か、か、勝った・・・!
先週の土曜日、長男の小学校で授業参観があった。
コロナも下火ということで、長男が入学してから初めて参加人数に制限のない授業参観だった。
参観時間は2時間目と3時間目ということで、我々は2つ授業を見たかったので2時間目の真ん中ぐらいに次男を登校した。
流石に久しぶりの制限なし参観ということで、到着時には人が溢れていた。
廊下にも親がいたし、ベランダ側の通路も参観用に開放してくれてコの字型全ての場所から親が覗いている。
子どもたちの授業風景、それぞれの子供たちが意見を口々にしたりして自分たちの時と違う気がする。それも時代の変化か。ただの気のせいか。
3時間目は図工で、梅雨をイメージした絵を描こう。まずはどういうものを描くか考えよう、という授業だった。
早速次男が退屈になり、廊下を走り回ったり話したりし始めた。
嫁は、『任せとかんかい』という顔、つまりドヤ顔でDAISOで売っている『あった?』を取り出した。
『あった?』は、見開きページに色々な小物が隠されていて、猫が4匹、飛行機が2機、などを探すパズルみたいな本である。
我々は教室の前のドアの辺りから授業をのぞき込んでいたのだが、丁度廊下の向かい側に座れる段差があり、そこに次男と腰を掛けて『あった?』を開く。
小声で「じゃぁこのページは・・・テントウムシ3匹だって。分かる?」と聞くと、2匹目まではすぐに見つけた次男。
よ~く写真を見て・・・
「テケトゥクテケトゥク・・・」と例の珍百景の音楽を口ずさみながら、最後のテントウムシを指した。
ほぅ、なかなかやるじゃん。
「じゃぁ豚さん2頭はどこでしょう?」
しばらく見つけて「分からない、お父さん教えて」と次男。
これだよって教えても仕方がないので、ちょっと遠くからヒントを出すかと、次男のマネをして本の端から指をスライドさせながら、
「タカトゥクタカトゥクタカトゥク・・・パーパー・・・ファー・・・ファー・・・あ、残念、ここでした~。じゃぁもう1頭はどこだ?」
「うーん・・・分からない」
「じゃぁ、タカトゥクタカトゥクタカトゥクタカトゥク・・・パーパー・・・」
「あんた!」
教室をのぞき込んでいた嫁が急に話しかけてきた。
「何か?」という顔で嫁を見ると、「聞こえてる!珍百景、中まで聞こえてるで!」と恥ずかしそうにしている。
あらマジ?
かなり声を絞ってやったつもりなのに、聞こえてしまっていたか・・・
そして帰宅後、長男に聞いた。
「お父さんの『タカトゥクタカトゥク』聞こえてた?」
「聞こえてたよ!誰が言ってるのかなと思ったらお父さんやん!恥ずかしかったわ!!」
すまん、赤っ恥をかかせてしまったか・・・
しかし、俺は例のあの人に勝っただろうか?
きっと勝ったに違いない!!