生成AI時代の周辺ビジネスモデルを考える
正面突破のビジネスモデルは大規模言語モデル開発やアプリケーションソフトウェア開発です。今回はそれ以外の周辺ビジネスモデルのお話をします。
正面突破で勝てるのか
OpenAI, Microsoft, Google, Anthoropic, Metaの壁
先端のAI企業は年間何千億円単位の投資を行い、NVIDIAの最新GPUを買いまくっています。これを突破していくのは相当難度が高いです。
ゴールドラッシュの原則:つるはしで稼ぐ
ゴールドラッシュといえば「つるはしで稼ぐ」というのが鉄則です。AI半導体のNVIDIA, ネットワーク半導体のBroadcomなどはその恩恵に預かっています。
とはいえ、AI関連半導体はそれはそれで敷居の高いビジネスです。
最近のビジネスモデルに学ぶ
Langchain.com
誰しも生成AI開発に注力する中で、開発環境は重要です。
Langchainは大規模言語モデル(LLM)を使ったアプリケーションソフトウェアの作成を簡素化するように設計されたフレームワークです。2022年10月に趣味で始められ、2023年3月には法人化しました。その翌月には2億ドルの評価がつきました。
Weights & Biases Japan
機械学習のプラットフォーム企業 Weights & Biasesの日本法人は 日本語生成AIのリーダーボードであるNejumi リーダーボードを提供しています。
iNeuron
インド企業iNeuronは生成AIやデータサイエンスの学習プラットフォームを提供しています。
Groq
Groqは高速のLPU(言語処理ユニット)を提供し、大規模言語モデルを高速に実行するサービスを提供しています([[rosetta-squre] )。xAI のGrokと名前が紛らわしいのが難点です。
他の非営利団体
直接儲けなくても以下のようなビジネスモデルも存在します:
HaggingFace 大規模言語モデルのコミュニティを運営し、モデルのアグリゲーションをお行う
LMS Org 大規模言語モデルのリーダーボードを運営
むすび
生成AIはPC、インターネット、スマートフォンより大きな技術革新と言われています。本流のビジネス以外にも多くの商流が眠っていると思います。これからどんなビジネスモデルが出てくるかも興味深いです。
参考文献
[wikipedia] Langchain wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/LangChain
[Weights&Biases Japan] Nejumi LLMリーダーボード Neoからの考察 https://note.com/wandb_jp/n/n58b0df612857 2024年
[rosetta-squre] 世界最速の生成AI「Groq」とは?ChatGPTとの違いや機能を解説! https://rozetta-square.jp/knowledge/7634/ 2024年