イマここに生きる!オーガニックオーダーの旅・暦のお話 《小暑・末候「鷹乃学習」(たかすなわちわざをならう)
一年を通して様々な季節が味わえる日本。古来より大切にされてきた暦に触れていくことで、その豊かさをより深く感じられます。知ることは伝統や智慧、ひいては叡智とつながる第一歩。オーガニックオーダーを感じ、イマここに。
2020年7月12日~21日 二十四節季 小暑
2020年7月17日〜21日 七十二候 第33候(小暑・末候)
「鷹乃学習」(たかすなわちわざをならう/たかすなわちがくしゅうす)
太陽黄経は115度を通過しました。
★日本の伝統的な暦『二十四節季七十二候』について書いています。二十四節季七十二候についてはこちら★
鷹は様々な種類がありますが、日本に生息するのは30種類ほどと言われます。
1~3月に繁殖期を迎え、4月半ばから5月半ばに営巣、卵の数は5~6個と言われています。
羽化は6月中旬頃、7月には羽も生えそろい、親から飛び方を学ぶのが、まさにこの7月の後半にかかる頃と言われています。
この時期に巣立ちを迎える鳥類は比較的多く、季節の移ろいに合わせるように進められているように思えます。
淘汰なのか、知恵なのか…思わず感心してしまいます。
平年ならば梅雨雨もそろそろおさまる頃ですが、今年は予測を超えた大雨が続いています。
被害にあわれた方々へ心よりお見舞い申し上げるとともに、少しでも早く回復への御手が届きますことをお祈り致します。
空の王者
鷹は空においては王者と評されます。
日本で最強の鳥類と言われるイヌワシ、オジロワシ、オオワシは、天然記念物にも指定されています。
天敵もおらず、まさに望みを阻むものは無いといえますが、他の小鳥たちが必要以上に狩られ、姿を消してしまうまでには至りません。
他の鳥が彼らの獲物ですが、狩りをしないときに追い回さないどころか、野原で至近でくつろいでいるのを見たことがあり驚きました。(残念ながら撮影はできませんでした)
この事象から、現代社会に生きる人間も多くのことを学べる、また今、学ぶ必要があるときにきていると感じます。
叡智と共に生きられますように。
今時期の養生ポイントは?
高湿度のあとは梅雨寒…。
体調管理に、より丁寧な工夫が必要な陽気ですね。
今は時節柄、特に気を付けたいところ。
一日に入れる予定を自分の平常より控えめにしたり、今までこなせていた事案もオーバーワークにならないか?今一度考えてから予定を組むことをお勧めしています。
『こうでなきゃダメ』という判断が古いものであったり、思い込みになっていたりすることもあります。
オンラインで在宅できるからとはいえ、ミーティングは許容オーバーに気付きにくく、ペースや量の様子をみることも大切です。
場合によってはリアルミーティングより心身のバランスに負荷がかかっていることもあるのです。
また、ストレス下では睡眠を多く欲する傾向があります。『自分はこのくらい寝ていればいい』は、慢心かも知れません。睡眠不足は代謝が落ち、冷えを加速させます。自分や周囲、家族にも、注意深くケアや理解の手をそえましょう。
何事も慎重丁寧は今の時代のキーワードと言えるでしょう。
伝承医療のアドヴァイス
さて、日常のケアへ素晴らしいアドヴァイスを示してくれる伝承医療はどんなアドヴァイスを伝えているでしょうか?
こういった時期は特に、漢方やアーユルヴェーダともに、『個々人の様子をよく観察すること』を勧められます。
例えばこんなふうに観ていくこともできます。
あなたはどのタイプでしょうか。
Ⓐ からだに熱が溜まりやすいのか?
Ⓑ いつでも冷えやすいのか?
いかがでしたか?養生の対策としては…
Ⓐタイプ
➢薄着でもわりと乗り切れそう。ただし、上着や羽織れるものを念のため用意し、疲労を残さないように心がけること。冷えてきたときには温かいのみものを。
肉が好きな方が多く見受けられますが、食べ合わせとタイミングに気を付けて。量やタイミングを間違えると、からだは炎症を起こしてしまいます。不調ループを招かないことが肝心。
Ⓑタイプ
➢すこし気温が上がってきても『暑いかな』と思えるまでは薄着にならないよう心掛ける。自分がいる環境の気温・湿度には常に気を配り《冷やさない》工夫を。基本的には冷たい飲み物や食べ物は避けたほうが良いと言われ(内臓冷えはとりにくいので)ます。ただし、熱中症の予防時にはこの限りではなく、適切な温冷を自分で見極められるよう普段から気を付けておきましょう。
実際は個々人それぞれの要点がありますから、これはあくまで例えですが、迷ったときは目安にしてみると良いでしょう。知らず知らずの無理をしないよう心掛けることがポイントです。
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今年は盛夏も厳しいことが予想されています。
今までと同じ感覚は、通用しないと思うほうが賢明なようです。
2020年7月17日