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生成AIのホリエモン・モーメント
はじめに
今やネットバブルもひとつ前の世紀の出来事になりました。NVIDIAの株価が急上昇し、AI半導体バブルではないかと言われています。このため、IT業界での前の同じような出来事としてネットバブルが思い起こされています。
ネットバブルの頃の思い出
インターネットの商用化
インターネットは1970年代からありました。研究用のネットワークでした。それが商用に解放されたのは、日本では1993年です。その後、WindowsにTCP/IPが標準搭載され、個人がインターネットを利用する時代が来ます。1999年に米国でのドットコムブームの影響を受けて日本でもバブルが起きました。
この時、もっとも話題になったのは「インターネットって何?」ということでした。
ホリエモン・モーメント
インターネットって何?という説明のひとつにインターネットとはHTMLのことである、というものがありました。正確な説明ではありませんが、とにかくそれでわかったと思った人も多かったようです。
このため、堀江貴文氏らが創業し、ウェブ制作の会社であったオン・ザ・エッジが買われることになりました。後のライブドアです。やがて、フジテレビの買収を目指して耳目を集めることになりました。
日本ではあまり大きなIT企業は生まれませんでした。しかし、このとき、わからないものにラベルを付けることによって黎明期には大きな価値が生まれることがわかりました。
次の巨大な変革がきたら、そのとき「〇〇は△△だ」と定義付けることができればそれ自体が金の卵になります。
令和のホリエモン・モーメント
AI半導体ブーム
とにかく半導体を買えという昨今の風潮です。なるほど、生成AIについては「生成AIとはAI半導体だ」というのが令和のホリエモン・モーメントなのだと気づきました。
NVIDIAはCUDAを生成AI向けに磨き上げるのに10年かけていますからバブルというのは言い過ぎです。先見性と努力の結果、築き上げた地位だと思います。
技術主導の時価総額
石油会社のサウジアラムコより技術会社のNVIDIAが時価総額で評価されているというのはいいことです。先端技術が評価されるというのは人類が進歩しているということだと思います。明るい気持ちになります。
AppleやGoogleのCEOがAIへの出遅れで首になるという話題が出るのは驚きです。
収益主導の時価総額
ネットバブルと今回のブームの異なるところはNVIDIAが収益をあげているところです。NVIDIAが10万個単位のGPUをどの会社に購入するかによって次の勝者が決まるとも言われています。
おわりに
少し前まではハードウェアが先行するようではだめだと思っていましたが、そうでもないようです。どうやら先端AI企業ではどうすればAIを高度化できるかのアルゴリズム問題は解決しているようです。あとは計算資源をつぎこむだけ。計算が世界の通貨になっているという話です(参考文献のTheAIGRIDの動画参照)。本当でしょうか。Sam AltmanがGPT-5が出ればGPT-4は時代遅れに見えるだろうという言葉の真実を待ちたいと思います。
参考文献
アップルとグーグルのCEOも切られるか…最近CEOの命運を左右するAI https://news.yahoo.co.jp/articles/7f0970d4706276b1ef44f351b2c393fcaa188b86 2024年
エヌビディア、時価総額で世界第3位に浮上-サウジアラムコを抜く https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-04/S9TP22DWRGG000 2024年
Sam Altman's Surprising WARNING For GPT-5 - (9 KEY Details)https://www.youtube.com/watch?v=eZzB9LrjaBs 16m50s TheAIRGRID 2024年