「空飛ぶ車」の最新動向を追う
「空飛ぶ車」が近い将来現実の移動手段として羽ばたこうとしている。
空飛ぶ車とは、垂直離着陸が可能な次世代モビリティーのことである。これが世界で注目をを集めはじめている。
日本も例外ではない。日本発の空飛ぶ車として知られる「スカイドライブ」が注目されている。
日本政府が2018年6月に閣議決定した「未来投資戦略2018」に掲げた次世代モビリティーシステムの構築に向けた新たな取り組みの中でモビリティー革命「MaaS」などとともに世界に先駆けて空飛ぶ車の実現を目指す方針を示した。空飛ぶ車を新たなの産業に育てようと本腰を入れている。
一方で、民間では大手企業やスタートアップが入り乱れ、今や世界約120社以上が開発競争を繰り広げている。2020年の試験飛行を目指す米配車サービス大手のUVERテクノロジーズを筆頭に、航空機大手のエアバスとアウディ連合、イギリスのロールス・ロイス、米Googleを傘下に持つアルファベットのCEOのラリー・ペイジが出資するキティ・ホークなど、空飛ぶ車に名乗りを上げている。
そんな中で日本初の取り組みとして有志団体(カーティベーター)開発する空飛ぶ車「SkyDrive 」(スカイドライブ)が注目を浴びている。2012年から活動を始め、現在は自動車メーカーや航空産業、スタートアップなどに所属する優秀な100人ほど集まって活動を継続している。
トヨタグループをはじめ、NEC、パナソニックなど様々な企業からの出資が技術協力を得ながら急ピッチで開発を進め、19年夏には国内における有人飛行テストを行う予定だ。そして東京五輪・パラリンピックが開催される2020年に屋外での試験飛行にこぎつけ、聖火台への点灯を目指すとしている。
スカイドライブは機体の四隅に8つのプロペラを配置した2人乗り、世界最小サイズの実現を目指している。ちょうどドローンを大型化したものに人が乗るイメージだ。
空飛ぶ車は世界的な開発競争の幕が開き、日本でも早期実現に向けて取り組みが本格化している。まだ法規制や安全面の技術開発、管制システムの整備、社会受容性など高いハードルの質問に怒っているのは事実。
今後世界のビックプレイヤーにどう対抗していくのか今後に期待したい。
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