AIでファッション誌の表紙を12か月分作成して比較 #01/Firefly・Stable Diffusion
以前、AIを使用してファッションマガジンの表紙を作成しましたが、同じ要領で12か月分の案を出し作成していきます。Stable Diffusionで作成したものをもとに、Adobe Fireflyで同じテーマのものを作成し仕上がりを比較していきます。
January
1月号は、以前作り方の詳細と比較をまとめています。
表紙の画像作成 Stable Diffusion👇
同じテーマで画像作成 Adobe Firefly👇
February
案出し ChatGPT
表紙の画像作成 Stable Diffusion
同じテーマで画像作成 Adobe Firefly
Stable DiffusionとAdobe Fireflyの比較
設定でかなり仕上がりが変わってしまうので一概には言えませんが、Stable Diffusionで作成したときにも、肌質や眉毛・まつ毛、唇も割とリアルにできたかなと思っていたのですが、Adobe Fireflyはとにかく質感がすごくリアルに出せるなと感じました。拡大すると、後れ毛やライトアップされた背中の産毛まで表現されていて驚きます。
March
案出し ChatGPT
表紙の画像作成 Stable Diffusion
同じテーマで画像作成 Adobe Firefly
アップはそんなに崩れない印象でしたが、今回は奥の目が崩れていたので、「生成塗りつぶし」で描き直し、アクセサリーやメイクをStable Diffusion版に近づけていきます。3月号は口を閉じるのに苦戦し途中で諦めたので、顔のバランスに納得できていませんが、12号分あるので一旦ここまで。
Stable DiffusionとAdobe Fireflyの比較
April
案出し ChatGPT
表紙の画像作成 Stable Diffusion
同じテーマで画像作成 Adobe Firefly
プラチナに指定した髪色がブロンドに、服にボタンが多すぎる、右手が大きすぎる、など気になる点を「生成塗りつぶし」で描き直していきます。
※一部Photoshopの修正ツールも使用しています。
Stable DiffusionとAdobe Fireflyの比較
表紙デザインを入れてみたら、背景が青空だと印象が変わってしまったので、夕暮れに変更し、ビル群も近すぎたので離れた位置に変更。
May
案出し ChatGPT
表紙の画像作成 Stable Diffusion
同じテーマで画像作成 Adobe Firefly
遠めの画角だったため様々なところが崩れているので、気になる点を順に「生成塗りつぶし」で描き直していきます。
Stable DiffusionとAdobe Fireflyの比較
June
案出し ChatGPT
表紙の画像作成 Stable Diffusion
同じテーマで画像作成 Adobe Firefly
生成された画像が笑顔すぎるので、「生成塗りつぶし」で口を閉じます。しかし、口とも言えないものや不自然な口が大量に生成され、なかなか人間らしい顔にならず苦戦。背景はStable Diffusion版とだいぶ違うので、かなり細かく生成を重ね変更しています。奥から手前にレイヤーを重ね描き進めていくイメージです。
Stable DiffusionとAdobe Fireflyの比較
まとめ
Adobe Fireflyはimg2imgやOpenposeがないため、全てプロンプトでの指示になるので、明確なイメージを表現するのは難しいと感じました。
指定した服や髪型が違う事も多いので、プロンプトの内容や書き順を色々と試してもいいですが、テキストだけで完全に思い通りの画像を生成するのはかなり難しいので、ある程度の構図・背景・顔がまとまった画像が生成されたら、それをベースに気になるところを「生成塗りつぶし」で細かく直していった方が早そうです。
どちらも全身が入るような遠めの画角だと、顔や手がかなり崩れ、とてもお見せできる状態ではない画像が生成されがち。「生成塗りつぶし」だけで顔の崩れを直していくとなると、理想の仕上がりまでかなり時間がかかってしまいそうので、今回Adobe Firefly版はStable Diffusion版より寄りの画角で作成しました。
個人的な感想ですが、かなり細かく指定しないと、
Adobe Firefly
「だいぶ体格がよく指定よりかなり年齢層が高く見える人物」が生成されやすい印象。
Stable Diffusion
「メリハリがありすぎるアニメのような人間離れした体型で露出が多い人物」が生成されやすい印象。
そして、Adobe Fireflyは、とにかく素材の質感がとてもリアルで描写が細かい!リアルすぎて、アップだと、毛穴の開きや顔の産毛があまりにも目立ちすぎるもこともあり、AI画像に肌の加工をするというよくわからない状況になることも。
AIが手(と裸足も)苦手なのはご存知の通りですが、目と、特に口がStable Diffusionのinpaintよりかなり苦戦したので、プロンプトで生成した最初の段階で、顔の完成度を優先してベースにする画像を選択した方がいい気がします。
ただ、背景はとても美しく仕上がるので、用途に合わせて使い分けしようと思います。
ここまでで、1~6月までの半分!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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