ChatGPTを活用したTODOリストとGoogleカレンダー連携
1. はじめに
生成AIの進化により、私たちの日常的なタスク管理や生産性向上に革命が起きています。
本記事では、ChatGPTを活用してTODOリスト箇条書きからスケジュール化したものを、Googleスプレッドシート表形式へ変換しGoogleカレンダーに連携させる方法を紹介します。
2. 生成AIを使ったTODOリストの作成と表形式への変換
プロンプトの設計
まず、ChatGPTに箇条書きTODOリストからスケジュール化し、Googleスプレッドシート表形式へ変換します。以下のプロンプトを使用します:
表形式への変換
ChatGPTが生成した情報は、以下のような表形式になります:
ここで所用時間や開始時間の内容調整をChatGPTと会話しながら調整し、スケジュールを固めます。
3. Google App Scriptスプレッドシートからカレンダーへの連携
Google App Scriptの基本
Google App Script(以降GAS)は、Googleのサービスを自動化するためのスクリプト言語です。GASを使用して、生成されたTODOリストをGoogleスプレッドシートからGoogleカレンダーへに簡単に登録できます。
GASの作成と設定
事前に次のスプレッドシートを用意
こちらのGoogleスプレッドシートを開き、「ツール」>「拡張機能」> 「Apps Script」を選択します。
新しいスクリプトファイルを作成し、以下のコードを貼り付けます。
function myFunction() {
var sheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().getActiveSheet();
var startRow = 2
for(let row=startRow;row<20;row++){
var startDate = sheet.getRange(row,1).getValue();//開始
var endDate = sheet.getRange(row,2).getValue();//終了
var title = sheet.getRange(row,3).getValue();//タイトル
var setumei = sheet.getRange(row,4).getValue();//説明
var defaultCalender = CalendarApp.getDefaultCalendar();//デフォルトカレンダー
defaultCalender.createEvent(title, startDate, endDate,{description:setumei});
}
}
このスクリプトを保存し、実行ボタンを押すと、権限が求められるので必要な権限を付与します。
トリガーを以下のように設定し保存します。
実行する関数:myFunction
イベントのソース:スプレッドシートから
イベントの種類:変更時
4. Googleカレンダーとの自動連携
カレンダー連携の利点
タスクの視覚化:TODOリストをカレンダー形式で確認できます。
リマインダー機能:カレンダーのリマインダー機能を活用できます。
時間管理の改善:予定の重複や空き時間を簡単に把握できます。
自動反映プロセス
スプレッドシートに作成された表を貼り付けます。
スプレッドシートの更新をトリガーに、スクリプトエディタで作成したmyFunction()が自動実行されます。
各TODOアイテムがGoogleカレンダーに自動的に追加されます。
5. 仕組み化後の使用例
生成AIにTODOリスト箇条書きからスケジュールを作成し、調整します。
生成された内容をGoogleスプレッドシートの適切な列に貼り付けます。
Googleカレンダーで今日の予定を確認します。
6. まとめ
この方法を使用することで、以下のような利点があります:
スケジュール作成の効率化:TODO箇条書きからAIによる素早いスケジュール化
データの変換:スプレッドシートへ自動変換
スケジュール設定と可視化:スプシからカレンダーとの連携による設定効率化と可視化
今回は開始と終了日時とタイトルと簡単な内容でしたが、それぞれのスケジュール化した内容の詳細な相談を、ChatGPTと話ながら進めるとよりタスクが効率化できると思います。
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