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コンサルティング冬の時代

ai300lab

o1の登場とともに位置づけが変化しそうなコンサルティング業界についてお話します。


2024年12月の生成AIの進展

o1, o3の登場

2024年12月はOpenAIがo1をリリース、o3を発表しました。o3-miniは2025年1月のリリースが予告されています。
2024年はテスト時計算(test-time compute) と呼ばれる回答を出すときに多く考えることによって精度を上げる方法が実用化されました。これにより、表層的な回答が減り、より網羅的に深く考えた回答が出るようになりました。
ChatGPT proで o1のproモードが使えるようになりました。

Deep Researchの登場

GoogleからはGemini Deep Researchがリリースされています([chatgpt-lab])。これもGeminino有料機能です。Googleの検索機能を利用したリサーチ機能です。新しい情報を収集してまとめることが可能です。
なお、OpenAIのSam AltmanもXで2025年の対処項目に Deep Researchを上げているようです。

コンサルティング冬の時代

Deep Research + o1 proモードによって広く調査し、深く考えることができるようになりました。どちらも有料ですが、人間のコンサルティングを外注するよりも安く使うことができます。
コンサルティングに頼むことといったら次のようなことです：

  • 戦略立案

  • 問題解決

  • 動向調査

これらはいずれもDeep Research + o1　で実現可能です ([remote-work)]。

次のようなステップで実現します：

  • 問題点と到達する目標を記述し、Deep Researchで検索するプロンプトを生成

  • 生成されたプロンプトで情報を収集

  • 集めた情報と問題点と到達する目標をo1に入力して出力

  • 出力を100回繰り返す

  • 到達する目標に適合した評価尺度を出力

  • 100個の出力を評価尺度で評価して最善を出力

100回繰り返すかは趣味の問題ですが、何回かは回したほうがいいと思います。もっといい案を出してといっても生成AIは怒りません。

コンサルティングの生き延びる道

社内政治の機微のような微妙な問題解決をするコンサルティングは今後も必要とされるでしょう。
他にコンサルティングの生き延びる道は以下のとおりです：

  • 最新技術に基づき基本的な使い方を啓もう

  • 目的や課題の把握や記述を支援

o1より強力なo3-miniが出ますが、目的や現状の課題を明確に記述するのは難しい課題です。わかっているつもりでも機械がわかるように、すなわち、誰でもわかるように記述するのは、やってみるとハードルは低くありません。すぐにコンサルティング業界が傾くことはなさそうです。

むすび

専門知識と論理的思考力で整理するのがコンサルティングの第一歩です。2024年12月にこれは部分的に生成AIに代替可能な方向が示されました。
戦略を立てても実行したりデプロイしたりするのには大きなチャレンジがありあます。しかし、それは従来のコンサルティングでも同じです。
生成AI時代のコンサルティングはよりデプロイのほうを支援する方向に行かないと生き延びれないかもしれません。
生成AIが賢すぎて裏切るかもしれないから、人間に頼むというルートもあります。そこは人間が生き残るかもしれません。

参考文献

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