ほったらかし温泉と桃
梅雨明けしてまもない土曜日。
東京本社出張で帰ってきている旦那(大阪単身赴任中)が思い立って「どっか行きたいところある?」って聞いてきた。
どこか?って突然言われても思い浮かばない。
一生懸命捻り出して「ほったらかし温泉は?」と言ってみた。
山梨県にある温泉。ほったらかし温泉。
私の好きなアニメ「ゆるキャン△」に出てきたり、有名人も行ったり、友達が行ったりしているので、すっごく興味はあった。
果たして行ける距離なのか、ちょっと不安もあったのだが、旦那に言ってみた。
「ダメなら、九十九里浜とか?それも遠いか。混雑してそうだし」
世間は梅雨明けもして、夏休みに入ったよね?
我が家は全員成人しているから、そういうの関係なくて。
ダメ元で言ったら、じゃあ行こうってなって、出発した。
それでも流石に圏央道は渋滞中。
途中で高速を降りて下道で旧甲州街道を走る。
そして、再び高速に乗り、着いた勝沼。
360度山に囲まれた甲府盆地は、高速を降りると、道路に面した果樹園や一般の民家の庭に
袋にかかった葡の葡萄棚が広がっていて、
旦那と二人いちいち笑ってしまった。
すごい、そこらじゅう果樹園と葡萄棚だらけだ。
目的地のほったらかし温泉の手前、笛吹川フルーツ公園にまずは無料の駐車場に車を停めて、
歩き回ると、本当に公園には果物が手を伸ばすとすぐそこになっていた。
公園内では噴水の広場で、子供達が大騒ぎしている。香ばしい香りもして、なんだろう?って覗くと鮎のつかみ取り大会と、取った鮎をその場で焼いていた。
あちこち歩いて回るとニュートンの林檎が成っていたり、桃やカリン、ぶどうがそこらじゅうに成っている。
まさにフルーツ公園だ。
そして、ウォーターアスレチックなるものがあって(しかも、無料?)小さな子供たちや親御さんたちが水着に着替えて、公園内の人工滝やちっちゃな人工池のアスレチックを楽しんでいた。
横浜だったら駐車場代も、アスレチックも入場料取られちゃいそうな施設が無料で驚いてしまった。
一通り公園を見て回った後にまだその上の方にあるほったらかし温泉へ。
露天風呂なんて久しぶり。
旦那と二人男女に分かれて入浴したが、
脱衣所から一歩外に出るとそこは、大自然だった。
びっくりするほどの露天風呂。
男女を分ける塀は高いが、目の前に広がる緑の草木。
今まで入った露天風呂は偽物だったのでは?って思えるほどの開放感あふれる露天風呂。
施設は全て開放感ありすぎて、不安になるがお客さんは結構いる。
幼い頃に(とは言っても約50年くらい前)乗鞍スカイラインの途中にとんでもない露天風呂に入った事があるがそこに次ぐ開放感だ。
屋根も何もない露天風呂に浸かって、
梅雨明けのカンカン照りの日差しと
ぬるめのお湯はちょうど良くて気持ちよかった。
お風呂上がりに二人でぶどうソフトクリーム食べ、道の駅を2軒ほど回って、やっと見つけた激安の桃を買って帰った。
スムージーや加工用の桃だったけど、6個入り2パック千円なり!
多少傷もあったけど、味に遜色なし!めっちゃ美味かった。
帰りも多少渋滞に巻き込まれつつ、大自然あふれるダイナミックな露天風呂と激安な桃を楽しんだドライブでした。