最低賃金引き上げの副作用は何ですか？
経済政策に対する論争の中で最も激しいことは、最低賃金をどの水準に設定するかについてのことです。アメリカでは最低賃金の引き上げが話題になっており、ニューヨーク州、カルフォルニア州、ワシントンDC、シアトル市では最低賃金を時間当たり15ドルに引き上げました。
最低賃金とは勤労者の生存権および生活の質を向上させるため使用者に一定金額以上の賃金を支払わせる制度です。労働市場で労働の価格を制定限度を設定することであるとみなすこともできます。それでは、最低賃金は高ければ高いほどいいことでしょうか。適正水準以上の最低賃金を設定しまうとどのような副作用が発生するのかは、CKE RestaurantのCEOだったアンドルー・パズダーが説明します。
彼の説明によると、15ドル以上の高い最低賃金を設定することは次にような事柄が生じると判断できます。
1．多くの人が職を失うか、労働時間を減らされます。
2．廃業する会社が増え、雇用が失われる。
3．若者が最初の仕事に就くチャンスが失われる。
4．すべての従業員の人件費が上がる。
5．事業を始める人が少なくなる。
6．事業主は高騰する人件費を価格に転嫁するため、物価が上昇する。
彼は最低賃金の引き上げで利益を得るものは雇用主も労働者でもなく、この話題を通じて有権者からの支持を集める政治家に違いないと説明しています。