AIでファッションマガジンの表紙を作る / ChatGPT・Stable Diffusion・Photoshop
先日スケジュールを作成しましたが、中身の企画から順に進めていくと、AI画像に着手するまでに時間がかかり過ぎてしまうので、ひとまず今回は表紙の制作を先に行うことにします。
表紙の案出し ChatGPT
今回はAIで作るコンテンツなので、表紙の案もChatGPTに出してもらいます。
ChatGPTに聞いてみる
ファッションマガジンのカバーに必要な情報を、以下のようにまとめてください。
1.シチュエーション
2.場所(国/都市
3.カバーモデルの名前(実在の名前は使用しないこと)
4.国籍
5.職業
6.服装と髪型
7.上記に沿った巻頭の特集名と説明文(60文字以内)
8.同号の特集名と説明文(60文字以内)を4案
ChatGPTの返答
表紙の画像作成 Stable Diffusion
準備
ChatGPTに出してもらった1月号の表紙の画像を、Stable Diffusionで生成していきます。
文字だけで思い通りのものを生成するのは果てしないので、FrescoやPhotoshopで大まかな下書きをし、ControlNetの「openpose」でポーズも指定するなど、下準備をしてからimg2imgで生成していきます。
細かい指定をせずに、思いがけないいい画像ができる事もあるので、どちらがいいということはありませんが、明確に作りたいイメージや構図がある場合は、しっかり準備をしてから生成に入った方が完成が早いです。
「openpose」はこちらを参考にさせていただきました。
画像生成 / img2img
生成したのがこちら。
ファッション系の画像を生成するのに当初苦戦したのが、過度な露出と人間離れした過剰な体型です。とにかくすぐ露出し、やたらぴったりした服を着て身体の線を強調し、体型がアニメキャラのようになってしまいとても不自然です。
そういったテイストの需要が高いのかもしれませんが…今回のテーマとは合わないので、ネガティブプロンプトを追加していきながら丁度よいところを探していきました。
Large breasts, Cleavage, Swimsuit, Sexiness, Sex appeal, Sexuality,
この辺りをネガティブプロンプトに入れると、露出の少ない落ち着いた雰囲気の画像ができるようになりました。グラビア系ではない画像を生成したいときには、お試しください。
調整・修正 / img2img > Inpaint
img2imgで割と理想に近いものができましたのでこちらをベースに調整していきます。
“背景の壁が一部白くなっている”など、気になるところを「Inpaint」で細かく調整していきます。
「Inpaint」はこちらを参考にさせていただきました。
高画質化 / img2img > Tiled Diffusion
思い通りに近いものができるまで、たくさん画像を生成するので、いきなり必要な大きさで作るのではなく、下書きのつもりで512*512で生成しています。
そこから「Inpaint」で部分的に修正を重ね理想に近づけていきます。
ある程度理想に近づいたら「Tiled Diffusion」で高画質化します。
・Denoising strength
初期設定の0.75だと、だいぶ絵が変わってしまうので、推奨の0.35から調整するといいようです。
それでも微妙に変わってしまったと感じたので、今回はもう少し下げて0.25〜0.3くらいにしています。0.1だとただ大きく引き伸ばして画質が粗い感じに仕上がりました。
・Upscaler
「Upscaler」によっても仕上がりがかなり変わりました。実写風で作っていたものがツルッとしたCGアニメのような肌質になってしまったりもしたので、アニメ風や実写風で合うものもがそれぞれ違うので、色々試してお好みを探してみてください。
・Scale Factor
いきなり大きくすると生成に時間がかかったので、今回は2倍(512→1024)で仕上がりを見て、納得したら更に2倍(1024→2048)にしました。細かい部分まで綺麗に描かれ、いよいよ仕上がってきた感じがします。
「Tiled Diffusion」はこちらを参考にさせていただきました。
表紙の画像修正 Photoshop
マガジンサイズへ / 生成塗りつぶし
高画質化した画像をPhotoshopに持っていきます。
そのままでは正方形なので、上下足りない部分を「生成塗りつぶし」で付け足しマガジンサイズに。
※SDより余白の付け足しはこちらの方が好みの仕上がりでした。
ファッションアイテム / 生成塗りつぶし
服装がスタイリストっぽくないのが気になったので、アクセサリーと洋服を「生成塗りつぶし」で変更。
今回は、インナーの“白いシャツ”を“グレーのハイネックニット”に変更し、大きめのパールピアスを付け足しました。
こちらのプロンプトは日本語でもOKですが、英語で入れた方がイメージに近いものが生成される印象です。こちらも、あくまで個人の感想ですが、PhotoshopのAI生成はパキッとした画像が生成される印象です。
その他の調整 / 各種機能
目の色を変更
リップの色を変更
パリっぽい曇りの雰囲気に色を調整
ピアスが左右同じデザインにならなかったので、左耳のピアスを複製し右耳用にアレンジ
この辺りは写真を調整する時と同じ容量で仕上げていきます。
表紙のデザイン / Photoshop
Photoshopでタイトルと、先ほどChatGPTで作成した見出しを入れて完成!