暦のお話〜入梅・芒種 次候 〈腐草為蛍(ふそうほたるとなる)〉
蒸し暑さと気温がいっきに上がりました。
2020年の入梅(雑節)は6月10日。
この日は桜桃忌でもありますね。
七十ニ候は芒種次候。
『腐草為蛍(ふそうほたるとなる)』
2020年は6月10日〜15日です。
前回の蟷螂生ずで蟷螂が孵り、草が萎れ落ちたところから成虫となった蛍が飛び出してくる頃、とのこと。
なんとも活き活きとしたオーガニックオーダー、地球オーケストラの演奏です。
盛夏へ向けて盛り上がっていきますね。
入りの6月10日に太陽黄経は80度を迎えます。
入梅は文字通り、梅雨の入りの頃。
関東ではもう少し先かと思いますが、湿度の具合は梅雨入りが近いことを感じさせます。
〈暦one point〉
漢字で「梅雨」と書き、つゆと読みますが、そもそもは中国から伝わってきた言葉。
日本では「バイウ」と読みました。
中国は長江流域で、梅の実が熟す時期に雨が降り、それを「梅雨(メイユー)」と呼ぶのだそうです。音が美しいですね。
日本も今まさに梅仕事の頃。
では日本で「つゆ」と呼ぶようになったのはいつからでしょう?
これは江戸時代の頃と言われています。
雨の雫をつゆと言って、そこからこう呼ばれるようになったとのこと。こちらも諸説あります。
ちなみに「梅雨」は東アジア特有の雨期であり「梅」も東アジアにしか生息しない植物だそうです。
夏至の頃は、アーユルヴェーダでは元気の素であるオージャスが最も減るときと言われています。
前回の投稿で夏のおまつりのことを書きましたが、肉体の氣が弱くなる分、氣力を養えるよう工夫もあったのかも知れません。
芒種から夏至にかけては、季節が大きく変わっていく時期の前半部。
無理せずじっくり生活を味わって、心身のバランスを養っていくと良いですね。
20200609
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『透明な栄養』をテーマに有形無形の造形活動をしています。ホリスティック~全体観~という捉え方を活動の基盤にしています。この捉え方は、いのちの息苦しさが紐解かれたり、改善される可能性をかんじます。noteでは日々の思考研究も兼ねて、この考えをもとに書いたものをシェアしています。