イマここに生きる!オーガニックオーダーの旅、暦のお話〈「蟄虫啓戸(すごもりむし とを ひらく)」〉
2021年3月5日~19日
二十四節氣 第5番 『啓蟄(けいちつ)』
太陽黄経345度
冬ごもりしていた虫が出てくるとき。
時は仲春です。
2021年3月5日~9日
七十二候 第7候 啓蟄 初候 「蟄虫啓戸(すごもりむし とを ひらく)」
七十二候初候も同じ意味なので、よほどのインパクト、と感じます。
事実、この頃から春の氣が一挙に増し、様々な虫の姿を見かけるようになります。真冬のオーバーコートの活躍もぐっと機会が減ってきます。とはいえ、油断は大敵、というのもやはりこの頃の特徴ですね。
分け隔ては無い。
前回も少し触れましたが、元来、この世界には『良い』『悪い』というものはありません。それは人間の尺度です。
啓蟄の頃に次々と姿を現す虫たちも、人間に快いものばかりではなく、害虫と言われるものたちも多く現れます。
早速、静岡県ではマダニの被害が報道され、あたたかさでのんびり緩みそうになる氣持ちがピリリと引き締まります。
サロンのある地域に来て思うのは、冬と夏の違いのおもしろさです。
冬はこういった外敵がほとんど出ないので、思う存分内的な作業に没頭できるとも言えます。思索にふけりながら散歩しても、あまり何かに出くわすということもありません。
これから暖かくなっていくごとに、様々な生き物が活発になり、直接的に毒を持つもの、間接的に危険を及ぼすもの、時にマムシや猪など、命の危険に及ぶものまで活発になっていきます。
冬期のように内向ばかりしていて危険に気が付かないでは困るので、外側への注意も様々な範囲で行使していきます。
だからこそ、アンテナがなかったのに氣が付くことができることもあり、どちらかだけが良いというものではないなと思うのです。
どちらも恵みとなるのですね。
旬の食材
季節の恵み、旬の食材は、この頃からどんどん豊富になっていきます。
マーケットもひときわ華やいでくる時期です。
まずは鰆(さわら)。
文字もさかなへんに春と書きますから、昔から春の恵みとして名高かったのかと思いを馳せます。
冷めても身が固くならない鰆は、様々なお料理で愛されている食材です。
実はわたしも先日、おいしく頂いたばかり。
旬の食材を頂くごとに、季節の養生が心身に施され、新しい時間をお迎えする恵みに預かれた喜びを感じます。
山葵(わさび)もこの時期が旬の食材です。
サロンがある場所は、わさびの名産地で、様々なお料理に使われています。
もちろん全国で愛されていますが、ご当地ならでは『わさび丼』には驚きました。足が早いと言われるわさび、清流でないと傷んでしまうとも言われます。新鮮なうちに提供できる地域だからこそのメニューですね。
また、甘辛く煮つけた豚肉に白髪ねぎときざみわさびを添えた丼メニューも、ありそうでなかった、初めてのおいしさを感じました。
きざみわさびというのが実は産地ならではのもので、すごく特別だと思うのですが、地元の方は慣れておられるので、わたしがとっても感激するのが大げさに感じられたかもしれません(笑)
優しく微笑んで下さいました。
この季節の養生
先日、お世話になっている講座、アーユルヴェーダの医療書『チャラカ・サムヒターを読む会』がある日に、電車が止まってしまいました。急遽、先生がご尽力下さり、全員オンラインに切り替え、講座は予定通りのスケジュールで行われ、先生方のご対応に深く感謝したという出来事がありました。
このことがきっかけで伺うことができたお話があり、
それは『春は、カファ(水・土)の増悪に注意するように言われますが、時にヴァータも増悪しますよね』ということ。
これはとても実感を感じました。
思い当たれど、自覚はなく、先生のお話でかたちを成したという体感です。
ここからはわたしの体感です。
とても個人的見解なのでご興味を持って下さる方だけ良かったらご覧ください✿
風に煽られるとヴァータは増悪すると言われます。(もちろんそれだけではありませんが、ここは考察のためにひとつの要素から考えてみたいと思います)
自己観察していくと、風が強い日には、外に出なくともやはり風を受ける影響は出ていると感じます。
強風➤ヴァ―タ悪化➤心身は乾燥➤内臓・粘膜も乾燥➤花粉症等のアレルギー症状悪化➤流れ落ち続ける鼻水・むくみ・腸の水分不安定(便秘・下痢)・声枯れ(体内の水分バランス不安定により痛めやすくなる).発熱(各所の炎症や治癒のための活動減退)…
のようにカファとヴァータが増悪することによって、滅茶苦茶なバランスになっていたと感じます。こうなるとピッタだけ無事なんてわけもなく、イメージとしては…天変地異状態ですね。春は2月からゴールデンウィーク明け頃までひどい有様でした。なんと一年の4分の1無いも同然だったのです。
このような状態は今のような養生法を学び、実践し始めるまで何十年も続きました。本当に、決別できて良かったです。
これは、あくまでわたしの個人の体験を要約したものなので、とくに正解もなにもないものなのですが、『カファの増悪』だけではすっきりしなかった事案が先生のお話で紐解かれたように感じました。
また、『風、強風にあたる』というのは何も物理的な風だけではなく、精神的なもの、内面的な部分でも同じではないかなと思います。『風当たりが強い』という言葉はそれをよく物語っているのではないでしょうか。
これは東洋思想の養生法を学んだときに『受け取るものは物質だけに止まらない』というお話で上がったことですが、その源流はアーユルヴェーダを通るはずとわたしは捉えていますので、アーユルヴェーダの治癒に精神的なことも加味した教えが当たり前のように出てくるのはとても会得がいくものでしたし、感動がありました。
それまでの学びからでは長らく触れることができなかったからです。
こういったことに学問として触れられること、そして考え方が周知のこととなれば、今『生きづらさ』を感じている方がどれだけ減ることだろうかと思います。ですから、大いなる可能性をとても感じます。
何に対してストレスを感じるのかは個人差があるし、その度合いも個人差があるということが当たり前に認知されていたら?
少しでも負荷を感じたなら、できる限り素早く処置をとることが大切であることが周知されていたら?
世の中は今と全く違う様子になるのではないでしょうか。
わたしはそんな世界を是非体験したいと思います。
2021年3月7日
★4月特別企画
『ニューフィールドセッション』
春分点を迎え、そして新年度が明けた4月。ご自身の望みと可能性をしっかりと見据え、更に新たなフィールドを構築するためのトリートメントとチャージを行います。新しい大地に立ち、力強く歩むためのセッションです。
※個人セッション枠のみです。
※大変力強いものとなります(物理刺激はありません)。興味本位でのお申込みはお断りしております。
※絶対に成し遂げたいという気持ちがある方におすすめしております。
場所➤海辺のサロンー日輪月香ー庭園セッションスペース
※悪天候の場合はオンラインに変更 クオリティに違いはありません。ご安心下さい。
※駐車スペース有。無料。
期間➤4月12日(新月)から17日まで
※ご予約順で日程は閉じていきます。
※3月30日で締め切りです。それ以前でも枠が終わればクローズ致します。
ご予約可能時間➤15時~ スタート致します。
内容➤扉を開いて力強く一歩を踏み出すための強化セッションとなります。新たな一年を力強く歩みたい希望をお持ちの方に最適です。
所要時間➤二時間 ※こちらはコアタイムを示しています。例えば手術のあとのように、ゆっくりとお休み頂く時間を別にご用意頂くことをおすすめしております。(物理刺激も含め、言動等危険な事をおこなうわけではありません)
価格➤五万五千円(税他全て込み)
※通常八万三千円(税他全て込み)です。キャンペーン期間中でも枠が終わればクローズ致します。
★お申込み、お問合せはホームページの問合せ欄よりお問合せ下さいませ。