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京都国立近代美術館「分離派建築会100年 建築は芸術か?」に行ってきた

京都国立近代美術館で開催中の「分離派建築会100年 建築は芸術か?」展に行ってきました。
分離派の展覧会は東京でも昨年開催されていて、近美は京都会場という体なので京都にある分離派関連の建築も紹介されていました。

分離派、知りませんでした

不勉強で申し訳ないのですが、この展覧会の存在を知るまでは分離派建築会のことを存じ上げておりませんでした。
ニコニコ美術館で展覧会の解説を聴いて、足を運んでみることにしました。

京都の分離派関連建築

・旧京都帝国大学農学部正門 森田慶一
 旧京都帝国大学楽友会館 森田慶一

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森田慶一は分離派建築会の創設メンバーの一人で、京都帝国大学で教鞭をふるいました。
森田が設計した建築は京都にいくつか残っています。
どうも京都国立博物館の新館(平常展示館)なども設計したようですが、この建物は平成知新館(現平常展示館)への建て替えにより解体されました。
展覧会では京都大学農学部の正門と楽友会館という建物が紹介されていました。
独特のアーチが使われているところに個性が見えます。

・京都タワービル 山田守

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山田守も分離派建築会の創設メンバーです。
東京帝国大学を卒業後は逓信省に入省し、その関連施設を手がけました。
有名な建築としては日本武道館があります。
私は展覧会で知った(東京では有名らしい…)聖橋がいいなと思いました。
京都タワーは晩年の作品です。
この頃にはとっくに分離派は消滅しちゃってますが…
ただビル部分の隅のところにらしさがあるかなって感じました。
建物の南東部分は四角形の隅を45度にカットしたような平面をしているんですが、そこをカクカクっとさせず線と線を曲線で繋いでいます。

・旧京都中央電話局西陣分局舎 岩元祿
こちらは分離派というわけではありませんが、山田守の上司であった人物ということで取り上げてみました。
この建物は個性的なファサード(建物正面)が特徴ですね。
左官の技術を使ったレリーフなどで飾り付けられています。

建築は芸術か?

分離派

これは建築に携わる人なら誰しも考える問いですよね。
正直私は分離派的な建築はあんまり好きじゃないです。
へんてこな姿をしていてちょっと理解の及ばないところがあります。
歴史に基づく様式とか意匠とかは受け入れられるんですけど、建築家によって突発的に生まれた姿ってのは独り善がりな感じがしてなんか好感を持てないんですよね。
すみません…
ただ京都にある建物の設計者のことを知ることができ、とても勉強になる展覧会でした。

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