熊野の神様のこと②
今回は熊野十二所権現についてみていきます。
熊野十二所権現とは
熊野十二所権現とは、熊野で古くから信仰されていた熊野三所権現(家津御子・速玉・夫須美)に五所王子と四所明神を加えたもので、熊野独自の信仰のかたちです。
祭神や社殿名は多少異なりますが、熊野三山それぞれで祀られています。
熊野三山における熊野十二所権現※1
ただし新宮では摂社 神倉神社の神様・高倉下命(たかくらじのみこと)、那智では別宮 飛瀧神社の神様・大己貴命(おおなむちのみこと)も合わせて祀っているため、本宮とは数がずれます。
また、本宮は新宮・那智とは四所明神の顔ぶれが異なっています。
本宮では第四殿から第八殿までが五所王子、第九殿から第十二殿までが四所明神です。
神様同士の関係
五所王子は天照大神の流れをくむ神々です。
四所明神は、本宮ではイザナギノミコトとイザナミノミコトに連なる神々ですが、新宮・那智ではその2柱より先に誕生した神世七代に数えられる神々です。
熊野十二所権現相関図※2