なぜイギリスはEUから離脱したのでしょうか。

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ニュースでイギリスが欧州連合から離脱し、他国との貿易協商を進めているということを聞きます。特に、日本はイギリスがEUを離脱してから最初に自由貿易協定を結んだ国家です。イギリスはなぜ欧州連合から離脱したんでしょうか?その理由を考察しみましょう

まず、代表的なブレグジット賛成派であるイギリス独立党(UKIP)の元党首ナイジェル⋅ファラージの説明を聞いてみましょう。彼は、動画を通じてその理由について簡単に説明しています。欧州連合からの離脱は、しっかりした理由があります。ファラージは欧州連合の仕組みを批判し、ロビーと官僚主義の弊害が蔓延していることに気づきました。欧州連合に加入することによって各国の状況に合わない法的規制が強制的に導入され、経済発展を阻害していると主張しています。

欧州連合の高位官僚たちは各国の事情を全く知らず、政治的利害関係によって必要のない規制を作り出しています。例えば、欧州連合の各国の漁獲量を規制し、海と接する部分が多い島国であるイギリスに他会員国と同じ扱いをされています。また、一連の欧州連合の危機を通じてイギリスは欧州連合に失望し、信頼しないことになりました。2015年欧州難民危機や、南ヨーロッパ諸国の経済危機で、各国は利己的な姿だけ見せてしまいました。

元イギリス首相のデーヴィッドキャメロンはこのようなイギリス人の不満を受け、離脱に対する国民投票を実施し、賛成52%対反対48%で離脱することに決定しました。その以後、国内外の反発から、今年になってボリス⋅ジョンソン首相にいたって結局離脱に成功しました。イギリスの欧州連合からの離脱は、少数のイギリス人の動きに過ぎないでしょうか。2019年12月に行われたイギリスの庶民院選挙は、ブレグジット選挙(Brexit Election)と呼ばれるほど離脱が主な案件だった選挙でしたが、賛成派の保守党が選挙を圧勝しました。

欧州連合はイギリスとの貿易でもとの会員国としての恵みを撤退し、イギリスとの自由貿易協定(FTA)を締結することに反対しています。これが現在の最も重要な問題です。イギリスはまず、欧州連合の名で結ばれていた他国との自由貿易協定を、各々自ら締結し始めています。最近の動きは日本との自由貿易協定として、安倍総理と協商しました。欧州連合はそのような動きを、阻害しようとしています。

ブレグジットが保護貿易の一環だという考え方もありますが、そうとはいえません。イギリスは離脱以後にイギリス連邦などの他国との自由貿易協定の締結を迅速に進めており、英連邦との貿易増大にも力を注いています。イギリスが欧州連合との協商が失敗し、自由貿易協定を締結することができなくなったら、関税などの影響でイギリスの経済成長は阻害されるでしょう。協商なしの離脱、No Deal Brexitが困難な理由もここにあります。

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