泣かすなかれ、内なる子供。
「うわーーーん」
部屋に響き渡る大人の声。
え?おとな?
そう、大人。
数年前の、あの議員ではない。
自宅です。
響き渡る、相方氏の哀しみの声。
事の発端はね、
大したことではないのよ。
ただ、わたしが仕事の書類を作成しているときに、休憩中の相方氏がぶらりとやってきて、書類を書くわたしのすぐ横でビデオゲームか何か、趣味の話しを一方的に喋りまくるってことがあってね。
あきらかに、わたしは緊張感あるはずなんだけどなあ。
相方氏はなぜか無視して今自分が夢中の話題をひたすら振る。
ちなみに氏は、わたしの仕事を応援してくれているし、普段、とても協力的なんだけど。
相方「…でさあ!この敵がこうしてくるからやばかったんだけど!そこはすかさずかわしてやったんだ!すごいでしょ!?すごいよね!で、同じチームのひとりがさー、爆弾置くとこ間違えたわけ!でもすかさずフォローしてさ!すげー喝采もんだったよ!見たいでしょ!見たほうがいいよ!」
ずっーと続く。
ついに怒りのわたし。
いや仕事中ですから!
見りゃわかんじゃん!
締め切りありますから!
「あのさ、今これやってるから!あとにしてくんない!?」
相方「うわーーーん」
漫才じゃないよ。
もう一回言うけどね、家だから。
ほか、誰もいないから。
これは一例だけどもね、
このパターン、とても多い。
しかもそのサイクルは段々と加速。
耐えきれなくて怒鳴るわたし。
哀しむ相方。
なんだこれ?
あるとき、あまりの不自然さに、
わたしは疑問を持ちました。
だから止まったの、
回転車。
乗ってたことにも気づかなかったけど。
あー、
これは。
そうです。
例のあのパターン。
わたしはね、基本的にはもう人生の後半戦、仕上げ期という名目で、好きな仕事しかしなくていいと自分に許可してるの。
むしろそれが一番世の中への貢献になるから!と悩むときも落ち込むときも自分に言ってる。
もはや、嫌いで気の向かない不得手をするほうが迷惑って意味ね(笑)
それでもね、
日々新しく自分にとってのベストは更新されるから、
無自覚に、ベルトコンベアー式に、
過去の「すべき」を引きずって作業してるときがあることに気が付いたのよ。
わ、こえー!
振り返れば、
相方氏が「うわーん!!」をやるときって
こういうとき。
100%なの。
あちゃー…
やってしまった。
相方氏はね、
もちろん無意識よ。
だけど、人間、無意識が深くなればなるほど繋がるから。
わたしはそう思ってる。
竹みたいだよね。(笑)
氏は、わたしの本心を伝えに来てたってわけ。
違う言い方をすると、
他者の姿でわたしはわたしに会いにきてた。
いや、わたしは悪くない。
まあ以前ならこう思って振り返りもしなかったけど、
違う選択肢もできてきたよ。
良かったよ。
ちなみに、
気付いた瞬間から、
全くこのパターンはないの。
すごいよね。
創造の愛に触れた気がしたよ。
大切なひとだから、
身近にいるんだもの。
お互いに。
自分が見る世界は、ときに自分が作り出す。
望まない茶番に、大切なひとを巻き込むのは嫌だ。
「うわーん!!!」
は、わたしの本心。
内なるこどもの声。
目からか?
心を感じるからか?
どちらが先でも、
いつでも愛でよう。
内なるこどもも、
傍らにいる家族も、
隣人も、
大切なわたしの世界だよ。
美しい時間の華を咲かせたいよね。
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