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経済安全保障と生成AI

生成AI開発を下支えする経済安全保障のお話をします。


軍事分野への可能性を示す生成AI

AIロボット

生成AIが注目される前から、現実世界を動き回れるBoston Dynamicsの四足歩行ロボット、二足歩行ロボットは軍事転用の可能性を感じさせていました。
最近はOpenAIとFigureの共同研究によるFigure 01、生成AIで報酬関数を生成し高度な学習をするペンシルベニア大学のDrEureka、多様な学習をし工場で働くTeslaのOptimum Gen-2などが登場しています。

AI戦闘機

DARPAはAI搭載のF-16が人間の操縦する戦闘機との空中戦をする実験をしたと発表しています[ITmedia]。センサーで攻撃するドローンは現代戦争では日常の風景となっています。空中戦のような高度に戦術的な判断をリアルタイムで行うAIも、音速でも作動可能なようです。

経済安全保障

AIリスクに対する考え方は二様です。

  • 欧米:ロボットが人類を滅ぼすというターミネータ式発想

  • 日本:鉄腕アトムのように人間とロボットが共存する発想

文化的背景はともかくとして、現実に、テロリスト国家やテロリスト集団がAIロボットで襲撃する可能性がある以上、防衛のためのAI開発に踏み切る国が続々と出ると思います。きりがない競争なのですが座して待つことはないと思います。
ロボット兵器やドローンはわかりやすい例です。戦略や戦術で認知的能力を持った生成AIが適用できる場面は数多くあります。サイバー防衛や海中防衛や宇宙軍もそうです。

通常の防衛産業との違い

高機能の認知要素を複雑に連携して動かす技術というのは産業政策で扱う技術とほぼ同じです。認知レベルの高度化というのは兵器であるとともに経済そのものでもあります。
通常の防衛産業との違いは:

  • 産業と防衛の区別はあまりない

  • 応用範囲が非常に多岐にわたる

そういう意味では産業政策=防衛政策、といってもいいかもしれません。
国家として取り組む必要性をどの国も認識していると思われます。本質的に他人には頼れない領域だからです。
国が金を出すのですからNVIDIAはまだまだ儲かると思います。

むすび

AIは化学兵器や生物兵器などのように殺戮兵器専用ではありません。これからも開発が加速し、その軍事転用の可能性をにらみながら、倫理的課題を手探りで探ることになると思います。

参考文献

  • [noobgoou] Evolution Of Boston Dynamics Since 2012 https://www.youtube.com/watch?v=fRj34o4hN4I noobgoou 7m39s 2019年

  • [BostonDynamics] What's new, Atlas? Boston Dynamics https://www.youtube.com/watch?v=fRj34o4hN4I 2018年

  • [ITmedia] DARPA、AI搭載戦闘機でのドッグファイトテストに成功 https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2302/15/news075.html 2024年

  • [AIGRID_Optimus] Elon Musks Teslabot "AUTONOMOUS" UPDATE (Teslabot Gen-2 Update) https://www.youtube.com/watch?v=iS-ND_3TTgw 13m38s TheAIGRID 2024年

  • [AIGRID_Figure] OpenAI's NEW "AGI Robot" STUNS The ENITRE INDUSTRY (Figure 01 Breakthrough) https://www.youtube.com/watch?v=GiKvPJSOUmE 19m49s TheAIGRID 2024年

  • [WesRoth_DrEureka] SHOCKING Robots EVOLVE in the SIMULATION plus OpenAI Leadership Just... LEAVES? https://www.youtube.com/watch?v=y_N4248ZE_s Wes Roth;; 30m19s



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