アーユルヴェーダのスーパースパイス【トリファラ】のこと ★アーユルヴェーダ覚書
◎アーユルヴェーダを学んでいます。
膨大な智慧の宝庫を前に、焦るよりもじっくりと取り組むべきと捉え、学んだことを覚書として時々書いていこうと思います。
★2024年1月13日追記
トリファラとは、
トリ=3つ
ファラ=果実
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トリファラ
3つの果実、という意味のトリファラは、
●アムラ
●ビビタキ
●ハリタキ
という果実を同量使ったスパイスで、アーユルヴェーダではお薬としても捉えられています。
こっくりとしたイエローの綺麗なパウダーが一般的です。
アーユルヴェーダに馴染みがないと聞きなれない名前ばかりですね。
一度その素晴らしさに触れると、実力に納得。
インドでは、『母いらず』なんで言われるそうです。
アーユルヴェーダの古典にはトリドーシャという考え方があります。
『人は大きく分けてピッタ、カパ、ヴァータという3つの質で出来ている』と捉え、そこからバランスや養生法を考えていくのです。(漢方で言う五行のようですね)
ドーシャは増えやすいもの、という意味から派生していて、どれかが過剰になるとやがて体調を崩し病に陥るので、アーマと言われる心身の老廃物や未消化物のような毒素を排出し、各ドーシャとも過剰にならず、バランスするよう、生活習慣や食習慣から整えていきます。
ここでトリファラの働きをみると、
「ピッタ、カパ、ヴァータ、すべてのドーシャを鎮静し、糖尿病や皮膚病を治して、排便も促す。視力を良くし、食欲を上げ、若返りを促す」とあります。
まさに万能!
それでは、ひとつひとつみてみましょう。
■アムラ(ビューティ)
●活力をもたらす若返りのハーブと見なされています。
●葉から幹、根にいたるまで、すべてが薬を作るために利用されます。
●豊富に含まれる特殊なビタミンCは熱にも強くさらにポリフェノールも豊富。
●果実の25%がポリフェノール
という素晴らしい果実です。
さらにこのポリフェノールは、肌にあるコラーゲンを生成する線維芽細胞に働きかけるので、体内でコラーゲンを作る力を高めることが分かっているとのこと。
そしてアムラに含まれるポリフェノールの一種は、消化吸収される過程で血管を拡張させる成分に変化。血流を改善し、冷え性にも効果を発揮するそうです。
こういうことは目に見えないことですが、わたしは試した一回目から体調に嬉しい変化がありました。
試して心地良いというのは一番大切にしていますから、ご紹介したいなと思っています。
インドでは砂糖やお酢につけたものが駄菓子屋さんなどでも多く扱われているみたいですよ。生の実が手に入ることがあればやってみたいです(^^)
アーユルヴェーダでいう六味、
「甘味、辛味、酸味、塩味、渋味、苦味」
の中の塩味以外の5つの味をこの果実ひとつで含む、と言われています。
★アムラ単体はこちらで入手可能★
(画面をしばらくスクロールすると出てきます。天然トリートメントとしての紹介です。)
■ビビタキ(排毒)
サンスクリット語でビビタキとは、
「病から距離を置くもの」という意味。
便通促進作用と、体組織の収斂(しゅうれん)作用の両方に効果を発揮する、いわゆる元気回復剤といわれています。
さらにビビタキは結腸の毒素や、体内の粘液、肺に溜まったタバコのタールやニコチンまでを排出すると言われています。
また、アーユルヴェーダでビビタキは、
●喘息や気管支炎などの肺関連のトラブル
●のどの痛み
●心臓、目、膀胱関連の症状
を整えると言われます。
まさに病気知らずになれそうなハーブです。
■ハリタキ(整腸)
この三つのハーブのなかで、もっとも強く腸を刺激し、便通促進作用をおよぼすハーブです。
日本では“薬師如来”としてお馴染みの、
ヒンズー教の医療・薬の神と言われる“ダンヴァンタリ”。
アーユルヴェーダの大学や施設では必ず祀られている神様です。
薬壺を持つのは有名ですが、その手には「ハリタキ」の枝が握られていると言われています。
ハリタキは
●ガスを排出させる
●消化を促進
●強壮作用
があると言われ、
あらゆる病を緩和させ、すべての感覚器官を強くすると伝えられています。
青年期の強壮作用の維持とも言われているよう。
これは気持も励まされますね。
他にも、
皮膚病、貧血、麻痺、痔、心臓病、頭痛、下痢、食欲不振、せき、腹部が硬くなる症状、脾腫大、急性腹痛、唾液分泌過多などなど多くの症状に作用し、整えると言われいます。
この3つの果実のミックスがトリファラ。
試してみたくなりましたか?
輸入商品でオーガニックのものもあり、お気に入りがみつかるとかなり心強いですね。