会社のこと
色々厳しいこんな時代に楽しくできる仕事があって本当に幸せだと思う。今まで全然そういうふうに思えない、行き詰まることは多々あったけれど、今、少し私の視界の霧が晴れてひたすらにやろうと思ったことをやりまくる時のようです。
うちは、愛知県の高浜市という小さなまちに籍を置き、陶器全般を扱っている三陶園という会社です。高浜市といえば三州瓦の産地だけど、うちは建材としての瓦は作っていません。「瓦メーカー」さんがお客さんで、何か色々変わったものを出荷してます。笑
今の時代、珍しすぎて、伝わる気がしないので、またの機会に写真を交えて書きたいと思います。今日はデータがないです。ごめんなさい。今風に言えば、ニッチなお商売です。
会社を経営するってことは、(私は代表ではないけれど、家族経営なので、まぁ、一応経営者です。)いろんなミッションがあって、まず、コワーカーがいる場合は、その人が幸せか、やりがいをもって働けているか、それが一番大事だと私は思う。次に、社会に何か貢献できているか、というミッション。これからの時代はこの部分がどんどん大きくなると思う。会社があって、税金を払っている限りは、それなりに意味はあるんだろけど、それ以上にその会社が何を提供できているかってのはとても大事なことですよね。
うちの会社のことを考えた時、お客さんは、三陶園のことをメーカーと思ってくれているかもしれません。昔は工場もあってゼロから作っていたので正真正銘、陶器のメーカーでした。けれど今は窯もないし、ほぼおろし業者っていう部類に入るんだと思う。というのを前提に私は、この会社に携わることになってからずーっと考えていることがある。
おろし業者の役割って何だ?
メーカーから直接じゃなく、わざわざワンステップうちを挟む理由。わざわざ関わるには訳がいるんだ。なぜなら、お客さんが商品を買う値段が上がるから。わざわざうちが関わる理由がなければ、お客さんは直接メーカーから買った方が安く買えるに決まってる。
だからこの「わざわざうちを通して買ってもらう理由」をずっと考えている。ほぼ毎日。(ちょっと言い過ぎ…3日に1回くらい)
ここのところ、答えのようなものが少し、見えてきた気がする。
「つなぐ」
産地とお客さんをつなぐ、
メーカーとお客さんをつなぐ、
時には、お客さんとお客さんをつなぐ
こともある。
メーカーとメーカーをつなぐことだってある。
「ちょっとね、聞くだけ聞いてみるんだけど、こういう商品、三陶園さん、扱ってますかぁ⁇」
これ、お客さんからよく問い合わせで聞く言葉です。ありがたいですね。とりあえず、三陶園に聞いてみるか、あるか知らんけど。みたいなの。
社長である夫は産まれた時からこの地で過ごし、ひとかたならぬ高浜愛を持っている(嫁からのちょっとした皮肉)からこそ、私は、いろんな「つなぐ」を目の当たりにしてきました。そして、これこそ、うちの会社が存在する理由な気がしています。
今日、私の実家に子どもを迎えに行く車内で珍しく、経営について、お互い想いを話したのです。ビジョンなんていうかっこいい言葉は似合わないけれど、地元で可愛がってもらっている以上、儲けだけじゃない、いろんな意味での貢献が大切なんだろうなぁと改めて気づいてnoteを書いてみました。
とりあえず、三陶園に聞いてみるか、あるか知らんけど…
ずっとこう思ってもらえる会社でありたいなぁ。そうであるためには、聞かれたことに、いい提案ができるようにたくさんのカードを持っている必要がある。
私自身はまだまだカードが少ないので、社長にご指導いただきながら前進するのです。