見出し画像

OpenAIと競合しないソフトウェアサービス

ChatGPT がCanvas機能を発表しました。今後、さまざまな高度サービスがOpenAIと競合する予感がします。OpenAIと競合しないソフトウェアサービスのお話をします。
セキュリティ、スケーラビリティ、コスト管理、自社基盤連携


OpenAIのアプリケーション戦略

OpenAIはすでに画像認識、画像生成、音声、動画生成などの基盤モデルを発表しています。
マルチモーダルへの展開だけでなく、SearchGPTで検索へも展開しています。
今回、CanvasをChatGPTに追加しました([itmedia])。これにより、さまざまな応用サービスに展開していく未来が見えてきました 。
ちょうど、Windowsが普及するとともにMicrosoftがWindows上に構築された有力アプリケーションを次々と自前で作ってOfficeとしていったのと同じです。

サービス開発戦略

圧倒的にGPUを保持しているOpenAIとの競合はほとんどの企業にとって分が悪いです。
一方、OpenAIの法人営業部門はほとんどまだ初期段階です。
企業に対してその企業に特化するサービスを行うというのが直近のビジネス戦略になると思います。
その際に、機能では競合できないので、次の分野を狙うことになると思います:

  • セキュリティ

  • 自社システム連携

  • スケーラビリティ

  • ビジネス継続性

これらはOSS企業が基盤部分をOSSにし、特別なサービス部分をプレミアムとして提供するときに意図的にOSSから除く部分です。
プラットフォーム企業としてOpenAIがAIプラットフォームを作るうえで、それに対する差異化を図るうえでも参考になると思います。

むすび

サービスや開発環境はMicrosoftに任せて、OpenAIは基盤部分に集中するかと思っていましたが、そうでもないようです。
OpenAIが資金調達ラウンドで投資家に対してライバルなので投資しないようにと言った企業の中にもPerplexityやCleadのようなアプリケーション、あるいはアプリケーションインフラ企業が入っています ([ai300lab])。
推定時価総額1560億ドルとなるとすみわけとか言っていられないのかもしれません。
GPT storeのほうはあまり最近話を聞きませんが、OpenAIのビジネスエコシステムには今後とも注目です。

参考文献





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?