嫁よ、もうそれは要らんのやろ!?
家事で忙しいのは分かるが、嫁がスリッパをあちこちでぬいで放置し、しばらくしてスリッパを探してウロチョロ、ということがよくある。
つい先日のことだ。
私の部屋の向かいが風呂場と洗面台になっているので、嫁が風呂を洗ってくれている音が聞こえてきた。
もちろん感謝である。
その後、私はしばらく仕事に集中した。
ふと気づくと、風呂を洗っている音が聞こえなくなっていた。
しかし、風呂場の入り口を見るとスリッパがあるし、電気もついている。
あれ?と思って風呂場を覗きに行こうとすると、キッチンの方から音が聞こえてきた。
「何してるん?スリッパ風呂場にあるけど?」とキッチンの嫁に話しかけた。
「お風呂洗ってる途中で、ちょっとご飯の仕込みでやらなあかんこと思い出してん」と嫁。
普通に素足(靴下は履いている)で料理をしていた。
また別の日、洗濯物を干してベランダから戻ってきた嫁が「スリッパがない!」と騒ぎ出した。
家中あちこち探したけどないとのこと。
「みんな探して!」というので、子供と3人で家中探したけど見つからず・・・
いや、そんなことある?狭いマンションやぞ?
しかしトイレや掃除道具入れ、さらにまさかと思いながら玄関の靴箱まで見ても、やはり見つからないのである。
なんでや?
どこや?
そして、なんでそんなに何度もスリッパどこかになくすねん??
「もうスリッパ要らんということやで」と言ってみたが、そうかも知れんと笑いながら探し続ける嫁。
すると、なんとベランダに出る窓の手前に置いた保冷バッグの下から出てきた。
私もそこは見たはずだが、バッグを持ち上げずにスライドさせてたので見つからなかったのかも知れない。
さらに別の日。
嫁がトイレに入っていて、トイレの前に普段のスリッパがあるのを見つけた。
そうだ、これ隠してやれ!
ふとそう思いついて、スリッパを私の部屋の机の下に隠した。
トイレが終わった嫁は、異変に全く気づく様子もなく普通に出て来て、素足のまま洗面台で手を洗い、そして素足のままキッチンで何かの用事を始めた。
数分後、スリッパを嫁に届けに行った。
「あ、私のスリッパやん?どこにあったん?」
とのんきな嫁。
おいおい、全く気付いてなかったやん!
二人で笑った。
それもう、あんたスリッパ要らんってことやろ?
壊れたとか形崩れたとか、数ヶ月おきに買い替えるけど、もうもったいないからやめなはれ~!