おい俺の筋肉!やるのかい?やらないのかい?どっちなーんだい??
家族で車で出かけた帰り道のこと。
私が運転しながら、左折する交差点に左車線に寄って入って行くと、ちょうど交差点に近づいたところで青に変わった。
しかし、左側の歩道一番前には、老夫婦がそれぞれ自転車にまたがって止まっていた。
二人の動きを気にしながら交差点に入って行くも、前が青なのに二人とも動く気配がない。
あれ?渡る気はないの?
誰か、または何かを待ってるの?じゃぁ行っちゃうよ?どうなの?
って感じでゆっくり近づくも、まだ二人は素知らぬ顔で動かず。
目線や手で『どうぞ』ってやってくれれば気分よく行けるのだが、車の接近にも気づいていない様子なので、私もどうすればいいのか戸惑いながら、結局安全のために停車する。
その瞬間、私の中の中山きんに君がいきなりハジけて、口の中から出てきた。
「行くのかい?行かないのかい?どっちなーんだい??」
するとばあさんの方がこっちの方に気づき、会釈しながら二人ともいそいそと前進を始めた。
私はまた車の中でツッコむ。
「行くんかーい!」
助手席に乗ってた嫁、
「いや、聞こえてるから!ほら!」
と助手席側の窓を指す。
窓、空いてるんかーい!!
てっきり『青信号に気づくの遅くてすいません』の会釈かと思ったけど、私の悪態に焦って逃げたってことかい!?
そんなつもり、ぜーんぜん、ないっ!!
失礼しました!
パワーっ!(小声)