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熊野三山のこと②

熊野三山と関係の深い社寺について調べてみました。
今回は熊野本宮大社の旧社地・大斎原について…

大斎原とは

大斎原

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「おおゆのはら」と読みます。
熊野本宮大社の旧社地です。
明治22(1889)年の大洪水により複数の社殿が失われ、やむなく500メートルほど離れた現在地へと社地を移転しました。
現在は草木の茂る中州の森と化していますが、熊野において最も重要な聖地といっても過言ではありません。

熊野の神降臨の地

「熊野権現御垂迹縁起(くまのごんげんごすいじゃくえんぎ)」※2には、熊野三所権現が降臨した地として大斎原の名が登場します。
熊野に初めて降臨してしばらくした後、「結玉家津美御子」(家津御子・速玉・夫須美)の三柱は「本宮大湯原」(大斎原)の一位の木に月の姿で現れました。
その8年後、一位の木のもとにやってきた狩人の熊野部千与定(くまのべちよさだ)に熊野三所権現(証誠大菩薩・両所権現)であると名乗りました。

大斎原に残る神様

大斎原にはふたつの石祠があります。
正面向かって左の石祠には中・下各四社、右の石祠には元境内摂末社の神霊が祀られています。
上四社は熊野本宮大社でお祀りされています。

図 (3)

日本最大の大鳥居

大斎原の北側には日本最大の大鳥居が立ちます。
高さが約34mもあり、本宮へと向かう中辺路の途中でもその姿を拝むことができます。
今では大斎原のシンボルともいえる存在ですが、竣工は平成12(2000)年でそう古くはありません。
令和2(2020)年に建立20周年を迎えました。
大斎原は遺跡としての価値が認められて世界遺産の構成資産に選ばれていますが、耐候性鋼板で造られたこの鳥居に世界遺産としての価値は残念ながらありません。


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