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KIRINキャリア教育活動 (Day5)

本記事では、「KIRINキャリア教育活動」の最後となる
Day5についてご紹介させていただきます!

Day1~4の記事はこちら↓


Day5 クラフトビールの品質評価会

この日は、「東北魂ビールプロジェクト」の活動の一部として、キリンビール仙台工場が行う、品質評価会に参加させていただきました。

◇東北魂ビールプロジェクトについて

2011年の東日本大震災の中で、ビールを買って、助けて下さったお客様のために恩返しをしたいという思いから発足したプロジェクトです。
当初は、あくらビール、いわて蔵ビール、福島路ビールの3社でスタートしましたが、現在ではキリンビールも含め、東北6県20社程度の規模となっています。

今期、「一番搾りとれたてホップ生ビール」にも使用される岩手県遠野市産のホップの品種「IBUKI」を統一の原料に用いて各社が製造したクラフトビール。今回は、それら14のビールをキリンビールが成分分析を行った結果をもとに、試飲しながら、ビールの出来や製法についてオープンな形で意見交換が行われました。

実際に学生の私達も14種のクラフトビールを試飲させていただきました。

印象的であったのは、原料が同じであっても、苦みや甘味などの味、ホップの香りの強さがそれぞれ違っていたことです。

個人的には、ホップの香りが強く感じられるものが好きだったのですが、その分、苦みもやや強く感じました。
一方で、私が上記のような理由で気に入ったビールでも、友達の中では、その苦味が苦手であるという感想を持っている子もいました。

このように、同じ原料で造られるビールでも、作り手によって大きく味わいが異なり、飲み手によって感想が異なる点は面白いと思いました。

また、学生の間で人気であったのは、比較的苦みが抑えめで、甘味が感じられるものが多かったように思います。

しかし、品評会後、あるクラフトブルワリーさんにお伺いすると、上記のようなビールは、発酵が不十分で、ビールの出来としてはあまりよくなかったと言います。

これを聞き、とても驚いたと共に、美味しいの評価は難しいものであるとも感じました。
一方で、一定の基準として、分析値は、それぞれの美味しいの評価基準に合わせていく際に重要な意味を持つのだろうとも思いました。

品評会後に懇親会が行われたのですが、ブルワリー同士交流があり、仲睦まじく話されている様子が印象的でした。
これまで、ライバル会社で、敵対心があるのかなと思っていました。
しかし、実際はそれぞれが製法についてオープンに語る等、協力することで美味しいビールを作っていくという思いを持っている。
そのことを皆さんの会話から垣間見ることができました。

◇クラフトビールの可能性

品評会の前、スプリングバレーブルワリーの辻さんから講義がありました。

”必要なのは接点となる体験であり、商品が持つ価値である”

この内容が特に印象に残っています。
お客様のライフスタイルや価値感の変化に伴い、ビール市場は年々縮小しています。そして、若者においてはビールとの接点が少なくなってきていると言います。
そんな中で、キリンのクラフトビール戦略では
みんなと共に、日本のビールの新たな100年を!」掲げ、
新しいビール文化づくりに尽力されています。
そして、Reason to Believe  ➩ Story to Believe 
頭や心で感じられる物語 Storyが、商品の価値において重要な意味をもつことも仰っていました。

こちらの記事にも、”味覚には「頭で感じるおいしさ」もある”と書かれてましたが、私自身、これまでの”とれいち”ができるまでを体験し、その物語を知っているからこそ、本商品がこれまで飲んだビールよりも美味しく感じます。

この体験が私にとって、ビールとの大きな1つの接点でした。
ビールとの接点が少なくなる中で、このような体験は新しいビール文化づくりを創出すつカギを担うものになるのではないかと思います。

その点で、クラフトビールは、各社で味わいが異なり、各々にストーリーがあり、個性が強い点で、個人の体験の幅も広く、ビールとしての可能性も広いと考えます。

クラフトビールはスタイルもさまざま!

最後に

◇仕事に対する考え方の変化

本活動に参加する以前、私は、働くことに対して漠然とした不安がありました。

それは、仕事の全体像が掴めない中で、何がやりがいに繋がるのかイメージがつかず、働く理由を模索していたからです。
しかしながら、今回の活動を通し、生産、製造、営業・・・
それぞれの仕事でのやりがいを自分なりに見つけることができたことで、働くことへのイメージがポジティブなものへと変化しました。

それは、実際キリンで働く人と、本活動を通して関わらせていただく中で、
皆さんが仕事にやりがいと誇りをもって働いており、その気持ちがひしひしと伝わってきたからであると思います。

自分が思い描く将来像や実現したい思いを、仕事の中でどのように働くことで実現していくことができるのか。
その部分を理解していく上で、今回関わらせていただいた皆様の意見やお話は大変勉強になりました。

ビールの生産~お客様へ届く過程について学べたことに加えて、
新しい取り組みへのチャレンジや内部で働く方が目標に対して前向きに取り組まれていることも体感することができました。
だからこそ、そのような方々がつくられたビールが好きになり、ファンになることができたと思います!

改めて、本活動でお世話になったKIRINの方々、関係者の方々に心より感謝申し上げます。
将来を考える上で貴重な体験になりました。


最後まで、お読みいただき、ありがとうございます!

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