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生成AIにプロンプトを直してもらう

生成AIにプロンプトを直してもらう話をします。


生成AIをどう使うか

ChatGPTが2022年11月に登場して2年がたちました。
最初は以下のような話題が多かったように思います:

  • 生成AIって何か?

  • 最新の生成AIは何ができるのか?

  • 人間を超える生成AIが出たらどうなるのか?

これらの話題はすっかり落ち着いたようです。
生成AIを使っているという人も激増しました。
このため、たまにメールを書くときとか直してもらうのに使うくらいだけど、もっといい使い方があるのか?と聞かれることが増えました。

プロンプトの前提となる目的を明確にする

プロンプトエンジニアリングには:

  • 目的を明確化する

  • 役割を明確化する

  • 出力を具体的に示す

  • 出力の難易度を示す

  • 例を示す

  • 入力と出力の形式を示す

などがあります。
目的を明確化することは重要です。
生成AIを使えば制約条件が多いシフト表を生成するのは簡単じゃないかという仮説でシフト表を作ったことがあります。3日間くらい空転して、だんだん悪くなり、どうしたものかと思いました。直接生成するのをあきらめてプログラムを生成することで解きました。このとき、ようやく正解が出るところの手前でプロンプトの中に誤字があって制約条件が矛盾していたことに気づきました。
目的を明確化することの重要性は頭ではわかっています。しかし、まちがった目的は間違った出力が出続けない限り、すぐには気づかないことが多いです。

目的を確かめる

人間には自分は合っていると思い込むバイアスがあります。自分は自分の目的はよくわかっているという思い込みもあります。これを直すにはそもそも目的があっているかどうかを生成AIに聞くという方法があります。
目的とプロンプトを入力し:

  • この目的でこのプロンプトだが、もっといい目的の書き方を教えて

  • そのもっといい目的でもっといいプロンプトに書き換えて

とするのがいいと思います。
目的が明確化すれば、その目的にあったプロンプトを生成するのが容易になります。

よりクリエイティブな仕事へ


世の中には2つの立場があります:

  • 人間がクリエイティブで高次の作業をするために雑用を生成AIに行われる

  • 生成AIにクリエイティブで高次な作業をさせてそれを人間が指揮する

ハルシネーション(生成AIの誤り)を見ていると信じられないという人もいますが、生成AIにクリエイティブな仕事をさせるのが正解だと思います。世界のすべての知識を圧縮する、というのはそういうことです。知識を引き出すのではなく、知識と知識の間のまだ知られていない関係を掘り出すのに使うのが有用です。
よりクリエイティブな仕事をするには目的を明確化することが重要です。そのこと自体にも生成AIが使えると思います。

むすび

目的を見直すGPTsについてはまた別の記事で書きたいと思います。
チームで働くうえで目的を具体的に共有することは重要です。生成AIをツールではなく一緒に働く人材ととらえ、オンボーディング(組織に加入した新しい仲間の順応を支援すること)させるという考え方についても別の記事でまとめたいと思います。

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