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わたしがSPHに行く理由

こんにちは!あいみです。
このたび、SPH(公衆衛生大学院 School of Public Health)に合格しました。
令和5年度に進学し、MPH(公衆衛生修士 Master of Public Health)の修得を目指します。
合格発表から1ヶ月が経ちました。なぜSPHへ行くの?その理由をnote。

①公衆衛生を学びたいと思った

きっかけは今通っている大学院プログラムでの在学生との交流と1冊の本。
通っているプログラムの詳細は以下のnote記事をお読みくださいね。

このプログラムだけで終える予定だった入学当時。
産業保健を学ぶんだ!ということしか考えておらず「公衆衛生って聞いたことあるけど、何?」という理解度。
臨床での看護師歴が長かった私は産業保健の世界に入って己の視野の狭さ、「個」だけでなくもっと広い視野を持つことの大切さを感じるように。プログラムの授業でSPH在学生と一緒に学ぶ中で、それでもまだまだ「産業保健」という視野だけでも狭い!更に広く人々の健康という視点を学ぶ必要もあるなと思うようになったのです。
そして在学生から教えてもらった、イチロー・カワチ先生の「命の格差は止められるか」という本。こちらにパブリックヘルスを川の流れに例えた文章があります(ぜひ気になる方は読んでくださいね)。そのくだりを読んだ時、すーっと「公衆衛生ってそういうことなのか」と頭に入ってきました。そして何だか面白そうだと思ったのです。
公衆衛生って面白そう、もっと知りたい!という思いはどんどん強くなり、進学を決意しました。

②自分に必要なものだと思った

自分がよくぶち当たっている、産業看護職として存在する中で「保健師資格がない」という事実。私の行動の原動力にもなり、うじうじと悩む元凶でもあるこの事実。
とはいえ、保健師養成課程進学は全く考えていません。
看護師資格のみで産業保健の分野で働くこと」、そこが今の私の活動の軸となっています。
進学予定はなくても、養成課程でどんなことを学んでいるのかを知ることは自分に足りないものを知ること、自分の学びのヒントを得ることにもなるはず。そして色々と調べたわけです。
そうした中で出会ったこちらの記事。

https://tokuteikenshin-hokensidou.jp/opinion/004/004/no1_2.php

保健師は公衆衛生を看護の立場から担う者

ほう!そうなんだ!公衆衛生の担い手!と理解した私。
看護師資格のみの私に足りないのって、公衆衛生では?と。これからの自分に必要なのはこれだ!と勝手に腹落ち。
そう、本当に勝手に納得&腹落ちだけど、自分の中でカチっとパズルのピースがはまりました。あくまで私の場合ですよ(※)。

保健師と看護師が学んできたことの差を実感したのは産業保健看護専門家制度を受験した時。試験対策として保健師国家試験の過去問題集をひたすら解いたあの試験。
その時に「保健師はこういうことを学んでくるんだ。全然知らなかったな。」とその専門性に驚きと尊敬の念を抱きました。あと同じ産業看護職として、やっぱりちょっと背伸びしてみたいな、とも思うわけです。「こういうことを学んできた人たちと一緒に産業保健語りたいな」って。
保健師になりたい、とか追い付きたいとかそういうことではありません。
公衆衛生を学ぶことは共通言語が増えること。看護職間だけでなく、公衆衛生に携わる人々と職種を超えた共通言語。
何だか自分の世界がわーーーっと広がるなとワクワクしました。
そして産業保健の分野で公衆衛生を学んだ看護師、としてMPHホルダーを目指そう!と受験を決意。

③キャリアの選択肢を増やすことになると考えた

公衆衛生看護ではなく、SPHで公衆衛生を学ぶことを選択。
広く公衆衛生を学ぶことで今後の選択肢の幅が広がるかな?と単純に思っただけ。今すぐの転職を考えているわけではありません(ここ大事)。
公衆衛生と公衆衛生看護の違いを述べるほど、正直よく分かっていません。けれど、「看護」とか「看護師」という枠に収まる必要もないのかな?とも思いました。保健師と看護師のことでモヤモヤするくせに、「看護師」から飛び出るのも良いかもというこのちぐはぐさ。こちらも自分の中で言語化していきたいなと思いつつ。

進学するSPHはとにかく在校生のバックグランドが多彩。
興味の対象がコロコロ変わる自分は、学ぶ中できっと色々な影響を受けて「海外に行く」とか言い出しかねない(笑)
今後どんなキャリアを選ぶかは分かりませんが、SPHに進学をして良かったと思える確信がなぜかあります。なのでこれでよし!!!


以上、わたしが進学する理由。

公衆衛生って何?と聞かれて自分の言葉で伝えられるようになること、学びを実務にいかすこと、産業看護職がMPHを持つとはどういうことかを語れること、と自分に課しているものはあれども今は期待に胸が膨らむのみ。

自分が大学院に進学するとは全く考えていなかったので、人生何が起こるか、どう動いていくかは分かりません。そしてそれがまた楽しいものでもあります。
働きながらの大学院進学に理解を示し応援してくれる家族や職場、そしてTwitterで知り合った仲間たちに感謝。

入学後に自分がどう変わるかは分かりません。
入学前の今の自分の素直な気持ちや考えを残そうと今回note記事に。
つたない文章ではありますが、最後までお読みいただきありがとうございました。
これからも進化&変化をしていくあいみをどうぞよろしくお願いいたします。

わたしの公衆衛生を学ぶ旅はこれからはじまるのです。


(※)あくまでおまけ
産業保健に携わる看護職として何を学べば良いのか?
そのヒントは色々あります。
例えば日本産業看護学会HPには

https://www.jaohn.com/kyoiku

看護基礎教育における産業看護学教育カリキュラム
産業看護職のための卒前教育カリキュラム

が掲載。
どのような知識が必要か?ということが網羅されているので参考になります。

産業衛生学会の産業看護部会によるテキスト、「産業保健看護学」も今後出版される予定なのでこういう本を読むことも勉強になりますね。

「産業看護 教育」とかキーワードで論文検索をすることも学びになります。
ちょっとだけおまけでした。






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