
ラリー・サマーズの語るAI失業の未来
はじめに
TheAIGRIDはAIのニュースをセンセーショナルにとりあげるYouTubeチャネルです。今日は、そのなかからラリー・サマーズのAI失業に関する発言をとりあげたものについてお話しします。
ラリー・サマーズ
ラリー・サマーズ(ローレンス・ヘンリー・サマーズ)はアメリカの経済学者です。財務省長官を務めたこともあります。シェリル・サンドバーグの指導教官でもあります。現在はOpenAIの取締役です。
AI失業
技術イノベーション
「技術イノベーションは人々が思っているほど速くは実現しない、ただし、一旦実現が始まると人々が思っているより速く実現する」。
すごい技術は世界を一瞬で変えてしまうように私たちは思いますが、世界のねばねばさというのは相当なものです。さまざまな相互関係が現状を維持するように働きます。今までに考えられなかったような技術があっても、それを人々や社会が認めるまでには時間がかかります。
今後3-5年のAI
「今後3-5年でAIが人々の仕事を代替することはないだろう」。
Sam AltmanはGPT 4.5が登場すれば1億人のプログラマが失業するだろうと言ったとか伝える人もいますが、ガセのようです。
AI失業の終着点
長い目でみればAIはほとんどすべての職業を代替するだろう。
すでにGPT-4の段階で国家試験というだけの目盛りで計れば、医師や弁護士や会計士試験で人間の上位10%に入るといわれています。
OpenAIのSam AltmanはGPT-4が出ればGPT-3が時代遅れだと思ったようにGPT-5が出れば同じように感じるだろうと述べています。
そういう進化が続けば、能力的に生成AIが人間の能力を越えることは遠くないと思います。あとは人間や社会がどう受け入れるかだけです。
おわりに
ChatGPTがリリースされ、もうすぐ1年半がたとうとしています。意外に失業者があふれてというようなことは世界中のどこでも起こっていません。技術イノベーションは減速の様子はまったくありません。
格差のない社会という点では社会の未来像としての一つだとも考えられます。
参考文献
OpenAI's NEW SHOCKING Statement On AI (Open AI Board Statement) https://www.youtube.com/watch?v=tsr-7-oIUbk TheAIGRID 2024年35m22s
Sam Altman: OpenAI, GPT-5, Sora, Board Saga, Elon Musk, Ilya, Power & AGI | Lex Fridman Podcast #419 https://www.youtube.com/watch?v=jvqFAi7vkBc 1h55m09s 2024年
プログラミングから学習へのパラダイムシフト https://note.com/ai300lab/n/n3a122f441f24 2024年