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何を描いているのですか?
何を描いているのですか
これは、私がよく受けるご質問の一つです。
初めての方『ましろさんは、何をしている方ですか?』
ましろ『ライフアートの活動をしており、一環として絵画制作とか…』
というところで先程の質問につながります。
何を
というのは実はちょっと難しい質問です。
何を
ということを明快に全て答えられるのなら絵を描く必要は無くなってしまうのではないかなと、私は思います。
だから、たぶんここでも正確には言い表せていないです。
説明のために必要だ
ということなら
それはイラストレーションです。
絵画とイラストレーションは、作者の精神の部分では重なるところもありますが、完全に同じではありません。
だからこそ言葉が違います。
と、私は考えています。
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私の作品に、
「りんご」「椅子」「つぼ」のような物の形が出てくることはあまりありませんでしたから、作品がそこにあっても、やはり疑問が出てくるのは当然と言えば当然です。
(イラストレーションのお仕事ではこの程ではなく、上記のように誰がみても大概名称を当てられるように描きます。ご安心を笑)
ご質問、ありがたいと思っています。
制作のお話をすることで、磨かれるものがあるからです。
こうして対話が生まれることも、展示の大切な要素と思っています。
さて、では肝心の回答です。
ましろのやつ、何描いてんだよ
私は、『いのち』を描こうとしています。
正確にいうなら、描こうとして取り組みを重ねています。
若い頃は言葉にならなくて、言葉で掴めないからイメージで必死で掴もうとして…
そうやって取り組んで数十年。
自分の観ているものが少しづつ自らの中で明らかになっていったのでした。
ここで言う『いのち』は、
“人間”、“イヌ”のように個別の種を表していると言うより、もっと広義のこととして捉えています。
山も、海も、
大概、風景としてカテゴライズされますが、
私には『いのち』です。
空も星も、当然、大地も。
大き過ぎるものはよくミエナイ
そう、
お察しの通り全く描ききれません。
でも
ごまかさず、
テキトウにせず、
あきらめずに
一歩一歩、取り組みたいのです。
まいにち
まいにち
みているうちに
ふっ
と
思い込みの画像が外れてその奥に姿がみえてきます。
その時は、圧倒され、そして喜びも感じます。
でも
まだまだ。
また、隠れてしまうから。
隠しているのは、自分自身なのだけど。
どこまで思い込みを外せるか
どこまでその姿を観じられるのか。
それをいかに意識しないで行えるまで重ねるか。
ずっと
じっくり
取り組んでみたいと
そう考えて
手探りで
向かっているのがイマなのです。
★春頃、伊豆サロンにてささやかな個展を企画中です。
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