のコントラスが
似合う夏へと模様替え。
牡鹿のツノが生え変わる時期にちなんで
名付けられた【バックムーン】
使い慣れたモノを手放せば
新たな道具を手にする。
追い求めてきたコトがようやく姿を現し
進むべき行き先に腕を伸ばし光を差す
満月が選んだ曲は_____モーツァルトの作品
【2台ピアノのためのソナタニ長調】
バックムーンは次へのステージへの
後押しとして、人肌脱いでくれるようです。
___チューニング。
1日の終わり
ため息にも似たような
小さな深呼吸をつく
夜空を見上げる視線の先には
毎晩少しずつ姿を変える
____月が浮かんでる。
その容姿はどれも
嫉妬するほどの美しさ。
閑やかなヴェールが大地を照らし
静寂な光は耳元にそっと手を添え
振動する旋律を響かせる。
さて、準備が整ったようです。
___1楽章
allegro.com.spirito
2台のピアノは あ.うん の呼吸で
息のあった旋律を弾き出す。
その音と共に一瞬で2人の演奏の世界へと
惹き込まれる。
リズム軽で細やかに流れる指先は
強弱のある鍵盤の音色で絡み合う
アンサンブルが印象的。
2台のピアノはたいわのようや音を奏でる。
その会話は激しい論争のようにも感じる。
正しい秩序を重んじ歩んで来たことに
誇りを持ち続けて来た。
しかし_____時の流れは新時代へと
舵を切って行く。
訪れる変化に対し、孤独と不安を感じながら
その場にとどまる1台のピアノに対し
いつもの景色と少しの冒険
_____それも悪くないが
顎を45度上げた目線の先を_____見て、
耳を傾け、触れて、世界の広さを肌で感じ
そして_____動く、言葉にする。そうすることで、
大切なものが壊れるのではなく
生まれ変わるのだと知るだろう。
もう1台のピアノがそう諭す。
どちらも互いの思いを伝え合う
激しく、時には頷き
情熱をもって相手を想い伝える大切さを
奏でているように感じます。
___2楽章、andante
激しい感情の論争から一転し
2台のピアノの対話の曲は
優美で落ち着いた流れへと変容。
ゆったりとした旋律は
優雅な空気に包まれます。
今の私から、未来の私へ
未来の私から、今の私へ
これからの世界を創る課題の答えを
探しながらお互いの想いを理解する努力。
自らの考えを諦めることでなく相手の想いと
自分の想いが丁度よくストンと落ちる場所を
こんきのく積み重ね、見つけ出す。
どちらかが欠けていてもいけない
どちらかが強くなってもいけない
互いがバランス良く存在することで
素晴らしい化学反応を起こし
見たこともない感動を表現することが出来る。
___3楽章、allegro moito
再び、快活なメロディへと戻ります。
しかし冒頭のような重厚感ある激しさとは異なり
華やかさと明るさを感じる旋律へ。
リラックスした軽やかな演奏スタイルが
伝わってきます。
2台のピアノは互いの音を受け入れ新しい世界観を一緒に創り上げているように感じます。
競い合うことで相手の力量を知り、自分を知る。
そこから一歩、また一歩と歩み寄り
理解を深める共存していく_____。
バックムーンは言います。
「再生とは繰り返すもの
恐れず、新しい服に着替えなさい」___と。
あなたは、どんな自分が見えますか?
___ ending.
今夜の月の演奏とコーヒーは
いかがでしたでしょうか。
眠りに就く前に
疲れた体と心をほぐす
コーヒーのフレーバーのように
感じてもらえたら嬉しいです。
この___noteでお届けした
【月と音楽とコーヒーと..。】は
stand fm 声で読むエッセイラジオでも
お楽しみいただけます。
エッセイをラジオで聴いたり
文章で読んだり
その時のお好きな気分で
味わうことができますよ。
それでは今夜はこの辺で…。
最後までお付き合いいただき
ありがとうございます。
次回の月はどなたでしょう。
そして、音楽とコーヒーは何にしましょう。
どうぞお楽しみに。
今日も1日
おつかれさまでした。
明日はもっと素晴らしい
未来でありますよに。
おやすみなさい。